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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第六章ブラズール世界編
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ブラズール世界編シーン9

俺達の目の前に現れた力。

それは巨大な力。

すると…姿を現したのは大地の精霊ノームだった。


「なにっ!?……大地の精霊……ノーム……だと!?貴様は一体………!?」


大男は答える。


「俺はただ…そこで昼寝を楽しんでいた男だが?」

「!?貴様………大地の精霊ノームを魔神に従える程の力を持つ者…只者ではなかろう!?」


ラムドは驚き震える。


『それで?どうだ?この俺の目の前でお前は何をしようとしていたんだ?』


悔しげに口を歪ませるラムド


「ぐっ!?貴様……何用でこの俺の前に出てきたのだ……。」

「はあ!?そこで寝ていた俺の耳に聞こえてきた話では…そこの少女をさらってきて奴隷としていたのだろう!?」

「ぐっ……だが!?そんな事!!貴様には何も関係ないだろう!!???」


すると大男は口を開く。


「関係ない……だと!?」

「ああ……その力……貴様も我々と同じく魔族……では無いのか!?」

「フン……俺が魔族?」

「その身体から溢れ出る闘気…そこから感じる闘気は……ただの人間やら精霊などには出せない力だろう。」


そしてラムドは魔神具トライデントを振り上げていく。


「うおおおおおおーーーーーーっ!?俺様に魔神を出させた事………後悔するがいいーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???」


ラムドの魔神具により怪物は暴れ出す。

海の怪物とも呼ばれるクラーケン。

巨大な姿…そしてウネウネと蠢く数本の足は見てるだけで恐ろしさを感じたんだ。


「ククク…魔族であるこの俺様のこの力を解放させるとは……さあ……ここにいる全ての者どもよ……泣いて懇願するがいい…それなら女はこのまま飼ってやろう…おお……そうだ……フェリーヌお前は逃げ出したが今ならば許してやろうではないか。」


ラムドはそう口にすると。

フェリーヌが俺にしがみつく手に力が入る。


「いや……」

『んん?何が嫌なんだ!?』

「皆…お友達とか……皆…あなたの言葉に騙されて…皆……おかしくなって……いなくなっちゃって……私……私……もう……いやなのーーーーーーーー!!??」


ガクガク震え泣き叫ぶフェリーヌ。

俺にしがみつく手に力が入る。

これまであの男のしてきた事が簡単に想像ついたんだ。

すると男がその手にしていたのは禍々しい闘気を放つ大剣だった。


「それは……。」

「なんだ小僧……この大剣に何かを感じたのか?」


俺の問いにそう返す男。

大剣から俺の肌にビリビリと感じてくる力はノームの声なのだろうか。


次の瞬間。


オ゛オ゛オ゛ーーーーーーーーーッ!!!


ノームが叫ぶ。


それはまるで俺に訴えかけてくるようなその声。

すると……大剣から跳ねてくるノーム。

そしてその力を爆発させる。


「なんだこれは……まるでノームが喜び飛び跳ねたようにも見える…こんな事…初めてだ…いや……過去に一度…あの勇者と出会った時のような…この小僧……一体何者……?」


その時。


ラムドの魔神が襲いかかる。


「はっはっは!!油断したな!?死ね死ね死ねーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


クラーケンの触手が男の身体を捉える。

そして次々と、サキノ、ヘキサ、テンテンの身体をも捉えていた。


「ククク……いくらそのような恐ろしい魔神をもっていたとしても油断したら命取りよ…このままクラーケンの餌になるがいいーーーーーっ!?」


俺は刀を構える。


「皆を………離せーーーーーーーっ!?」


ダッと地を蹴り斬りかかっていく俺。

次の瞬間。

ラムド伯爵が魔神に命じる。


『魔神……『クラーケン』閉鎖クローズ


その瞬間…俺と雷武を黒墨…黒霧が包み込む。

すると。

雷武の身体が柄に吸い込まれていく。

そして……一瞬…手になにかの違和感を感じた俺。


「くっ!?なんだこれ??」

「お兄ちゃん!?」

「クロノさんっ!?」


サキノとテンテンの俺を呼ぶ声が聞こえる。

すると大男が口を開く。


「小僧…………ここは俺がやる。」


男がそう言った瞬間。


パリーーーーーーーーーーーーンッと何かが音を立て崩れていく。


「ん?えっ!?雷………武!?」


ドウっと激しい煙をたて雷武の身体は人型……ドラゴン……そしてミニドラゴン………と。

レベルアップしてきた雷武は何故か退化していく。


「なんだ………?」

『これは………?』


俺と雷武の唖然とした声。


『あーーーーーーっはっはっは!!!?退化したなあ!?』


ラムドは大笑いしている。

俺は脱力し…膝から崩れ落ちる。


「何故……なんだ…………」

「フフン……貴様……その魔神は強力な化け物クラス…そしてお前もまたその力を俺には感じる…だが…俺様の能力で肝心の魔神具はボロボロ…そんな魔神具ではこの俺の敵ではない……脱力しながら………死ねーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」


ラムドは叫び俺に槍攻撃を放ってくる。


もうダメか!?


そう思ったその瞬間。


ドゴーーーーーーーーーーンっと俺の頭上で激しく衝突したのは大男の大剣とラムドの魔神具トライデント。


ジリジリと魔神同士の衝突の真下で俺は。

無力感を感じていたんだ。

お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
いかにも治安の悪そうなところにたどり着いたので端役も強いと。そして主人公もトントンとはいかないよ、とは良い展開だと思います。今回もとても面白かったです。
[良い点] 魔神同士の戦いは凄い展開に。しかし、無力を感じてしまいましたね…… これからどうなるのか気になります!
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