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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第五章チェンウォン世界編
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チェンウォン世界編シーン53

リオ視点


その時。

私達の心は重なった気がした。

鉄星様を私は受け入れそして繋がっている感覚。

スクエルがその力を鉄星様に伝えた感覚。

それにより私達は繋がり……そして。

『くっ!?貴様ら…何をした。』


饕餮のその声に鉄星様は立ち尽くし言葉にする。


「饕餮……この状況でワシは……マジェストとして覚醒した……貴様はここで倒す。」


鉄星様は魔象牙杖を握り構える。


『フン……貴様…だが随分と強力な武器…なりたての貴様に扱えるのか?』

『だまれ…ワシはどんな事があってもリオを守る。』


私とスクエル…そして…鉄星様の力で鉄星様はついに魔神の能力を手にした瞬間だったのです。

『ククク…貴様がその力を手にしたところで…まだマジェストの能力としては幼いままであろう!?』

「なにっ!?」


饕餮は既に見抜いていた。

そう…流石とも言えるこいつは怪物とはいえ、あの凶悪な三神を統べていたのだ。

故に酷く冷静にも分析もできる敵であった。


「そうはいかないわ!!今の鉄星様は私が支えるの!!」

『なんだと……娘…!?』

「鉄星様……私と共に。」

「ああ…リオ………………。」


私達は饕餮相手に身構える。


『フン、そこまで言うのならばやってみるが良い……俺様は饕餮……四神のBOSSである。』


ドシューーーーーーーーーーっと闇の力は解放されていく。

そして私達の辺りの景色は黒の闇に包まれていく。

それは周辺にも影響を及ぼしたようで。


「ぎゃーーーーーーーーーっ!?!!???」


建物の奥から聞こえてきたのは私達の教団の誰か信者の声なのだろう。


「くっ!?貴様!!饕餮!!???」

『ククク………驚いたか!?この俺は暴食の饕餮……俺のこのモヤは、俺の口であり……胃袋だ。』


気がつくと鉄星様の背後に黒い闇が迫る。


「鉄星様!?」

「リオ!?くっ!?闇か!?」

「さあ……スクエル……お願い!?」


私が構えるとカードは新たに増していたの。


「これは……………。」

「リオ……どうやらワシの力はお前のスクエルにも影響を与えたようだ……。」

「凄い……鉄星様……これなら。」


私は新たなカードをシャッフルする。

それはなんとカードが追加されたみたい。

そしてなんと私も限界突破できるようになったの。


「スクエル……限界突破………」


すると私の頭上のスクエルは舞い上がり占い師女性の姿で降臨してくる。


『ジプシーTheスクエル。』


私は、そう命名する。


「ジプシー。」

『ククク……何をするかと思えばお前の能力はそのリスが使うカードだったよなあ……それがカードが変わってリスが女になっただけじゃねえか……。』

「さあ……どうかしら……やってみなければ分からないわ。」


身構えながらそう言い放った私。


「リオ…少しの間だけ……頼む。」

「鉄星様……はい。」


私は新たなカードを構える。

そして饕餮を視界に捕らえる。


「いくわ……」

「スクエル…ジプシーカード!!」


次の瞬間女性ジプシー型のスクエルはカードを切りながらさらにシャッフルしていく。

そして現れたのは。


『戦車のカード!!』

『フン……つまらん……それが何かは知らんが……ん!?』


スクエルが放った光はみるみるうちにその形を整形していき、なんとそこには。

魔力によって形取られた巨大な戦車の姿が見えたの。


「おお……あれは凄いぞ……リオ。」

「はい……鉄星様……私。」


すると砲台ぎゅーーーーんっと饕餮を捕らえる。

そして。


『スクエル……戦車砲!!!!!』


ドゴーーーーーーーーーーーーーーンっと激しいエネルギーが発射され饕餮に向かって放たれる。


『くあっ!?なにっ!!???』


やがて辺り一体にまで行く届くスクエルの戦車砲は周辺の饕餮の身体の一部なのであろう黒い闇を消し去っていく。


「おお………これは凄いな……これが限界突破したマジェストの力なのか。」

「ふぅ………鉄星様!限界突破は本当でしたら限られたマジェストにしかなれないと聞き、私には無理だったと思います…ですが私は…鉄星様に出会った事でこの力をいただく事ができたのです。」

「そうか……ならば良かった……ワシの力も少しは誰かの役に立てたのだな。」


鉄星様はそう言いながら笑顔を見せる。

私はそれが心から嬉しかった。


「鉄星様!?まだ終わってはいなさそうです。」


すると鉄星様は新たなピカピカと輝く魔象牙杖?を手に身構える。


「ああ……だが……リオ……パワーアップしたのは……リオだけではなかったようだ。」

「鉄星様………それは。」

「ああ………どうやらワシの倚天剣いてんけんと魔象牙杖が互いに惹かれ合い融合したようだ。」

「融……合………それは凄いです。」

「ワシもリオ…お前と出会った事でこんなに強くなれておる…ありがとう。」

「鉄星様……きっと私達マジェスト同士、魔神同士の相性もいいからこのパワーアップがなされたのでしょう…これなら。」

「ああ…リオ…。」


私達の力は溢れ出してくる。


「鉄星様!?来ます!!??」

「リオ……下がっておれ。」

「はい!!!!!」


私の隣で光り輝く鉄星様に私は心が奪われていたのです。

お読み下さりありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
さすがリオちゃんです。イシメールやクロノとの云々かんぬんが無かったこととなりましたね。そして敵がまた鉄星様について、その武器扱えるのかい?と思いやりを示したのも素敵でした。ちゃんと事の経緯を把握してい…
[良い点] 饕餮との戦いはハラハラします。果たしてどうなるのか……
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