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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第五章チェンウォン世界編
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チェンウォン世界編シーン54

リオ視点


私の目の前で鉄星様が手にしていたのは魔象牙杖プラス鉄星様の持っていた武器『倚天剣いてんけん』の融合した魔神具だった。


魔象烈鋸まぞうれっきょ


鉄星様はそう口にしたの。

鉄星様の『倚天剣いてんけん』それはノコギリの様な刃が特徴的な攻撃力に特化した武器。

それに魔象牙杖の力が加わった鉄星様のパワーアップした魔神具を手に構える鉄星様。

すると饕餮の表情には先程までの余裕は見られなかった。


『フン……貴様があと数年でも時をかけそいつの力を引き出せてたなら脅威とも感じられたが…俺様が今復活できて良かったな。』

「なにっ!?」


ゴゴゴと黒い闇か再び空間を支配していく。

すると鉄星様も魔象烈鋸まぞうれっきょを手に構える。

二人の身体から闘気が溢れ出し周囲を支配していく。

バチバチという二人の力は周囲にその力を見せつけていく。

私は見守る。

そして時が止まった感覚。

次の瞬間。

ドゴーーーーーーーーーーーーーーンっと激しい爆風を立て鉄星様と饕餮の攻防が始まったの。


「わっ!?」


その爆風が私の髪を靡かせまともに二人を見れずにいると。

ガキンガキンっという衝撃音が耳に入る。

生来の強さを誇る鉄星様の攻防もあの怪物饕餮にも負けてはいなかった。


「本当に……凄い……鉄星……様。」


私の胸に熱い何かが生まれる。


「はあああーーーーーーーーーーっ!?」

『人間め!!舐めるな!?』


鉄星様の刃がとどきかけたその時。

饕餮のその声に奴の身体が蠢き変化していく。


「なにっ!?」

『があああああーーーーーーーっ!!???』


饕餮の身体が真っ二つに別れ……鉄星様の『魔象烈鋸まぞうれっきょ』をおかしな方法で避ける。


『あぶねえあぶねえ………』

「くっ……化け物め。」


次の瞬間…鉄星様は黒いオーラを背纏っていたの。

すると…ゴゴゴと地面が揺れ始める。


「これは……鉄星様!?」


私の声にニコリとほほえんでくれる鉄星様。


「鉄星様……これは…………。」


鉄星様の背後に現れたのは。

巨大なマンモス型の魔神……そう……あの魔神は私の中に懐かしさと温かさを感じるそれは。


「エレファモス……………パパ。」

『ブオオオオオーーーーーーーーーーン。』


エレファモスのその巨体。

パパの魔神でこの世界の古代三大魔神の一体。

パパが消えてしまいその勇姿は見れないと思っていたその姿は私が出会い深い感情を抱いたこの男性……鉄星様が受け継ぎ今こうして私の目の前に存在してくれたの。


「鉄星様……」

「リオ……少し待っていてくれ。」

「はい」


私は鉄星様に温かさを感じ返答する。

鉄星様は饕餮の前に立つ。


「饕餮……貴様をこの世に解き放たない為にワシはずっと生きてきた……今こそ。」


鉄星様とエレファモスは目の前の強敵に身構える。

私はドキドキが止まらない。

ダッと鉄星様は地を蹴り饕餮に立ち向かっていく。

饕餮が巨体を振るい鉄星様に飛びかかっていく。


「鉄星様ーーーーーーーーーーーーっ!?」

「はあああーーーーーーーーーーっ!?」


饕餮の巨大な腕が拳を握り鉄星様に降りかかる。


「なんのーーーーーーーーっ!?」


ドゴーーーーーーーーーーーーーーンっと地面を激しく揺らし饕餮の拳を止めたのはエレファモス。


「エレファモス!?」

「これは……やはり凄い力だ。」


私が驚いていると鉄星様もエレファモスのパワーに震えていたの。


「リオ…ワシは……負けぬ。」

「ええ……鉄星様……私達ならこの敵を。」


私の頭上から降りてくるスクエル……。


「スクエル……限界突破……。」

「エレファモス……初号……。」


私達の魔神は重なっていく…そして……その力は巨大化していく。


「これは。」

「鉄星様…以前聞いた話なのですが……互いの魔神同士……そしてマジェスト同士の相性がいいと魔神の力のフルパワーが出せると聞いてます…。」

「おお……そんな事が起こるのか。」

「ええ……だから私達なら。」


私達の力が更に増し漲ってくる。


『ぐぬぬ………いかん。』


その時。

饕餮のそんな声が聞こえた気がした。

鉄星様の力が私に流れてくる。


「鉄星………様!?」

「リオ……ワシらの力で。」

「はい。」


私を伝いスクエルに二人の力が流れていく。

スクエルジプシーはカードをシャッフルする。

シュルシュルとカードはきられていく。

そして。

私達の目の前に残された一枚のカード。

それは…………『恋人ラバース

カードが示した力は恋人。

このカードが示す力は。


「鉄星様!!私達の力が倍増するカードです!!」

「わかった!!いくぞ!!饕餮ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」


鉄星様に倍増した力が宿り彼は斬りかかっていく!!


『ぐぬぬーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?ここは。』


次の瞬間。


饕餮の身体から放たれる黒い闇。

それは一瞬で私達の視界を遮る。


「なにっ!?」

「なにも見えない……です。」

私に視界が戻っていく。

すると目の前には饕餮の姿がなかった。


「逃げられたか……くっ。」

「鉄星様…。」

「リオ…ワシは力を得た…奴を食い止める…ワシは追うぞ。」

「ええ……鉄星様……行きましょう……饕餮を止めるために。」


私達は……饕餮を食い止める為に歩き出したの。

お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
なるほど、戦略的撤退もできるとは、力だけではなく狡猾で賢い敵さんですね。リオちゃんはやはりノリノリで、次は誰とくっつくのか、この場面を読んでいたのに続きが楽しみになってしまいました。今回もとても面白か…
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