チェンウォン世界編シーン23
カルマ達の戦い。
一体どうなる!?
第一回戦目はチーム教団のリオとイシメールの勝利に終わった。
するとアナウンサーからチーム二組ずつの、この大会の補足が入ってきた。
『えーーーと、ここで試合の勝敗の決め方に一つ補足ですが今大会はどのチームも四名ずつの参戦の為…両チームが一勝ずつした場合は戦える者で第三戦目を行い勝敗を決めていただきます!これはマジェストの強さを最大限にまで見たいという理由の配慮になります!心してご覧くださいませ。』
するとテンテンが口を開く。
「そっかー!私が出場した前大会が一名での参加だったからコアな要望が出てきたって事なのかもね?」
「なるほど…そういう事か…ん…?…」
俺はテンテンにそう返すとリオとイシメールはじっとこちらを見ていた。
「リオ…イシメール……。」
すると二人は何も語らず踵を返し武台を降りてしまう。
次に変わるように登壇してきたのはカルマとエンポリオだった。
「カルマ………。」
武台に立ったカルマは俺に向けていた視線を敵へと変える。
この二人にも一体何があったんだ?
俺はそう思いながらも試合を見守る事にする。
すると相手チームはまたイケメン魔道士の二人が壇上へ上がってくる。
「さあ!!次は僕達だね!?」
「ああ!僕達の強さを世界に!!」
男達二人は会場に向かい何かのアピールをする。
会場内の女性ファン達からの黄色い声援が飛び交う。
するとファンの一人が言い放つ。
「アキ様!!相手チームの男はブ男です!!見てるだけで鳥肌が立って美しくないわ!!コテンパンにしてください!!」
そんな声が聞こえてくる。
「くそっ!?エンポリオに言ってんのか!?性悪女も混じってるんだな?」
俺がそう口にする。
「確かに……そうだね!?言えてるよ…だけど安心して…僕達があいつを倒してこれ以上見る必要が無くなるようにするからさ。」
「きゃーーーーーーー!!『とうじ』様ーーー!!」
じっと見る『アキ』
それを見てただ押し黙るカルマとエンポリオ。
そして。
『第二試合開始です!!!』
カルマとエンポリオは魔神具を取り出し構える。
「ダークフェリスレイピア。」
「フェローズ闇メイス。」
二人が構える闇の魔神具。
黒いモヤは黒猫フェリスと黒いフェレットのフェローズを形どっていく。
「な…なんだあの禍々しい黒い魔神は………。」
二人の対戦相手はカルマ達の魔神に怯えているようだ。
「ど…どうなってるんだ!?こんな奴らが相手だなんて聞いてないぞ。」
「僕も、一人の可愛い女の子とぼーっとしたウドの大木がこんな強敵敵には見えないんだけど……これは…本当は恐ろしい…相手…なのか?」
「いや……魔神はあんなに小さいんだ僕達の敵ではないはずだ!!行くぞ!!???」
一人の男が杖を取り出す。
「僕の魔神具…『変化の杖』さあ、出てよ魔神『変化のテリオス』!!!」
ボワンっと煙を立てて出てし魔神は何とフェリスの姿を真似た魔神。
そして『エンポリオ』の魔神も。
ぼおんっと現れたのはフェローズと瓜二つの魔神。
「あれは!?」
『あはは!これが僕達ものまねマジェスト…自分たちの技に倒れるが良い!!???』
二人の魔神はカルマ達に攻撃を繰り出していく。
まさかこんな能力を持つマジェストもいるなんて。
俺はそう思いながら試合を見ている。
もちろんリオの時同様何かあったら俺は飛び出していくだろう。
しかも今二人はとても厄介そうな敵を相手にしている。
「さあ!!行くぞ!!??」
「たあーーーーーーーっ!?」
男達の魔神二体はカルマ達に襲いかかる。
「やばい?!あいつら。」
そう俺はつぶやくと。
カルマ達の魔神二体は飛び出していく。
モヤの魔神VS真似た魔神。
この前代未聞の戦いが始まった。
そしてぶつかり合う四人魔神達。
二組の戦いは激しく衝突していく。
アイドルの二人は息もつかせぬ攻撃をカルマ達に繰り出していく。
ひょいひょいと交わしていくカルマとエンポリオ。
「「な…………に??」」
『闇の力……フェリスレイピア…バーニングスラスト!!!!!』
「観念しろ。」
『金剛鬼黒』
二人の力に闇が重なっていく。
次の瞬間。
「「ギャーーーーーーーーーー!!!!!」」
二人はズズズと現れた闇に飲まれ消えていったんだ。
こうして教団の勝利となった。
『おおーーーーーーっと失礼しました!!消えてしまった二人。これはどうにもなりません。という事は第一試合アイドルマスターVS『邪教団、悪翔』は『邪教団、悪翔』の勝利で二回戦目に進出です!!』
カルマ達四人は勝ち進む。
果たしてクロノ達はどうなる!?