チェンウォン世界編シーン29
クロノチームの次の戦いやいかに
そして…クロノチームの準決勝が始まる。
カルマ達は敵を沈めてしまったのだ。
以前とは比べ物にならない四人のパワーアップに俺は驚いていた。
そして…そんなカルマ達はあの鉄星とかいう男に心酔するかのような状況。
あの鉄星の元で彼女らを強くした何かが行われたのか。
これは恐るべき事だった。
そしてもちろんこの後の俺達の試合の結果次第ではカルマ達との決勝になってしまうのだ。
すると。
俺達の敵となる奴らが現れたんだ。
「よう!?」
「えっ!?」
テンテンに声をかけてきたのはどこか強そうな男である。
「あれ!?貴方は!?」
「久しぶりだな!?」
「あーーーっ!?前の大会で一回戦でいい勝負をした……」
「おう!そうだぞ!?俺はあれからみっちり修行をしてまたこの大会に出てきた『マース』だ!?」
二人はどうやら前大会からの知り合いらしい。
めちゃくちゃ仲良さげに盛り上がっている二人。
するとジオウが声をかける。
「なんだテンテン!?知り合いだったんだな?」
「あ!お兄ちゃん!?そうなんだよー!マースも結構強かったんだよねー?」
「そうなんだな!?」
「テンテンこの人は……ってこいつ…お兄ちゃん!?…なにーーーーーーーーーっ!?」
『マース』は驚きの声を上げる。
テンテンは困り顔で説明する。
「あははごめんね、そう、私のお兄ちゃんはジオウ王国の王子のジオウ…その人なの。」
「「ええーーーーーーーーーーーーっ!?」」
敵チームの全員が大声を上げ驚く。
これは当然と言えば当然なのである。
紛れもなくこの二人は一国の主なのだから。
◇
◇
◇
「と……言うわけで私はマジェストとして強さを探求したい…そういう訳なのです!!」
様々な説明を敵チームに話して聞かせたテンテン。
「だけどさ…姫さんよー、こんな危ない事にわざわざ参加しなくてもいいんじゃないのか!?」
「黙って…私だって強くなりたくてこうしているのです!!」
「ふぅ……やれやれ…こうなったらもうテコでも動かんよ?」
相変わらずのテンテンにタジタジのジオウ。
「よし!!じゃあテンテン!俺達はこの大会までお互い強さを求めてきたはず!お互い最善を尽くし戦おうぜ!?」
「うん!!」
こうして、俺達とチーム『エゼルベルト』の戦いが始まる。
『さあーーー!では二回戦準決勝はチーム『クロノ』VSチーム『エゼルベルト』!!第一試合は前大会準優勝者の『テンテン』選手…そして『ジオウ』選手!!対してチーム『エゼルベルト』は『マース』選手と『ウッズ』選手の戦いです!!』
「テンテン!!僕たちも君達に全力でぶつかる!だから全力でこい!!」
「分かったわ!!お兄ちゃん!?足を引っ張らないでね!?」
ジオウはそう言われながらも武器を手にしていく。
「妹に合わせるのも大変だな。」
ジオウはため息をつきつつ…魔神具を手にしていた。
カタカナのトに文字ってあるにだろうかトンファーだ。
「ブツブツ文句言ってないで…準備はいい!?」
そう言ったテンテンは長い強力そうな武器を手にしていた。
それは……『方天画戟』
「テンテン…それはもしかして…城の宝物庫にあったハズの……。」
「そうよお兄ちゃん…私はもう一年も前になるかな…お城でね…この方天画戟に呼ばれる様にいつの間にか…宝物庫に行っていたの…そして、手にした瞬間…魔神が現れたの…そして私はマジェストになったのよ、まあそれからどうしても腕試しがしたくなって、鍛えて鍛えて前大会に出たって訳。」
「そんなことがあったんだな。」
どうやらこの妹に何処か諦めの表情でそう返すジオウ。
「よし!!じゃあ行くよ!?お兄ちゃん!!」
「ああ!!早く切り上げて帰らないとな。」
「うん!!」
◇
◇
◇
「よし!!テンテン!?お兄さんいくぞ!?」
『マース』は大声を上げる。
そして、その手には『流星錘』という武器。
お兄ちゃんのトンファーに似た部類の武器。
そして『マース』の流星錘から出でし魔神は。
巨大なアリの魔神。
仲間の武器は鑢、そして魔神は巨大なサソリ!!
アリとサソリのいかにも攻撃的な魔神を姿見せる敵チーム。
「テンテン!?ジオウ!?」
「二人とも気をつけて!?」
俺もサキノも強敵であろう魔神に声を上げる。
すると二人は口を開く。
「大丈夫だよ…さあ出ておいで。」
「ああ…僕も久しぶりだけど。」
次の瞬間…二人の魔神具から出てし魔神が姿を見せる。
ジオウの魔神具からは巨大なカブトムシ。
テンテンの魔神具からは巨大のクワガタの魔神がその姿を見せていたんだ.
「「おおおおおーーーーーーーーーっ!?」」
会場内が魔神であるがこの巨大魔神達の戦い に期待と興奮の声を上げる。
そして…試合の合図が鳴り響いたんだ。
◇
◇
◇
ジオウとテンテン兄妹の戦いはいかに!?
お読み下さりありがとうございました。