アフリエイト世界編シーン4
イシメールの住む村に泊まることになったクロノ達は。
俺達は、イシメールの村の中を案内してもらう。
そして…彼の両親…村人達が総出で出迎えてくれる。
「いやぁ!アンタ達の乗ってきたアレ…アレが空を飛んでたのを見た時は、本当にこの世の終わりかと思いましたわい。」
村長は、そう話す。
でも、いい人達だって事はわかった。
「おっ!?しかしここってなんて村なんだ?」
「あ!ここはマサイア族の村です!」
「マサイア族…ね…なるほど。」
俺は、この世界のこの俺の元いた世界とよく似た地名にも、もう慣れたのだった。
すると…村の子供たちと遊んでるエンポリオとカルマの姿があったんだ。
その光景にふっーと息を吐くと、俺はリオを見る。
相変わらず…リオはいつも元気な様だ。
村の人達とすっかり仲良くなって…そして笑っているリオ。
あれ?
俺がリオに違和感を感じ、改めて見ると…なんと。
いつの間にかこの村の民族衣装ってやつに着替えていたリオ。
リオらしいか…馴染むのが早い。
するとそこへ、イシメールがやってきて一緒になっておどけていた。
あーあ〜アイツ酔ってんのかな?…確か飯時に一口乾杯の酒のようなもの飲んだっけか?
陽気に笑っているリオを見て…そんな事を考えていた。
俺はリオの笑顔を見てると…ふと…サキノの笑顔を思い出してしまう。
俺は立ち上がると…一人その場から立ち去ったんだ。
そして、サキノの寝かせてもらっているテントへいくと彼女は…すーすーと寝ていた。
サキノの傍に腰を下ろすと…横になる…そしていつの間にか眠っていたんだ。
待ってろサキノ…もうすぐだから。
◇
◇
◇
そして、いつの間にか朝を迎えていた俺。
目覚めは雄鶏の鳴く声だった。
すると村のあちこちから人の声が聞こえてくる。
俺は布団をたたみ、そしてサキノを村人から借りた背負う道具を身体に巻き付け…仮ではあるが…これで寝たままのサキノと一心同体だ。
準備は万端。
「よし!いくぞ!!」
準備をし、テントから出ていくと、そこにカルマとエンポリオが立っていた。
「おはよう!クロノ!?」
「クロノ君!おはよ!」
「あれ?リオは?」
「うーん、私達に貸してくれた家に帰ってこなかったんだよね?そう言えば…クロノはどこに居たの?」
「ん?俺はサキノを見てたらいつの間にか寝てたんだ…アイツ…いつもの夢遊病か?」
すると。
「ほら!もう起きてくださいって!リオさん!」
イシメールの声が聞こえてきたのだ。
俺達が声のする小屋へ駆けつけると。
そこには僅かなアルコール(寿司程度)で酔ってしまいイシメールのベッドを占領したというリオが寝ていたのだ。
イシメールはリオに声をかけながら、揺すって起こしてるようだった。
「リオさんってば!」
「ふぁぁぁい。」
そういい…やっとの事で起きるリオ。
そして、俺達は待つ事一時間。
やっとの事でイシメールに手をひかれ登場したリオ。
「ほら!大丈夫ですか?リオさん?」
「大丈夫…大丈夫~~」
見るからに大丈夫そうじゃない彼女は眠そうな目を擦りながらフラフラと合流。
昨日いつの間にか着替えていた部族衣装は普通に似合っていた…赤い服も良く似合う。
「遅れてごめんなさぁーい……。」
「あはは…リオちゃん!部族衣装とっても似合ってるね!」
「そ〜ですか〜〜〜?ありがとうございます〜!」
カルマの声にそう返したリオ。
だが…どうやら頭の中はまだ起きてないらしい。
「よし!じゃあ!よろしくな!イシメール!」
「はい!じゃあ行きましょう!女王アキニー様の元へ。」
◇
こうして俺達はアキニーの待つ城へと向かったんだ。
聞くところによると、このケニージアも貧困にもなりつつある場所ではあるが、そこまでならないように国で管理をしているとの話だ。
よくできた女王様で彼女のファンは多いらしい。
そんな彼も、もちろん女王アキニーに惚れているとの話だった。
リオとカルマは流石は女子である、イシメールの恋話を夢中になって聞いていた。
「へぇ〜!そんなに綺麗な女王様なんだぁ〜」
「そうそう!僕はそんなアキニー様の所に何と!」
「「なんと!?」」
「毎日通ってるんだ!!」
恥ずかしそうにそう言ったイシメール。
どうやら…その想いは相当らしい。
キャッキャウフフと三人は会話に花を咲かせ城へと向かう。
俺にはあまり得意な話ではないのだけど。
やがて…見えてきたのはこの国ケニージアの城下町…そして…ケニージア城だったんだ。
「うわぁぁぁ!凄いねぇ!」
「本当に…緑に囲まれてるお城と街…綺麗。」
リオとカルマの歓喜の声、そして。
「ここがケニージアの城下町…そしてあの城がアキニー様のいるお城です!」
「いよいよか…さぁ…案内してくれ!イシメール!」
「はい!!行きましょう!」
こうして俺達は、女王アキニーに謁見してもらう事になったのだ。
「アキニー様ーーー!!!」
女王相手に、この男イシメールの行動に驚く。
すると兵士が声をかける。
「まーたイシメールか?今日はぞろぞろ連れてきたなぁ?何かあったのか!?」
「いやいや!こちらの方達は女王様のお客人だよ?」
「おお!そうなのか?通れ通れ!」
イシメールは有名人なのか…俺達はすんなり門を通してもらったのだ。
そしてイシメールの後ろを着いていくと…やがて王の間へと辿り着いたんだ。
そこには。
漆黒の肌だがとても綺麗で見ると時が止まりそうな程に、美しい女王様が座っていたのだ。
◇
◇
◇
ケニージアの女王アキニー様の元へ辿り着いたクロノ達。
どうなる!?