表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第六章ブラズール世界編
357/500

ブラズール世界編シーン7

俺達はいよいよ……この街『サルバドール』のに辿り着く。

「ここが……魔族の街………『サルバドール』か。」

「ええ……ここが『サルバドール』です。」


俺が街を見回すと黒い雲に覆われている。

見ると街中にはほとんど人影は見られない……時折気配を感じるのは人間の姿をしている何者か…気配は人間のものでは無かったんだ。


「人影がたまに見えるけど……あれは。」


俺がそう話すと……シャルロットは口を開く。


「そう…あれは……人間ではありません……あれは……魔族………です。」


シャルロットがそう告げた…その時。

俺たちの目の前に建っていた建物の扉が開く。

ぎーーーっと音を立てると……そこから辺りを見渡し、そーっと出てきたのは……一人の少女だった。

そしてその子と目が合ってしまう俺。


「ん!?誰だ……あいつ。」

「あれは……」


シャルロットは難しい表情を浮かべる。

すると俺の声に少女はこちらをを見て難しい表情を浮かべている。

いつしか俺と少女は険しい表情で見つめあっていたんだ。

そこへ聞こえてきたのはサキノの声。


「お兄ちゃん……何をしてるの……?」

「んーーーーー」

「ん〜〜〜〜〜」

「やめなさーーーーーい!?」

「ひっ!?」

「ぐえっ!?」


俺の頭にヘキサが乗っかってくる。

すると少女は我に返ったように逃げ出そうとする。

その時俺の手をとり走り出す少女。


「おい!?まてよって……うおっ!?」

「いいから!はやく!?」

「おいっ!?」


俺は手を引かれ……そして皆が俺の後を追ってきたんだ。

「はあはあはあ……ってお前めっちゃ足速いし力あるなあ!」

「んん!?ってさ、お前は誰でなぜ逃げてきたんだ!?」


少女の見た目は人にかなり違うものだったのだが……耳はエルフの様にとんがり可愛らしいルックス…そして背中には美しい羽根をつけていたんだ。


「んーーーそういうアンタは誰でどうして魔物の街になんの用できたのさ!?」

「いやいや…それは……」


俺達はこれまでの経緯を話したんだ。


「へぇ……この街に人間がねえ」


呆れたようにそう答える少女。


「そうなんだよ?お前見なかったか!?」

「見てないってば…あのね…そしてこの街に人間なんて入り込んだらたちまち襲われて良くて奴隷…酷い時はすぐに食べられてしまうわ!?アンタ達は私と偶然出会ってここまで来たから何も無かっただけなんだからね!?つまりこの私が貴方達を偶然助ける事になったって事よ…感謝してよね!?」


急に偉そうに話す女の子。


「で!?」


俺は問い返す。


「なによ!?」

「お前は誰でなぜあの家からこっそりと出てきたんだ!?」

「え!?そこ聞いちゃう!?」

「え?逆にこっちが聞きたくなるだろ!?」


俺は当然の様にそう聞いてみる。

すると女の子は光を放つ。


「なんだ!?光りだした!?」


そしてパーッと自分の身体を光で包んでいく。

光と共に女の子の身体はふよふよと浮いている。

いつしか羽根をパタパタとはばかせてういていたんだ。


「よう………せい……?」


ヘキサがそういうと彼女はその目を開き話し始める。


「そう……私はフェアリー族の一人で名前は『フェリーヌ』この街には偶然迷いの森で捕まってしまってあの家に監禁されていたの…そしてここまで演技しながら逃げ出せたって事よ…私を見つけてくれてありがとうね!?」

「「なんだってーーーーーーーーー!?」」


俺達は驚いてしまう。


「あの家は街の伯爵の家『ラムド』家という大きな家……実はこの国の王が兵士達を引き連れ私達の暮らす迷いの森にやってきて私達、妖精…そして精霊達の狩りを始めたの…理由は精霊族の『謀反』魔王ゼルドリスの復活…その現実が起きてから精霊達を従わせる為に魔王への忠誠の強制が行われたの…そして私達の仲間達も逃げ延びた者…捕まっちゃた者もいて…私は捕まっちゃったんだけどね…王は城には罪の重さによって城…そしてこの街中にも奴隷として捕らえているの。」


難しい表情でそう話した『フェリーヌ』


「そんな……ゆるせないね…ブラズール王。」


そう答えたのはテンテンだった。


「でしょでしょー!?本当に酷いんだよ!?あいつは妖精の敵!!女の子の敵よ!!」


大声でそう言いきった『フェリーヌ』。


『ほお………それは大変だったなあ。』

「本当にそうなんだよ……でねでね!?本当に酷かったんだってば!!ご飯だってちょーっとしかくれないし…せまーい籠の中に閉じ込めるし本当に酷い奴だったよ!?私はまだ『ラムド』伯爵の屋敷だったからまだいい方だったかもだけどね。」

『ほうほう……でも無事だったのだろう!?』

「そりゃあもう無事よ!?大人しくしてたら何とか油断してくれてさ!こうしてやっとの事で逃げ出せたって訳よ!?」

『そうか……そりゃあ良かった………なあ!?』

「うんうん…まーったく大変だっ…………!?」


『フェリーヌ』が言葉を詰まらせると…そこに居たのはいつの間にか現れた見るからにきらびやかな衣装に身を包んだ男だったんだ。


『って……ええーーーーーーーーーーっ!?いつの間に!?』


驚き声をあげた『フェリーヌ』

そしてそこには話しに出てきてた男だろう。


『ラムド伯爵!?』

お読み下さりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
これまた賑やかなお嬢さんの登場ですね。可愛らしい妖精さん、とても熱いですね。クロノ君にはこの手の賑やかお嬢さんが集まりやすいようで。この子ともどうなるのかとても楽しみです。
[良い点] まさかまさかの展開。ひえーっ!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ