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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
25/500

ライブ配信シーン25

トルネルの非道な行動にクロノはどう出る!?

トルネルの前に危機的状況のクロノ達!!

どうなる!?

「や!やめろーーーーーッ!!??」


俺は叫ぶ。

すると俺の持つ柄から溢れ出す赤い光は青く変色する。


(何だ…この光の変化は!?今まで無かったぜ)


俺の身体は独りでに腕を振り上げていく。

すると…魔神具である柄から青い光が溢れ出す!!


(武神竜…氷竜ひりゅう……)


俺の脳裏に声がよぎる。


「武神竜…氷竜…」


俺の口は勝手に言葉を放つ。


「奥義…氷竜連撃ひりゅうれんげき!!」


身体は刀を一振りする!!

ピキピキッ!!ピキピキピキピキッ!!

大気が白い冷気を取込み…部屋の中は冷凍状態になっていく。

そして辺りはどんどん床から凍り出す。


「「うおおおおっ!!なんだ!?これは!?」」


皆が口々にそう呟くと……。

辺りはピキピキッという音と共に凍りつき氷の部屋と化したのだ。


「な!なにっ!?」


俺の仲間、捕らえられていた村人、そしてトルネルだけを残し全てが凍りつく。


「な…なんだ…これは…貴様の仕業か!?」


俺にトルネルは焦り顔で息巻いてくる。


「これで…お前の部下達は皆…動けねぇぞ…。」


俺の元に村人達を救助し戻ってくるカルマ達。


「なんだ!!お前達も勝手な真似をしおって!?」

「もうこれで貴方の悪行も終わりねトルネル…。」


すると外からガヤガヤと大勢の声が聞こえてくる。

そしてドアが開くと見知った顔の男が入ってくる。


「クロノ!カルマ!大丈夫じゃったか?」


屋敷に入ってきたのは俺達の頼れる仲間…ヤシュアだったんだ。


「おお!ヤシュア!どうしてここが分かったんだ?」

「ヤシュア様!この兵士達は?」

「ああ…お前達がいなくてレーダーを使ったのじゃがな…すると…このトルネルの屋敷だったのでな…何か嫌な予感がしたのだ…そして、この国の王より兵士を借り、ここに来たという訳じゃ。」


ヤシュアはそう言うと兵に号令をかける。


「すまぬ!皆の者…凍りついた奴らはもうダメじゃが…たった一人生き残った…トルネルを捕え連れて行ってくれ!!」

「「はっ!我らは王の命を受けここに来た!トルネルは我が王にお任せくだされ!!」」


そう言うと兵士はあっという間にトルネルを捕え連行していくのだった。

「ふぅ…どうなる事かと思ったわ。」


人質も解放するとカルマは口を開く。


「ああ…でも二人とも無事で良かったぜ!」

「ええ…ありがとうクロノ…サキノちゃんも村の人質になってた人達も無事で本当に良かった!」

「しかしお前達…あれから王との話が終わり戻った所二人とも居なくてな…ワシは色々考えてみた所…ここに辿り着いたのだが無事で良かった。」


ヤシュアは、そう言うとホッとしていたんだ。


「奴…トルネルはこれまでも獣人達を攫い…己が欲望の限りを尽くしてきたのだ…これで十分な証拠も揃ったのでな…奴はもう罪に問われるであろう。」

「ええ…でも村の人達を村へ帰す事をまずはしてあげたいですね。」


カルマはそう言うとヤシュアは暫し考える…そしてその口を開く。


「では…村人達は王にお願いをするとしよう…そして我々は王の許可を貰ったのでな…このまま遺跡へと行く事にしようかの…。」

「遺跡?」


俺はヤシュアに問うと彼は続ける。


「ああ…我々はこの為にグランドバズ城まで来たと言っても過言ではないのでな…そして我々が向かう遺跡にはあの太古の魔王と呼ばれた魔神…『魔神王ゼルドリス』が眠っていたのじゃ。」

「魔神王…?」

「ゼルドリス…。」

「そうじゃ…かつてこの世界を滅ぼそうと魔神を従え謀略の限りを尽くした魔王…奴は遙か太古に…この地に封印はされていたのだが…ある時その封印が何者かによって解かれそして魔神王は復活を果たし…そしてゼルドリスは飛び立ってしまったのだ。」

「なんだって!?」

「そんな事がこの世界で起きていただなんて…。」


俺達はヤシュアの言葉に驚きを隠せなかった。


「ワシはグランバズ王にそのゼルドリスが封印されていた遺跡に入る為の許可をとりに来たという訳じゃ…。」

「なるほど!ヤシュア様はそれでここに。」

「そうじゃ…ワシが考えるにカルマちゃんの両親の件も、もしかしたらそこに行けば何か情報が得られるのではないかと思ってな。」


ヤシュアはそう言うとサキノを見ている。


「ところで…あの娘はこちらを見ているが…村には帰さなくていいのかの?」


するとサキノは、こちらにちょこちょこ歩み寄ってくる。


「あの…サキノ…お兄ちゃんとお姉ちゃんとお友達になったの…だからお礼を言いたい。」

「えっ?お礼なんてそんないいのよ。」

「そうだぞサキノ!本当に…良かったな!」


俺はそう言うとサキノの頭を撫でる。

サキノは耳をピクピクさせてにっこり笑う。


「うん!本当にありがとう!」


そう言ったサキノは村人達の所に戻るだろう…そう思った時の事だった。


サキノに村人から声がかけられる。


「サキノ!皆サキノの無事を祈ってるよ!」

「サキノちゃん!皆と仲良くね!」


んんっ!?サキノへの村人からの応援の声が次々と聞こえてくる。

あれっ?これって何かおかしくない?


「えっ?サキノ!村に帰るんだろ?」


俺のその問いかけにサキノは飛びっきりの笑顔をみせる。


「サキノ!着いてくの!」

「「ええーーーーーーっ!?」」


俺達は今回一番の驚きの声を上げたかも知れない…。

お読み下さりありがとうございました!

サキノはクロノ達と来たがりますがどうなる事やら。





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― 新着の感想 ―
氷龍の力のおかげで、みんな助かって良かったですヾ(´∇`)ノ オマケに、サキノちゃんもパーティに加わって♪ レッツゴーですね(*^^*)
[良い点] 親御さんもいなければ、お家ももう無いのですものね。無理からぬ展開ですね。この国の養子制度がどうなっているかは分かりませんが。トルネルさんは完全にゼルドリス神氏に話題を持っていかれてしまいま…
[一言] サキノちゃんが可愛くて最高ですね! 犬耳少女! 犬耳大好きなのでとても助かります。 そして魔王が復活したという嫌な情報が…! 果たして大丈夫なのでしょうか?
2023/10/15 01:22 退会済み
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