アフリエイト世界編シーン3
ヤバい槍がヒットし墜落するイヴレーア号!!
果たしてどうなる!?
俺達がアフリエイト、ケニージア上空を飛行中…そろそろ着陸するという頃。
突然それは起こった!!
ズガーーーーン!!という激しい衝撃音が機体から聞こえ…そして…それは激しい揺れを伴う。
ガタッ!ガタッと揺れる機内。
「えっ!?何事!?」
エンポリオは叫ぶ!!
すると…グラりと機体は傾きかける。
「うわぁぁぁっ!?何か飛んできて、どこか損傷したみたい!落ちる!?皆!各魔神で身を守って!機体は僕が!!??」
「「なにぃぃぃーーーーーーーーーー!?」」
「うわぁぁ!!フェローム!軟化ぁーーっ!」
「任せろーーー!!!」
叫ぶエンポリオ!!
フェロームが現れ身体から光を発する!!
そして、フェロームの力を浴びた飛空挺は…落ちていく。
「「うわぁぁぁーーーーーーーー!!??」」
◇
◇
◇
イシメール視点
僕はイシメール、この国で尊敬、あこがれ、そして異性としても好意を寄せている女王アキニー様の元へ顔を拝見にお城を訪ねていた僕だったが…その時この城の上を通過しようとしている突然の化け物が現れた。
アキニー様を守る為、僕はアキニー様の期待を胸に、思い切り自分の槍を怪しい飛空挺に放ったんだ!!
すると僕の槍は見事にその怪物にヒット!!
怪物はゆっくりと落ちていったのだが…そこはなんと僕の村の方向!!
「急げ!!イシメール!!村を!!!」
「はい!!アキニー様!!僕は今日は、これで!!では!!」
僕はそう言うと城の上から飛び降りる。
「うわぁぁぁーーーっ!!??イシメール!?ここから落ちたら!!!!」
皆のそんな声が聞こえたけれども僕は大丈夫!!
城の城壁、至る所をつかんではするすると降りていく。
そして自分の村までの道を急いだんだ。
◇
◇
◇
「やっぱり獣人化すると楽だよなぁ…さ!急ごう!そして怪物の正体を暴いてアキニー様に良いとこ見せるんだ〜〜〜!」
そして僕はジャングルの中へと化け物が落ちた場所を辿っていく。
するとそこには何かをしぼませたような大きな機体に見えなくもないそれが、言葉で表現すれば、ふにゃふにゃと地面に横たわっていたのだ。
「なんだ……これ?」
僕は、その何かに突き刺さっていた自分の槍を引き抜くと恐る恐る確認していく。
ぶよぶよしているその大きな塊。
その時…ウヨウヨと数箇所がまるで中に何かいるかのように動き出したのだ。
僕は少し離れ様子を見る。
するとゆっくりと中から何者かが這い出して来る気配を感じる。
僕は恐る恐る近づいていく。
そして目を凝らしその何か…が出てくるのを見ていると。
「ん?誰かの…おし………り??」
その瞬間…中から飛び出してきたお尻!いや、それは紫の髪色のとても可愛い女の子だったんだ。
「えっ!!?」
「わぁぁぁーーーっ!!??」
中で、どんな事があったのかは知らないけれど飛び出してきた女の子!
そして慌て尻もちをついた僕にその子は勢いよく飛んでくる。
僕は思わずキャッチする。
「ふぅ〜!だ、大丈夫??」
「えっ?あの?」
すると、次なる人!中から彼女のように飛び出してくる人。
「わ!わ!わーーーーーーーっ!!!???」
きっと…それは僕のこれまでに発した事のない程の叫びだったと思う。
やがて皆…這い出してきて、いててと言いながら…腰をおさえていたのだ。
「えっと?君達は誰だ??この国ケニージアへ何をしに来たんだ??」
「えっ!?やっぱりここがケニージアだったんだね?」
その子は立ち上がりながら、そう話してくれる。
「私達はここの国の女王様に会いに来たの!それがさっきね!飛空挺に何かあって墜落しちゃってさ!?本当に危なかったわ!あ!私はリオっていうの!よろしくね!」
「リオ…さんか…僕はイシメール!」
すると、もう一人の可愛い女の子も口を開いた。
「ここがケニージアなのね?私はカルマよ!イシメール君!よろしくね!」
こんなにも可愛い女の子が二人も!
すると一人の大男は、あの機体をじーっと見ている。
「本当に危なかったよ!うわぁぁぁ!また僕の作った飛空挺が!!!??」
大きな身体の男が叫び…突然泣きだしながらあの機体を撫でている。
「もぉ!エンポリオ君!泣かないの!?」
「だって!カルマさんっ!!」
「エンポリオ君なら直せるでしょ?」
その子は大きな男を励ましているみたいだ。
何か仲がいいな。
カップルとか、言うやつか?いいなぁ。
僕はふと、リオさんに目を向ける。
もう一人出てくるのだろうか…リオさんがぶよぶよになった機体の中から人の手を引っ張っていたのだ。
「うーーーん!クロノ様!もしかしてサキノちゃんを抱っこしてますかーーー??」
「お!、おう!サキノは自分で出れねーじゃんか?」
「まあーそうですけどーーー!エンポリオさーん?」
リオさんは大男を呼ぶが、泣いててまだ来れないようだ。
僕はリオさんの元へいく。
そして、僕の身体には見る見るうちに毛が生え揃っていく。
「えっ?もしかしてイシメール君って………。」
僕を見て驚くリオさん。
「獣人???」
「そうだよ!行くよ!たぁぁぁーーーっ!!?!」
こうして僕の力で中の二人を出す事に…成功したのだ。
そして…。
◇
◇
◇
「「えええーーーーーーーーーーーっ!?」」
皆の叫ぶ声が聞こえる。
僕は事の詳細を説明したんだ。
城からこの機体を見つけて槍で撃ち落としてしまった事。
その足でここへ敵の飛空挺かどうかを、確認に来た事だった。
「本当に……すみませんでした!!!!!」
「ふぅ……まあ、とりあえず!俺はクロノだ!よろしくな!イシメール!?」
「あ!はい!皆さんの危うく生命を奪う所でした!今回は本当に本当にすみませんでした!!」
僕は頭を下げまくる。
必死に必死に、何度も謝ったのだ。
「ああ!もういいって!こうして皆無事だしな!改めてよろしくな!それでそのアキニー様って人の所に行きたいんだけどさ?」
彼はそう言ったのだけれど、もう日も傾きかけている。
「あ!お城へは明日案内しますから今日は僕の村が近くにありますので是非!せめてものお詫びに泊まっていってください!!」
すると。
リオさんが、口を開く。
「おお!!ケニージアの村とかって大自然ですね!クロノ様!折角ですし今日は村にあまえませんか?」
「んーーー…。」
クロノと呼ばれた男は、考えているようだ。
「ふぅ〜!そうだな!とりあえずケニージアには着いたしな!じゃ、案内してくれよ!イシメール!」
「はい!!」
◇
◇
◇
こうしてクロノ達一行は無事?ケニージアへと辿り着いた。
果たしてどうなる?