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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン6

アメリスアードのマジェスト達。

クロノの力を見る為に始まった戦い!

一体どうなる!?

アメリスアードのマジェスト達…。

そして、カルマを襲うクロノの魔神雷武。

果たしてどうなる!?

カルマを喰らおうとするドラゴン系魔神雷武。

その時…ひょこっと目の前に飛び出す猫系魔神フェリス。

ふわりと宙に浮くフェリスはパチリとウィンクをすると雷武の動きが止まる。

そして俺の耳に聞こえてくる魔神雷武の声。


(!!??な…なんだこいつ……。)

(ん?あ…ああ……フェリスか……。)

(んんっ??フェリス…だと…まさか……いや…ならば!!)


雷武は俺の身体を操り手を組み替え呪文を唱えようとする!!


「くっ!?カルマ!フェリス!逃げろ!!」


カルマは俺に一歩一歩近づいてくる!!


「クロノ…クロノならきっと…大丈夫だから…クロノは私の…。」

「バカ!!逃げろ!カルマあああーーーっ!!」


彼女のその儚げな笑顔に俺は思わずカルマを抱きしめていた。


(ん!!??なんだ…お前……。)


そう…脳内に雷武の声が聞こえると必死に動かした俺の身体は停止する。


(これは……。)


ボウッ!!!


すると俺の思考は停止した。

俺の背から漆黒の羽根が飛び出してくる。


「クロノ?あれ?それはあの時の…黒い羽根?」


カルマの目に映ったのは洞窟でドラゴンを倒した時の俺の姿だろう。

そして見ていたヤシュアも俺の姿に何か思ったようだ。


「あれは……あの姿は……。」


ヤシュアは呟くとシェリルは問いかける。


「ヤシュア様?なにか分かったのですか?」

「あの姿は…かの魔神達を封印し、そして世界に平和をもたらしたと言われる…ゆ…勇者……様…なのかもしれん。」

「勇者…様?あれが?」

「ああ…そして勇者様は…これはワシの推測なのだが……もしかしたら自身の力を使いクロノの内部に魔神雷武を封じているのかも知れぬな。」

「えっ!?そんな事が……。」


(ちっ…こいつ……また出やがったか…くそっ!今のところはひいてやる!!)


ぼうううっ!!??


俺の身体の黒い火柱が立ち上る。

すると、俺の意識はそこで飛ぶ。

そしてフッと黒い火柱は消えていったらしい。

すると雷武は暴走を止め具現化した雷武は消えていく…こうして俺達は事なきを得たのであった。

そして…俺は気がつくとベッドの上だった…ハッと気が付き起き上がると…皆が俺を見ていた。

そして沈黙。


むぎゅーーーっ!!


突然俺に抱きついてくるカルマ。


「うあああっ!カルマ!びっくりするだろ?」

「良かった…クロノ…戻ったんだね!?」

「あ…ああ…心配かけたな…。」

「ううん…無事でよかった。」


カルマの涙を俺はそっと拭うと頭を撫でる。

そしてヤシュアに俺は伝える。


「ヤシュア…俺ここでちょっと修行するわ!」


ヤシュアはフッと笑うと口を開く。


「そう…じゃな…そしてクロノがかの魔神雷武の力を持つ事が出来た理由がようやく分かったしの…」

「んっ?どういう事だ?」


俺がそう問い返すとヤシュアは続ける。


「実は先の戦いの間…クロノと雷武の会話はワシのトーンウィングによって音声化させ皆に聞こえるようにしておったのじゃが。それから推測するにクロノよ、お主が今回魔神雷武を止めることが出来たのは…あの勇者の力を持っていたから…なのじゃろう…。故にワシはお主の今後を決めたのでな。」

「そうか…分かったぜヤシュア!俺やるぜ!」

「ああ…期待しておる。ちなみに…。」


ヤシュアはそう言うとヘッドホンをどこからともなく取り出すと装着する。


「ん?なんだそれ?ヘッドホン?」

「いかにも!カルマちゃんから聞きお主が使っている物を再現したのじゃ。これでお主のリスナーとも仲間同士でも離れていても連絡がとれる。まあ、元はお主の配信なのでお主が寝てたり気絶したりしたらお主のリスナー達の声は届かぬがな。」

「うわっ!!マジか!?そいつはすげぇな!」

「ちなみに…カルマちゃん…ちょっとよいかの?」

「はい!」


カルマはフェリスを呼び出す。


「フェリス!出てきて!」


ポンッとフェリスは、飛び出すとその口を開く。


「やっほーカルマ!そしてさっきは危なかったなあクロノ!」

「なにっ!?マジかよ……。」


俺が驚いているとヤシュアは続ける。


「しかも…クロノよ!リスナーに声をかけてみるのじゃ」


まさかと思った俺は問いかけてみる。


『皆!聞こえるか!?』

『おお!クロノ!無事だったか?』

『本当に心配したんだからなクロノ!』

『カルマちゃーーーん!俺だよ!』

『サキノちゃんはどこだーーー??』

「おお…すげぇな!全員の声が聞こえるじゃねぇか!?」


するとヤシュアは俺のヘッドホンを指さす。


「ここアメリスアードには色々な物があるのでな!ワシのトーンウィングでお前が寝てるうちにヘッドホンも改良しておいたぞ。よって仲間同士でも離れていても通信可能じゃ。」


俺はそこである事に気づく。

カルマの耳にも何かが見える。


「カルマ…それはなんだ?」

「ふふ…これはね…ヤシュア様が通信用にここで作ったBluetoothイヤホンよ。」


俺はハッと気づきサキノを見るとサキノは誰かと話している。

すると俺にもヘッドホンから聞こえてくるサキノとリスナーの会話だった。


『サキノちゃん!寂しくなったらいつでも話し相手になるからね!』

『おい!俺の方が先だろ?』

『そんな事ないよねサキノちゃん!?』

「あははは!サキノは皆お友達だよぉ!」


俺はそのやり取りにため息をつく。


「ふぅ…やれやれ。」


するとヤシュアは声をかけてくる。


「クロノよ…先程の話じゃが…お主の力の源『雷武』…そしてあの魔神達を封じた伝説の勇者の力その二つの力を持つクロノ……きっとこの先この事を知った魔神達は封印した勇者の血を根絶やしにする為、お主を襲ってくるであろう。」

「ああ…きっとそうなるんだろうな…そして…ゼルドリス…あいつが一番厄介だろうな。」

「そうじゃな…しかしまだ今のお主ではマジェストとしての修行も足りぬ…しばしここで鍛える事としよう…。」


そうなってくるとどうしても心配になるカルマを俺は見つめる。


「カルマ…。」

「クロノ…私は大丈夫よ…。」

「でも…敵にはあの魔王がいるぜ。」


俺がそう言うと部屋の扉がバーンと開く。

そして飛び込んでくるシェリルとジェイク!!


「よぉ!起きたか小僧!」

「ジェイク!なんだ!リベンジか?」

「まぁーった!あんた達仲良くしないと…私が一発殴ってあげるわ!」


シェリルのその声に思わず俺もビビってしまう。

そしてシェリルは口を開く。


「ふふふ…あのね…今回の事でクロノ君の力を確認できたわ!そして私達マジェスト一人一人の力も知れた。そこでヤシュア様とも話し合った結果…ここで暫くクロノ君もサキノちゃんもそしてカルマちゃんにも私達の仕事を手伝って貰う事になったの。」

「えっ!?でも…カルマの両親の事もあるだろ!?」


俺はそう言うとカルマは笑顔を見せる。


「うん…クロノが寝てる間…ここにいても色々な情報も得れる事が分かったの…だから私もまずはここの仕事を手伝いながら的確な情報をたどろうと思ったの。」

「そう…なんだな、分かったぜカルマ!」


すると後ろから俺の背中に誰かの気配を感じる。


すたたたーーーっ!!


「ん?」


俺が振り返ると飛びついてくる妹サキノ!


「お兄ちゃん!皆でワイワイお仕事だよぉ!」


まあ…こいつはいつも変わらねぇか。


「あれ?そういやカルマ…あの時俺に言いかけた事って何だ?」


俺の言葉にカルマは赤面する。


「え?」

「ほら私の…とかって言った続きさ!んぐっ!!」


俺の言葉を遮るフェリスのヒップアタック。


「クロノったらなんの事言ってるのかなぁ?」


赤面したカルマはそれ以上語らなかった。

こうして俺達は修行も兼ねてアメリスアードでの修行を兼ねた手伝いを開始したのだった。

お読み下さりありがとうございました!







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― 新着の感想 ―
クロノには、雷武の力と勇者の力の二つが判明。 今のところ、私には、「明と暗」に感じました。 今は、反発し合う力なんでしょうか?
[良い点] つまり、クロノには力の源が2系統あるということなのですね。恵まれているような、相反するもの同士だから質悪いような。1つの身体に本人含めて3つぐらい入っているのだから難儀なことこの上ないです…
[良い点] カルマやみんなが無事で良かったです ホッ なんだかカルマとクロノの二人がもっと仲良くなったような、絆が深まっているような印象を受けました。 ん~カルマが言いかけたことって、いつかちゃんとク…
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