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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
22/500

ライブ配信シーン22

クロノからかわりカルマ視点になる!

果たしてどうなる!?

カルマ視点


ここはトルネルの屋敷内…今…私とサキノちゃんの前でトルネルが大笑いをしていたの。


「ぐふふふふ…あーっはっはっはー!!どうだ!?わしのこれまでで一番の最高のペット『大猿』の獣人『エンティ』だ!!」


そこに現れたのは三メートルは超える程の一人の大男。

そして…その大きく開いた口はどんな物でも噛み砕きそうな程強力に見える。


「あーっはっはっはっは!!お前ら女、子供ではあやつに手も足も出まい…今ならまだ許してやろう!ワシに全てを捧げると言え!」


トルネルは私達に叫ぶとエンティに合図を送り私達の答えを待っているようだ。


「誰が…貴方の物になんかなるもんですか!?」

「ほぉ…ワシに意見するとは娘…見所があるの…。」


トルネルのその言葉に…エンティはこちらにゆっくりと近づいてくる。

私は構えると一冊の本を取り出す。


「私がサキノちゃんを守るわ…出てきてフェリス!」


すると…私の声に本はパラパラと捲れ開き光り出す。

光の中から姿を現す可愛らしい姿の魔神…魔神の中でも気まぐれで扱う事が難しいと言われている。

そんなフェリスは飛び出すと欠伸をする。


『ふあぁぁぁ…ん?カルマ!呼んだかい?』

「ええ…フェリスお願い…あの怪物…倒したいの。」

『あれは…獣人だね…!さぁやってみようか?』


フェリスはそういうと空中へと飛び上がる!

するとエンティはその身体を徐々に獣人化させていく。

獣人化したエンティは四足で走り近づいてくる。


「ぐがぁっ!!あああぁぁぁっ!!!」


エンティは飛び上がりフェリスに襲いかかる!


「フェリスーーー!!!」


フェリスの頭上には巨大な水溜まりが浮いている。


『ウォーターバレット。』


フェリスの一声で水溜まりから無数の弾が飛び出してくると弾は散弾銃の様にエンティを襲う。


ズダダダダッッッッ!!!!


初めは雨を受けているかの様な様子を見せるエンティ…すると次第にその雨は速さと固さを増していく!!


ダダダダダダダッッッ!!!


やがて雨はエンティの身体を貫き始めるとエンティは痛みと自身の傷に震えだし怒り出す!!


「エンティ!?」

「ぐあああああああああああっ!!!」


トルネルは傷つけられたエンティを呼ぶがエンティはその傷に震え叫ぶ。

その瞬間…エンティの身体より光の衝撃波が飛ぶ様が見えたの。

私…そしてサキノちゃんの身体は衝撃波により吹き飛ばされる!!


「キャッ!!」

「うわっ!!」


私達の身体は地面に叩きつけられ思わず声が漏れてしまう…。

その衝撃により思わずフェリスは本に戻る。


「いてて…サキノちゃん大丈夫!?」

「うん…お姉ちゃん……でも痛くない…でしょ?」

「あ…本当だ…えっ?」


私が床を見るといつの間にかクッションが敷かれ…これで衝撃がやわらいだみたいだ。


「これ…は…?」


するとサキノちゃんの影から飛び出す何かの姿が!?


「えっ?サキノちゃんの…魔神?」


私達を守るかの様にエンティを見据え四足で立つ狼の様な姿…あれがサキノちゃんの魔神…。


「うん!お姉ちゃん…この子は私のお友達のカラーちゃんだよ!よろしくね!」


すると前に出てくるトルネルの姿…。


「お前達もマジェスト…か…だがこれでお前達が簡単に死ぬ事もあるまい…しかも…その犬…小娘の出した犬とワシの大猿…エンティどっちが強いか勝負といこうか。」


トルネルが再び合図を出す。

するとエンティはパワーを溜めている様子だ。


「うがああああああぁぁぁ!!」


再びエンティの衝撃波が沸き起こる!!

私の前に立っているサキノちゃんは筆を持ち上げる。


「カラーウルフ!『青!』」


サキノちゃんが叫ぶとカラーウルフの身体は青く変色していく。

そしてカラーウルフの身体は水で覆われる。


「青色のブルーウォール…。」


ガシャーーーーーん!!


衝撃波が青色の壁にぶつかる衝撃音がコダマする!!


「ぐあ??」


エンティは発した衝撃波が私達に届かない事を不思議に感じてるようだ。


「凄いねサキノちゃん!!」

「そう?えへへ…ありがとお姉ちゃん…。」


サキノちゃんの固い表情が少し和らぐ。

すると…エンティはその巨体で飛びかかる!


「ぐああああーーーーーっ!!!」


「えっ!?」

「お姉ちゃん下がって!」


しゃがみ込んだカラーウルフは飛びかかる一歩手前だ。


スザッ!!!


飛びかかったカラーウルフはエンティを捉える!!


「緑のグリーンカッター


シュパパパバババ!!!


緑色に変色したカラーウルフの風の刃がエンティを斬っていく。


「ぐあ!ぐああああっっ!!!」


エンティは身体から血をふかせている。


「凄いわ…サキノちゃん!やったわ!!」

「エンティ!!くそっ!見ておれ!」


トルネルはそう言い残すと口笛を吹く。


ピーーーッ!!


すると…突然見える範囲のドアから村人達を人質にした傭兵達が次々と出てくる!!


「えっ!?」

「みん…な……。」

「アーッハッハッハ!どうした娘ども…さっきまでの威勢はどこいったんだ!?ああっ??」


憎々しい表情のトルネルが私達に叫ぶ。


「そのままエンティに…やられるがいい!!」

優勢だったカルマとサキノ!

だが、そこへトルネルの卑怯な策略が!?

お読み下さりありがとうございました!



































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― 新着の感想 ―
犬の相手として猿をチョイスして「犬猿の仲」の戦いを創出するセンスに脱帽です。 引き続きお話を楽しませていただきます。
人質をとるとは、なんて卑劣なトルネルなんでしょう! いっそう、あんたなんてトンネルになっちゃいなさいwww
[良い点] トルネル氏がホームコートアドバンテージをフル活用なさっていて、さすがの卑劣さでした。素晴らしいヒールだと思います。人質を活かして、カルマさんたちを苦しめる展開が素敵です。憎たらしさを存分に…
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