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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
24/500

ライブ配信シーン24

トルネルの汚い手にピンチに陥るクロノ達!

一体どうなる!?

俺はトルネルの屋敷内で現在バトル中だ…先の戦いで力を使い果たし魔神の力を使えず…その上人質をとられ絶体絶命のピンチに立たされる。

そして猿の獣人エンティの猛攻撃が始まる!!


「お兄ちゃん!?」

「クロノーーーっ!!」


二人の俺を呼ぶ声。


ドカッ!!


エンティの巨大な拳が俺の腹をとらえ腹に有り得ない程の痛みを感じる。

身体は後方へ吹き飛ばされ屋敷の壁に叩きつけられる。


「ぐはっ!!」


痛みと同時に思わず声が漏れる。

するとトルネルは不敵な笑い声を上げる。


「ふははっ…あーっはっはっは!!どうだ…ワシのペットであるエンティの渾身の一撃は!?」

「くっ…ぐぅぅぅ……。」


起き上がろうと身体を起こそうとするも、くらった衝撃により手足も震え思うように動けない。


「いいぞ…その苦痛の表情…ワシは今まで全ての事を意のままに動かしてきた…ワシに反抗する者など、この世にいてはならんのだ。」


するとトルネルはカルマとサキノの元へ向かう。


「ふむ…こっちの女は今が丁度いい…ワシの枕とするとしよう…」


カルマの身体をジロジロ見ながらトルネルは下衆な言葉を吐く。

そしてサキノの髪を握り顔を上げさせるトルネル…。


「いやっ!?」

「ふん…お前はワシの狩りで狩られた獣だろう…どうやら躾がなってなかったらしいな。」

「む…村の人達…逃がして……。」


サキノは震えながら思いを口にする。


「はぁ?お前は何を言ってるのだ?」


トルネルはそう言うと奥の壁へと向かう。


「おい!」


トルネルの声で奥の壁はゆっくりと上にスライドを始めたのだ。

ゆっくりスライドし開いていく壁…すると分厚いガラスが壁の代わりに姿を現していく!

その先に見えたものは捕まっている村人達の姿だった…。

一人は下を向き座り込んでぐったりしている兎の耳の獣人女性…隣の女性は、りすの尻尾を生やした女の子…等、全てが村から狩りによって連れてこられた女性達の様だ。


「皆っ!」


サキノは見覚えのあるであろう村人達の悲しい姿を見て思わず叫んでしまう。

中の村人達はこちら側からの声は届かない様で呆然としている。

するとサキノはぷるぷると震えながら泣き出す。


「う…う……ううぅぅぅ……。」

「なんだ…急に泣きだしおって!いいか?皆も寂しくないようにお前達も屋敷の中で飼ってやる…それなら寂しくなかろう、あーっはっはっは!」


トルネルは自分の声に酔い笑う。


「いいか?ワシの趣味である獣人狩りはこれだから辞められん…おお!そうじゃ!お前はこれが何か分かるか?」


彼はそう言うとおもむろにポケットから何かを取り出しサキノに見せる。


「くっくっ…これが何か…分かるか?」


トルネルは何かの首飾りを掴み見せている。

サキノの表情はみるみるうちに青ざめていく。


「ママ……!?」

「ふん…お前の父親が邪魔をしてくるんでな…黙らそうとしたらなんと母親がお願いしてきたのでな…だからワシは要望に答えてやろうとしたら二人とも抵抗してきたのでな…。」


サキノは震えながら聞いている。


「二人にはいずれ天国で会えるであろう…。」


トルネルのその言葉にサキノの目から溢れ出す涙…。


「ふん…ワシの邪魔をする奴は何者だろうとこうなるのだ…この世はワシの思うがままだ!!」


こいつ程の下衆…俺は許せず身体が震える。


そして俺の中で何かが弾けた。

俺の腕輪から熱を感じ始める…。


(ん…なんだこの熱さ……腕輪から熱を感じる。)


トルネルは震えゆっくりと起き上がろうとしている俺を見て叫ぶ。


「死にぞこないめ、ブルーノを倒して力を使い果たしたのだろ?そんなお前に何が出来る!?」

「なんだと!?お前だけはどんな事があっても…許せねぇ!」

「ふん!ブルーノが強いとはいえ万が一という事もある…ワシは元から用心深いのでな…さぁ…エンティ…ソイツにトドメを指すのだ!!」


俺に向かいエンティは身構えると四足で走り出す!!


「何も出来んカスを…やってしまえ!!」


屋敷内に響くトルネルの叫び!!

エンティの身体は俺に突進してくる!

四足の移動は二足で走る倍のスピード。

そして徐々に近づくエンティの巨体!!

エンティが俺に向かい飛びかかる!


(これはヤバいぜ!だけど……こいつは…)

「ゆるせねぇーーーっ!!!」


腕輪から溢れ出す熱は刀の柄に流れていく様だ。


俺の身体は何かに乗っ取られたかのように自分の意思では動かせなくなっている。


そして身体はゆっくりトルネルに近づいていく。


(何だこれは…身体が乗っ取られてる様だ…。)

「貴様!誰が動いていいと言った!?」


トルネルが叫ぶも俺の身体は自由が効かない。


(おい!これはヤバいぜ!止まれよ!)


心に語りかけるも俺の足は止まらない。


「貴様!?ワシの言う事が…」

(まて!やめろ!!)

「よし!お前ら!やれーーーっ!!」


トルネルの一言に傭兵はカルマ達への攻撃を始めようと剣を振り上げる!!


(やめろーーーーーっ!!!!!)

非道なトルネルに怒りのクロノ!!

だがクロノの身体は何かに無意識に操られている!!

果たしてどうなる!?

お読み下さりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
クロノ達の大ピンチ! でも、何が目覚めそうな余韻を残したまま、次回へ ですね(*^^*) さあ、何が目覚めるのでしょうか? 楽しみです♪
[良い点] トルネルさんの高尚な趣味がクロノには共感して貰えなかったようですね。これだけ非道なことが出来るというのは、それだけ権力が実はあるということでもあって。ここでの個別の戦闘ではどうなるか分かり…
[良い点] むむ、トルネルは汚い上に趣味が悪いですね(。-`ω-) ガラスの部屋に獣人の女の子たちを閉じ込めるとは……。 苦痛の表情を見て喜ぶのもキモイです! もー、サキノちゃんにさわるなー:;(∩´…
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