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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
29/500

ライブ配信シーン29

港街マリンフォレストへ向かう一行!

どうなる!?

俺達四人は決意を新たに、次なる地を目指し港町である『マリンフォレスト』に向かう。

今回俺達は重要犯罪者であったトルネルを捕らえた事に貢献できた為、そしてマジェストという存在である為、王からの配慮で馬車を用意してもらい快適にマリンフォレストまでの移動をしている。

王族の馬車という事もあり普段の馬車よりずっと快適なのだ。

三人は馬車に揺られているが一人は外を魔神具に乗り移動してるのだ。

するとサキノはすっかり上機嫌ではしゃいでいる。


「おーい!お姉ちゃんーーー!」


サキノは外を飛んでるカルマに手を振りニコニコしている。


「おいおい!あぶねぇからな!」


俺が注意するとサキノはぷくっと頬を膨らませる。


「クロノお兄ちゃんのけ〜ち〜!」


こいつ…なんてやつだ…。

俺がやれやれとため息をつく…するとコメントが届く。


(いいだろクロノ!サキノちゃん本当に可愛いから!)

(俺は今のサキノちゃんスクショしたぜ!)


そう…リスナーの中には今やカルマ派だけではなくすっかりサキノ派のファンも多いのだ。


「おおっ!?それ凄い…声聞こえる!サキノもそれ欲しい!」


すっかり俺のヘッドホンに興味を示すサキノ。

だがしかし…今や…俺の身体と一体化したヘッドホンである。

確かに俺の近くにいればヘッドホンから聞こえてくるコメントは俺以外にも聞こえるようにはなっている。

だからカルマもリスナーに話しかけた事もあったのだ。

すると…サキノは俺の前にちょこんと座りにっこり笑顔を見せるとヘッドホンに声をかけ始めたのだ。


「おおおいっ!サキノだよお!」


俺は思わず耳を塞ぐ。

すると当然の様にコメントが聞こえてくるではないか!?


(おおっ!サキノちゃんだ!)

(やっほーサキノちゃん!)

(耳がピクピクして可愛いね!)


等などのコメントが聞こえてくる。


「こりゃ俺を通さなくても皆にもコメントが聞こえる方法がほしいな…」


俺は呟く。


(確かにほしいよな…)

(サキノちゃんともっと話したい!)

(俺はカルマちゃんに癒されたい!)


等のコメントが流れる。


「今度ヤシュアに相談してみるか。」


するとヤシュアは聞いていたかのようで会話に参加してくる。


「もっと大きい街へ行けば調べたり作れるアイテムも手に入ったりするかも知れぬしな…それまで待っておれ!」


『はーい!』や、『分かりました!』等などのコメントに俺はやれやれと苦笑いしていると狭い馬車の中サキノは満面の笑みで俺の方へ走ってくる。

スタタタと走りよってくるその姿は確かにリスナー達ではないが可愛らしくはあるのかも…そんな事を考えてると突然の衝撃と音が俺の身体に響く。


ドゴォォォッ!!


「うぐっっっ!!」


俺をその身体で思い切り体当たりしたサキノはニコニコ俺を見ている。


「くっ!?サキノ!お前なぁ!!」


俺に突っ込んできた衝撃で馬車はグラりと動き馬は驚き止まる。


「お客…さーん……。」


馭者の声に俺もサキノも小さくなる。


「「ごめんなさい……。」」

「はぁ…もぉ……クロノがちゃんとサキノちゃんの面倒みていないと~私…馬車に乗っていられないんだから…。」


やれやれと自分の魔神に乗ってるカルマはため息をつく。

俺が身体を起こすと馭者の声が聞こえる。


「皆さん!そろそろ着きますよ!」


俺達は馬車から顔を出し街に目を向けると海の香りが漂ってくる。


「おお!やっぱり海はこの香りだよな!海に来た!って感じだぜ!」

「う…み……?」

「ん?もしかしてサキノは海知らないのか?」


するとサキノは顔を赤らめ答える。


「うん…サキノ……海はじめて…。」

「そっかぁ…でっかい湖って感じなんだぜ!」


俺がそう言うと目を輝かやかせて遠くを見ているサキノ…。

するとカルマの声も聞こえてくる!


「ねぇ!!そろそろ海ね!街も見えてくるんじゃないかな?」

「この港町マリンフォレストもそれなりに猟町としても貿易港としても使われるそれなりに大きな街じゃぞ。」


ヤシュアがそう言うと俺もワクワクしてくる。


「おお!魚とかも美味そうだな!」

「サキノお魚も好き!」


俺とサキノは魚料理を想像してみる。


「焼き魚…じゅる」

「刺身も美味そうだよな…」

「刺身って、なぁに?」

「そかそか!外国では刺身は食わないし生食文化はないか?」


するとコメントが届く。


『いいな!クロノ!見た事ない魚とかもありそうだしな!』

『港町だから色々ありそうだよな!』

『サキノちゃーん!クロノにお腹いっぱい食べさせてもらいなよ!』


…と最後に余計な一言が聞こえる。


「うん…サキノ…クロノお兄ちゃんにいっぱいお魚食べさせてもらう!」

「げっ!?」


俺はやれやれとため息をつく。


「はっはっはっはっ!さすがのクロノもサキノには敵わないな!」

「ヤシュア…それを言うなよ…はぁ……。」

「皆ーーーー!街が見えてきたわよ!」


カルマの声に俺達は港町『マリンフォレスト』に到着した事を知ったのだった。

お読み下さりありがとうございました!

遂に港町マリンフォレストに到着した一行!

そして一行を待つものとは!?

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― 新着の感想 ―
仲間も増えて、賑やかになって来ましたね(*ˊ˘ˋ*)。♪:*° しかし、立ち向かう相手は強大な力を持っている事は、忘れていませんよ°՞(ᗒᗣᗕ;)՞°
[良い点] 見たことのない魚って、私は結構な冒険なので、こういうとき楽しめると良いですよね。羨ましいです。サキノもまたアイドル的人気を博しているようで何よりです。華やかでいいですね。ライブ配信の関係で…
[良い点] 新しい港町ワクワクしますね(#^.^#) サキノちゃんは海が初めてなので余計楽しみでしょう! サキノちゃんもすっかりリスナーさんに人気ですね。 みんなにコメント聞こえるようになると確かに楽…
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