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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
21/500

ライブ配信シーン21

トルネル邸までサキノを救う為にやってきたクロノ達!

果たして戦いの行方はいかに!?

俺はトルネル邸前で犯罪者ブルーノと対峙していた。

奴の魔神具まじんぐは『殺戮さつりくのナイフ』そして宿る魔神はナイフを自在に操る力『キラーステルス』

名前から察するに自動追尾機能が施されたナイフなのだろうか…。

俺が何とかナイフを躱すとブルーノは笑みを浮かべている。

ナイフを避け後ろを振り返ると目の前にはふよふよ浮いたナイフが俺を狙っていたんだ。


「そんなナイフ、俺が叩き落としてやるぜ!」

「フフ…お前のその武器も魔神具なのだろう?お前の魔神…見せてみろよ…これを避けられたら…な!!」


奴の声に俺は振り返り直すとブルーノは別のナイフを構える。

そして、ブルーノの身体は光っていく。

次の瞬間…ブルーノの分身体が現れる。


「二人…三人…四、五人…だと?」


俺の前に立つブルーノは五人とその数を増やしていたのだ。


「「さぁ…貴様…俺のこの技を見たからには死んだぞ…。」」


五人のブルーノが一斉に声を揃えるとナイフを構える!


「「ステルスナイフ!!」」


一人二本ずつ構えたナイフは緑色に光る!!


「「くらえええっっ!!!」」


無数の光るナイフは一斉にクロノに襲いかかる。


(くっ!こいつはヤバいな…しかも…)


ガキイイイン!!


俺はナイフを数本たたき落とす。

するとキラーステルスが現れナイフを蹴り上げる!!

そして…軌道を変え俺に向かってくるナイフ。


「くっ!くそっ!!しつこいナイフだ!!」


俺は再度ナイフを避ける。


「チッ!うらあああっ!!」

「しぶといじゃねぇか…これならどうだ!」


ブルーノが叫ぶとナイフを躱し立ち上がった俺は動きを封じられてしまう!


「なにっ!??」


そこには俺を後ろから羽交い締めしているキラーステルスの姿が!?


「ハーッハッハッハ!!食らうがいい!!」


グサッ!!


その瞬間!俺は左腕に激痛を感じる!


「ぐっ…くっっ!!」

「「くくっ!ハーッハッハッハ!くらったな!どうだ!?いてぇだろ!?」」


ブルーノは狂気の声を上げ笑っている。

俺は血の滴り落ちる腕を押えながら立ち上がる。


「「あーっはっはっは!このブルーノ様にかかればお前などあっという間に殺してやるぞ!」」


五人のブルーノが俺に叫んでいる。


「くっ!お前…。」

「ふっふっふ…お前がどんな魔神の力を持ってようとも俺様のキラーステルスの敵ではない…。」

「何を言ってる…これくらいで俺が負けるわけないだろ!?」


俺がそう言うとヘッドホンに聞こえてくるリスナーの声だ。


『クロノ!聞こえてるか!?』

「ん?今戦闘中だぜ!ちょっと待っててくれ!」


俺のその声にコメントは止まるかに思えた。


『ずっとあれからクロノがいる世界の事を俺達なりに調べてみてたんだけど。』

「ん?こっちの世界の事とはどういう事だ?」

『おお!それがさ、異世界のニュースも見れるようになっててさ、それで今お前が戦ってるその男の事をニュースで見たんだけどさ。』

「こいつ…ブルーノの事か?」

『ああ…ブルーノは大金持ちの愛息子としてなんの苦労も無く育ち親は幼少から犯罪事を起こす度、金と権力で揉み消し生きてきて今回もトルネルにその力を期待され用心棒として刑を逃れ出てきたらしい。』

「…………。」

『最後の犯罪なんて…本当に胸くそ悪いんだ…。』

「……。」

『平和に暮らしていた少女達が何者かに切り裂かれ殺されるという事件が毎夜のように起こりそれが約一ヶ月ほど続き…件数は三十越え…そして奴はとうとう捕まったのだ。』

「…。」

『だが…奴はすぐに釈放された…そして…忽然と姿を消したんだ。』


するとコメントは止まる。


「そうか…奴はそうやって生きてきたんだな…。」


ブルーノは俺を見て笑っている。


「「フフフ…ハハハハハハハッ!!」」

「何がおかしい?」

「「何故かお前が誰かと話してる声が俺まで聞こえてな…話を聞くと俺の話題だろ?」」


するとブルーノはうすら笑いを浮かべて話し始めたんだ。


「「いいだろ、お前が死ぬ前に少し俺の事を話してやろう…俺の家は大金持ちでな…俺のパパは昔から金の力で自由にさせてくれてきた…そして昔から好き放題生きてきた…」」

「………。」

「「だから…俺は特別だ!!何をしても許されるのだ!!」」

「……。」

「「これからも俺は好きな事をして生きていく…その為には…」」

「俺が…邪魔…か?」


俺の声にブルーノは怪奇的な声で叫ぶ!!


「「分かってるなら…死ねーーーっ!!!」」


ブルーノ五人はクロノを五方向から取り囲む!


そして空中に飛び上がる!!


「「くらえ…そしてお前は…死ねーーーーーっ!!」」


キラーステルスが現れ俺を押さえつける!!

五体のキラーステルスに押さえつけられた俺は押さえつけ逃げられない状態だ。

これは…絶体絶命といってもいいであろう状況だ。


「すぅ~~~。」

「はぁ~~~。」

「俺は今までここまで腐った…根っからの悪党に会った事ねぇぞ…。」


すると…腕輪は光り出す…そして右手には鞘を持ち…構える。


「「もう!おせぇぇぇぇ!!!」」


キラーステルスのナイフが飛び交う!!


シュバババッッ!!!


「くっ!!」

ブルーノのキラーステルスの猛攻撃にクロノはどうする!?

次話をお待ちください!

お読み下さりありがとうございました。













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― 新着の感想 ―
キラーステルス! 自動追跡攻撃+複数 並の強さの人間なら、まずやられちゃうよね( ̄▽ ̄;) しかし、クロノは、‼️ 続きワクワク♪
[良い点] ブルーノ氏が5人もいて、大喜びで笑っている姿はさぞや滑稽であろう、とその想像が楽しくて笑ってしまいました。過去の話のほうも、ブルーノ氏、本当に良いところがない(笑)負けてしまったら本当にい…
[良い点] ブルーノは救いようがないですねψ(`∇´)ψ わかりやすい悪で倒しやすいのでいいと思います。クロノ君頑張れ! それにしても、異世界のニュースが見れるようになっているとは!? 現実世界がどう…
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