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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第五章チェンウォン世界編
340/500

チェンウォン世界編シーン65

『さあ……貴様らも…揃って俺様の胃袋に……。』


饕餮の巨大な口は空間に広がっていき…そこにいた全てを喰らおうとしていた。


もうダメなのか!?


誰もが絶望を感じたその時。


俺達は皆の前に現れる。


「「クロノ!!???」」

「皆!!離れてろ。」


この時点で既に皆がボロボロであり…まさに地獄の現状……その時。

俺と雷武は饕餮の真上の空間に現れ…滞空していた。


『なんだーーーーーーーーーーーーーっ!?』


俺達を見上げる饕餮。


『「魔神雷武…限界突破……………」』


俺の魔神具に吸い寄せられていく雷武。

そして、いつしか柄の先…刀身へと姿を変えた雷武。

ゴウっと滾る炎にバチバチという雷を纏った俺の魔神具。


「あれは……あの青年と魔神であるドラゴン……まさに歴史に名を刻む…あの勇者様の様だ。」


見ていた一人の誰かが…そう呟いた。


「それは…なんの話ですか?」


そう尋ねたのはカルマだった。


「あ……ああ……大昔の昔話さ…この地の事なのかは分からないが…竜族がまだこの世界に君臨した程の大昔…人々が魔王に絶望しかけたその時…伝説の勇者様と恐るべきドラゴンが降臨し…世界を救う希望になったとされているんだ…まあこの俺も曾祖父さんに聞かされた話だけどな。」

「なるほど…そんな昔話が……クロノ。」

『貴様ら……グロロロ……その身を喰い我が力を更に増してやろうとするか。』

「そうは……いくかよ!?」


俺は刀を握り返す。


『来て見やがれ……ガキが。』

「ああ……まずは朝明さんの分だ。」

『がああああああああーーー〜っ!?』


饕餮は闇を解放し、黒い空間が俺達を包み込む。


『クックック……これであの二人は食ってやったんだ……貴様らも………!?!?!?』


ダッ!!と宙でパッと姿を消す俺の動き。


「なにっ!?」

「クロノ!?」

『なんだ!?貴様ら!?どういう………』


パッと姿を見せたのは饕餮の頭上。

俺は刀を振り下ろしていく。


『馬鹿め!?そんな物質攻撃など…なにっ!?』


ドガガガガガーーーーーーーーーッ!!?っと振り下ろした刃が饕餮の身体にヒットする。


『くっ!?貴様……だが……その程度の攻撃が…この俺様に………ん!?』


その時。

俺の身体に雷武の姿が重なる。


『「うおおおおおーーーーーーーーっ!?」』


刀を握る腕に更なる力が宿ってくる。

そして…饕餮の下顎に俺達の刃は振り上げられる。

ズババババーーーーーーーーーーーっという凄まじい轟音を立て饕餮の身体にヒットする。


『ガハッ!!??ぐあああーーーーーっ!?』


吹き飛ぶ饕餮。


「「なにーーーっ!?」」

「クロノっ!?」


皆の驚きの声に続きカルマの声が聞こえた。

そして、ドガーーーーーッと吹き飛んだ先の建物を巨体で吹き飛ばす饕餮。

ガララと崩れた建物……そして辺りはその光景を見て沈黙していた。

すると。


『がああああああああーーー〜っ!?』


瓦礫を吹き飛ばし立ち上がってくる饕餮。

俺は奴を見据える。


「あれがあのクロノ君……」

「以前よりも増して…凄くなりましたねお兄様。」

「ああ…しかし、以前と変わったのはクロノ君だけではないみたいだ。」


ジオウとテンテンが見据えた先に立っていたのは…魔神雷武。

そう…饕餮を吹き飛ばした奴は限界突破により人型に……。

見ていたのはハオユーとリーファ。


「クロノ君にも魔神雷武にもあれから何かあったみたいね?」

「ハオユー……そうみたいね……でもクロノ君も力をつけたみたいだけど…あれが…魔神雷武……。」


リーファが気づく。

そうなのだ。

そこに立ち尽くしているのは…長い深紅の髪を靡かせ…切れ長の鋭い目であの饕餮を見ていた男。


「魔神雷武!!???……あの大会の時とは全く別物となった様にも見えるのは……やはり何かあったのか。」


すると……。

突然辺りを包み込む闇。

急激なこの状況にこの場にいた誰しもが身体に震えを感じる。

その一瞬をつき…天から巨大な腕が現れる。


「あれは!?」

「また饕餮!?」

『ククク……もう簡単には………やられんーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』


圧倒的な闇の力に何かを始めようとする饕餮。

その時。

奴の目の前にはあの魔神雷武と俺が立ち塞がる。


『さあ……いくぜ………クロノ。』

「ああ……雷武……コイツは…………。」

『「ヤシュア(ジジイ)の、攻撃しかえし」だーーーーーーーーーーーー!!??』


俺達の炎と雷は瞬時に巨大な力と化す。

それは雷のスピードと炎の力を込めた一撃。

ズババババーーーーーーーーーーーーっと放たれた攻撃は隠された饕餮の身体を強制的に引き出し……そして。


『ぐぎゃーーーーーーーーーーーーーー!?』


炎と雷に饕餮の身体は超攻撃を……受けたんだ。

お読み下さりありがとうございました。






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― 新着の感想 ―
あれはヤシュアさんの油断がいけないので、敵さんとしては理不尽なことだったでしょう。筋違ですね。あそこで攻撃しないと自分が死んでいたのですから。でも戦いのノリとしては致し方ないですね。力で真っ向から破れ…
[良い点] 最大の奥義が炸裂。果たしてどうなったのか気になります!
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