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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第五章チェンウォン世界編
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チェンウォン世界編シーン70

俺達の目の前から消えたヤシュア達。

俺達は話さずとも誓う。

この世界を…あの魔王ゼルドリスから守らなければと。


すると…。


「小僧……いや…………クロ……ノか。」


俺が振り返るとそこに立っていたのは、鉄星とリオだった。

すると、鉄星は口を開く。


「遙か昔…ヤシュアは……ワシの親友であり……目標であった…まあワシがマジェストにはなれずにいた事で逆恨みをした事もあったが……だが…ワシにとってはこの貧困の地でこれまで生きてこれたのは奴がいたからだ…ヤシュアが去った今…ワシも新たな力…そう…マジェストの力を得た…そしてこのワシの魔神となってくれた『エレファモス』……魔神の願いはリオの死守……これはリオの父レギオンがエレファモスに託した希望…ワシはこれからその思いに応えるつもりじゃ。」

「鉄星…アンタもずっとこの地を守ってきたんだよな…」

「ああ…」


するとリオが前に出る。


「クロノ様…そして皆……私のパパ…レギオンの意思と力を継いでくださった鉄星様は今回の戦いで私を守り身体の一部を失ってしまいました…」

「リオ?そんな事は気にせんで……」


鉄星の言葉を遮るリオ。


「私は!!……私は…これから鉄星様を支え……そして鉄星様の元で強くなります!!」

「リオ……」

「だから……必ず……必ず…いつか、また強くなって力になりますから!!それまで待っててくださいね。」


すると鉄星はリオの肩を抱く。


「リオと共に……更なる力を得て…必ずワシもヤシュア不在の足しになろうぞ。」


そこへサキノがリオの手をとる。


「リオお姉ちゃん…私も待ってるね!戻ってきたらまたいっぱい話そうね!」

「サキノちゃん…うん……ありがとう!」

「リオさん!!僕も応援してます!」

「僕だって…リオさんの幼なじみとして…また共に戦えるように…待ってますね。」


エンポリオもイシメールもやはり寂しさを感じたんだろう。

涙ぐみながらそう告げた。

するとカルマはリオの前に立ったんだ。


「カルマちゃん。」

「リオちゃん……鉄星様の事よろしくね!?」


そしてリオはニッコリと微笑む。


「うん!!!」


こうしてリオは鉄星の元で強くなる為の修行と鉄星も自分自身のマジェストとしての強化をする為に一時別れ旅立つ事になったんだ。

俺達はリオと鉄星と別れ一度ジオウ国へと移動したんだ。

「お兄様ーーーーーーーーーーーーっ!?」


そう大声をあげたのはテンテンだった。

ジオウ城に騒がしい声が響き渡る。

俺達は今後の話をする為にこれから集まろうとしていた。

そしてこの大広間に焦りながら入ってきたのはテンテン。

彼女は息を切らしながら駆け込んできたんだ。


「テンテン…一体どうした?」


ため息をつきながら問うジオウ。


「私ね!クロノさん達にこれから着いていく事になりましたから行ってきますね!?」

「おお……そうかそうか……ならば準備をちゃんと……ってなにーーーーーーーーーーーっ!?」


俺達の前に走ってきてテンテンが告げたのはあまりにも驚きの展開だった。

実はこの時…今後の俺達の行方を話し合っていたんだ。

そして次なる地へと行く為の話をしていた真っ最中だったんだ。


「お兄様!?ヤシュア様初め…ロンレイ様もこの地を守って天へと旅立ちました…でもその意思は皆…もちろん私にも受け継がれたと思ってます!」

「まあ…ひとまず落ち着くんだテンテン。」


すると…そのやり取りを見ていたカルマが口を開く。


「テンテンの言葉は確かに嬉しいけど…皆さんも聞いてください…ヤシュア様の願いでここ…チェンウォンに私達はきました……ですが、願い叶わずロンレイ様を失い…そしてヤシュア様までも……ですが…その陰にいたのは…魔王軍です……これからの戦いの相手はきっと魔王ゼルドリス率いる『魔族』が敵となるでしょう…実は…このチェンウォンの太古の悪神饕餮達の復活も魔王ゼルドリスの力が導いたものという事も判明しました。」


その言葉に皆が驚きが隠せずにいた。

するとカルマは続ける。


「魔族はこれまでの敵を遥かに凌ぐ存在でもあります…でも私は、父親を探す為、魔王ゼルドリスに接触しなければならないのです…それは生前のヤシュア様と話していた事でした…そんな状況で恐るべき魔王と接触する私に皆さんを巻き込む訳にはいきません…。」

「カルマ氏よ……今後の君達の行方は魔王討伐という目的と言う事で間違いはないか?」


カルマに問いかけたのはジオウだった。


「ええ…実は私に最後にヤシュア様が告げたのはそろそろ魔王が接触してくるだろうと…あの時…言ってくれました。」

「なんと!?ヤシュア氏が!?」

「ええ……ですので私はこれから……。」


カルマが言葉を続けようとしたその時。


『ククク………………ハハハ。』


そんな言葉と共に。

その場に凄まじいプレッシャーを感じたのだった。

お読み下さりありがとうございました。


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