アフリエイト世界編シーン10
クロノ達の元へ現れたのはなんと!?
「その人選に俺達も加えてくれないか??」
皆が困惑していると。
そこへ声を上げたのは。
扉を開けて入ってくるその三人。
俺が振り返るとそこに立っていたのは…なんとあのアメリスアード本部のマジェスト…ジェイク…シェリル…そしてレイドの三人の姿だったんだ。
「お、お前ら…」
すると…三人は俺の隣りまでくると…アキニー様に挨拶をする。
「アキニー様…お初にお目にかかります…私達はアメリスアードからヤシュア様の命でここケニージアの力になる為に来ました!」
「どうか…僕達の力も是非!お使いください!」
シェリルと、レイドも相変わらず元気そうだ。
するとジェイクは俺の元へやってくる。
「おう!クロノ、久しぶりだな?」
「ジェイク……」
「なんだぁ?その湿気たツラは?お前、前より弱くなったんじゃねぇか??」
「んだと!ジェイク!」
するとジェイクはフッと笑う。
俺も釣られて笑みを浮かべる。
「それでいい…ここは俺達に任せてお前はさっさとそいつ…サキノを目覚めさせてこい!」
「そうだよ!僕達にここは任せて!心配はいらないよクロノ君!」
ジェイク、そしてレイドもサキノの為に…。
そして。
「クロノ君…私達は貴方にも沢山の借り…いや、貴方に救われたわ…私のパパもアメリスアードで元気にしてるわ!」
「そっか…良かったな!シェリル……安心した…」
俺が続けて話そうとした時。
シェリルは、そう言ってくれたんだ。
「クロノ君!今度は…私達が貴方に力を貸す番よ!」
「そうだよ!クロノ君!」
ジェイクも相変わらずの爽やかな笑顔をくれる。
「って事だ!サキノは任せたぜ!クロノ!」
「ジェイク………」
俺は…俺は……心の底から嬉しくて…涙か…。
「ありがとう……。」
俺の声に三人は笑顔で返してくれる。
するとアキニー様が口を開く。
「えーと…あなた方がヤシュア様よりの応援の皆様ですね?」
三人はアキニー様に注目する。
「ああ!」
「そうです!お美しいアキニー様!」
ボコっと音が聞こえたのだがレイドが殴られた音である。
「ったくぅ!レイドはいつもいつも…じゃなかった!アキニー様!我々がここの死守を応援致します!」
「ジェイクさんにレイドさんに…シェリルさんですね…三人ともこの国の為に…ありがとう!」
お礼を口にするアキニー様。
するとエルザックが口を開く。
「アキニー様!それにこの僕が加わりますので六名…マジェストであるアキニー様も入れば七名のマジェスト。これならここを襲いに来る方が可哀想なくらいですよ。なぁ…ジェイク。」
ジェイクにそう告げたエルザックは心做しか嬉しそうだった。
それに気分か良くなったジェイク。
「俺達ダブルガンも復活だ…ガンガン敵が出てきても全く問題ないぜ!!」
そしてめいめいに笑い、やる気を増したメンバーは笑い合いながら話していた。
(皆………サンキュー!いい仲間だよ。)
すると、アキニー様は立ち上がる。
「今こそ我々マジェストの正義を主張し!立ち上がる時!!皆の力を存分に奮って欲しい!」
「「アキニー様!!はい!!!!!」」
皆が一致団結した瞬間だった。
そしてそんな時…声を上げるイシメール。
「アキニー様!!」
「どうしたのです?イシメール??」
「この僕はアキニー様と共にこの地の住人です!それが僕はこの地を守る為に力を振るう事が叶わない……。」
そう話したイシメール。
確かにイシメールの立場からすればそうなのだろう。
彼の表情は暗く陰る。
すると彼は意を決したように口を開く。
「この国の『薬師』としての僕に少しの時間をください!!」
「えっ!?」
皆が驚きの表情へと変わる。
「イシメールが……」
「くすり……し?」
俺に続きリオもその言葉に驚いたみたいだ。
「皆さん!恥ずかしながら、この国…ケニージアは医療に乏しく…固定された『医師』は少ないのです…ですが太古から伝わるありとあらゆる植物…動物から薬を作り出す事ができるのがこの薬師の『イシメール』なのです。彼はありとあらゆる医学の知識も持ち合わせています!」
「ええ、薬を作り出し皆のいざと言う時の為に即刻準備をさせてください!!」
「それは大変有難いのですけれど…彼女を救う為の時間を割いてしまいます。」
アキニー様は俺の顔を見る。
俺は複雑だったのだが。
「クロノ君!すぐに、ここへ戻ってきますので…」
するとゴゴゴとイシメールの身体に変化が起こる。
「ん??イシメール??」
「イシメール君???それって……まさか。」
何かを知った様にリオがそう言うと。
奴、イシメールは何と!ゴリラの獣人の姿へと変化していた。
「うわぁ、、、すげぇな。」
「これは。」
驚きの声を上げるジェイクとレイドにアキニー様が告げる。
「そんな彼は…ゴリラの獣人でもあるの…彼は…優秀よ。」
そう言ったか言わないうちにイシメールは城を飛び出していったんだ。
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