チェンウォン世界編シーン22
一回戦目が始まり、俺達の前に姿を見せた二人。
黒づくめの二人はマント等を剥ぎ取りその正体を現す。
そこには何と俺達の仲間であるハズのリオとイシメールの姿があったんだ。
「「はあああああーーーーーーーーっ!?」」
俺達は慌てふためく。
「あれは、私達と離れてしまったカルマさん達四人…どうしてこの大会に参加してるの!?それとも何か訳があって。」
「リーファさん、きっとそうなんだろうな…でも組み合わせによっては俺達と戦う事になるのか!?」
するとサキノも口から開く。
「お兄ちゃん…リオちゃんとイシメールさんから何か怪しい匂いがするよう。」
「匂い……まさか何かで操られているとかか!?」
「お兄さん…それは間違いなさそうだよ…そしてその何かは強力な何かの力が働いてるみたいだね……」
「何かの力!?」
「うん…僕がその正体を調べようと力を使ってるんだけどさっきから僕の力も何かに跳ね返されちゃってるんだ。」
ヘキサもカルマ達の異変に気が付き動いてくれてたらしいがそれが効かないなんて。
「少し様子を見るしかないのか。」
俺達は今はそう結論づける。
するとリオとイシメールの対戦相手が二人に声をかける。
「フフ……君達一回戦目の相手が僕達だって事…不運としか言えないね……。」
「確かに言えてるね……僕達はイケメンにも関わらずマジェストという力を授けるなんて……神は不平等だよねえ…あ!君。」
「…………………」
彼がそう声をかけるもリオは沈黙しままだ。
「さあ……君はよく見たらめちゃくちゃ可愛いじゃないか?戦いなんてやめて、こんなにもイケメンな僕達と一緒に来ないかい!?」
「私達は…邪教団、悪翔……崇拝する神、そして教祖の『鉄星』様の教えを広める為にここにいるの…よって貴方達をここで倒さないといけないの。」
「なっ!?」
すると、もう一人の男が悔しそうに口を開く。
「くっ…こちらが君を傷つけたくなく優しくしてすれば…貴様ら。」
そう言い放った男は身構える。
「まあいい…この僕の魔神具の前で膝まづいて泣けばいいさ。」
すると男は何かを取り出す。
『おおーーーっと!!さあ!ここで始まりの合図をさせていただきます!!はじめーーーーー!!』
ここへきて試合の合図が鳴り響いたんだ。
そして男の取り出したもの。
それは一丁の『ピストル』
「フフ……これが僕の魔神具『追撃の銃』文字通り、僕の銃弾は百発百中さ…さあ、魔神『キラーホッパー』!出てきなよ!」
パーーーーーーーンっという発砲音!!
放たれた銃弾!!
銃弾に乗っていたのは小さな虫の様な姿の魔神!!
魔神はリオ目掛け飛んでいく。
そしてもう一人の男は呟く。
「ふぅ~~~君ってやつは少しは落ち着けよ…おらーーーーー!!男の方は余所見してる場合じゃないぜ!!!」
もう一人の男がそういいながら魔神具をいつの間にか手に構える。
「さあ僕の魔神具も『夏生』の魔神にも負けはしない……さあこれで終わりさ。」
もう一人の男も手に構えるとイシメールに激しく襲いかかる!!
それは巨大な棍棒
それから出てし魔神は何と巨大ムカデの魔神だ。
「さあ、魔神具、鉄棍…魔神センティピード……いけっ!!???」
二人の相手はリオ……そしてイシメールに襲いかかる。
すると……リオとイシメールはダンっと地を蹴る。
「なにっ!!???」
「そのまま突っ込んでくるだと!!!???」
二人に魔神達が襲いかかる。
リオは腰に手を伸ばすと腰袋よりいつものカードを取り出していく。
そしてイシメールは背中から槍をすーっと取り出す。
だが。
「あれは……何か様子がおかしい。」
「お兄ちゃん!?どういう事!?」
「ああ…リオとイシメールの魔神の様子がおかしいみたいだ。」
するとすーっと俺に隣りに出てきたのは雷武だった。
「雷武。」
「あれは……何かの力で本体のあの娘と男の方も様子がおかしいが魔神達もだ…見ろ。」
雷武の声に俺達は魔神であるスクエルとゴルンガに目を凝らす。
すると、二体ともグルルと凶暴化した魔神達になっていたんだ。
「なんだあれは…リオ達同様…魔神達もいつもの奴らじゃないみたいだな。」
「ああ……何か裏がありそうだ。」
俺と雷武が話しているとバトルに動きがあったらしい。
ドオーーーーーーッと見ていた観客の歓声が上がる。
「お兄ちゃん!!???」
サキノの声に俺は我に返ると武台に目を向ける。
するとそこには……圧倒的な力でリオとイシメールに倒され気絶してしまっていた二人のイケメンの姿があった。
そして。
『おおおおおーーーーーーっとーーーー!!何とリオ選手とイシメール選手の圧倒的な魔神の力により『イケメンズ』の二人は力なく倒されてしまっていましたーーーーーー!!!!!???これによりチーム『『邪教団、悪翔』』の二人がまずは勝ちましたが次の戦いに進みたいと思います!!!!!』
こうして様々な疑問を残し、まずは第一回戦目はリオとイシメールの勝利に終わったんだ。
そして次の選手の登場。
カルマとエンポリオは壇上へと足を進めたんだ。
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