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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
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ヨーロディア世界編シーン85

クロノ達は。

サキノは…フィガーロにより囚われていた。

俺は、エンポリオとの共闘でなんとかサキノを奪還するが。

「エンポリオ!?」

「ぐっ!ぐああああーーーっ!?」


キレたフィガーロは腕を上げると、奴の魔神はエンポリオを捕まえる、そしてなんと!エンポリオの腕を握り潰そうとしている。

ミシミシと音を立て魔神ドラキュラはエンポリオの両腕を締め上げていく。


「うあっ!!??ぐああああーーーっ!!!」

「エ…エンポリオ……君……!!??」


倒れながらも、エンポリオの叫び声に涙を流し見ていたカルマの声も聞こえる。

すると僅かに聞こえるリオの声。


「ク…クロノ…様。」

「リオ!!!???」

「大丈夫か?リオ??」

「スクエルに見てもらったら…サキノちゃんから生命反応は感じてます…だからとりあえずは大丈夫だと思います…でも…ここできっと…クロノ様が負けたら…皆全滅です。」


リオは…そう言うとニコリと笑顔を見せる。


「でも私…例えここで死んでも…大丈夫…です…もう…クロノ様から愛を沢山…貰いましたから…だから…クロノ様は…どうか…無事で……」

「リオ!?おいリオ!!??」


俺はリオの手を握る。

すると…リオは気を失ってしまったようだ。


「リオ……ぐっ!?フィガーロ!!」


既に…ここには、フィガーロの手により今まさに消えようとしている沢山の生命がある。


ユーロ…この地の安定…平和を守る為に生命をかけ戦った。


マリア…彼女もユーロの盾としてフィガーロを迎え撃った。


アンナ…彼女もまたマジェストになったばかりではあったが…フィガーロを食い止める為に戦った。


エンポリオ…彼もまたマジェストになったばかりだが皆の盾になり今まさに戦っている。



リオ… 彼女もマジェストとしてここまで俺と一緒に成長してきた…そして今では大切な相棒だ。


カルマ…カルマも俺がここへきて、ここまで一緒に戦ってきて、そして今では戦士としての力を手にし、慣れないながらも戦っている。


そして…サキノ…彼女も俺と出会って…幼いながらも生命をかけて大人に混じりながら戦ってきた…そして。

いつも元気だけど今ではしっかりしてきて…強さも感じるようになってきた。


だけど…フィガーロは。

そんな大切な…サキノを!!!!!

皆それぞれ…このヨーロディアを守る為に戦ってきたんだ。


俺は…俺は…ここで諦めたくねーーー!!!


あれ…俺のヘッドホンから、しばらく聞こえてきていなかったリスナーの声が聞こえてくる。


『クロノ…俺達ずっと見てきたけどお前…本当に頑張ったな!』

『本当に…冒険の始まりとは全く違うぜ!』

「えっ!?」

『何しけたツラしてんだよ!クロノ?』

『そうそう!私達何年アンタの配信見てきたと思ってるのよ?』

「お前ら。」

『俺達は何もしてやれねーけど応援だけはしてるんだぜ!?』

『私達も応援してるから…ね!配信者クロノ!?』


俺のリスナー…皆…。


すると次に聞こえてきたのは、魔神達の声。


この声は…フェリスか。


『クロノ…お前……ならきっと…大丈夫にゃ!』

『せ、先生!自分もそう思うっス!』


続いたのはフェロームだった。

そして…カラーウルフ


『クロノ…サキノは今眠りについているの…私が守っているから…安心して戦うのです。』

「これは…カラーウルフか?」

『ええ…だから貴方はサキノの為にも戦うのです…』

「サンキュ…カラーウルフ。」


頭上から声が聞こえる。


『クロノ…君に我が友…マリアの運命もかかっている…頼む。』

『はは…ユニコーンよ…この男…不思議な男だな…』

「これは…ユニコーン…と…タイガ…なのか。」

『キュキュッ!!』


そうだと言わんばかりにスクエルが俺の頭に乗っている。

すると…馴染みた声が最後に聞こえる。


『おい!てめぇ…気合い入れろ!!』

『ああ…分かってる……魔神……『雷武』!!』


そして…そこへ空から舞い降りてきたのは。


「勇者………ラブラ??」

『ほいほーい!』


ニコニコ舞い降りてきたのは魔神達を封じ…そして太古に、この世界を救った『勇者ラブラ』だった。


『やぁやぁ!しばらく見ないうちにクロノちゃん!すっごく強くなったねぇ!?』

「はぁ??それはこんな状況がどんどん続けば俺だってやる気出して必死に戦わなかったら今までに死んでるって!?そうだろ??」

『まあまあ…でもそれは…いやいややってきた事??』

「う…いや…そうじゃねぇ…俺は俺の正義を…」

「うんうん!それでいいじゃん!」

「ん?」

「カッコつけて身体に力入っちゃって大事な時に力を発揮できないよりずっといいと思うわ!それでこそ私の……。」

「ん?話をなぜそこでやめる!?いいかげんその先を教えろって!?」

「ふんふーん!いずれね。しかし…アンタ…魔神達を手なずけるの…本当に上手いわね?」

「ん??」

「それだけ貴方は特殊って事かもしれないわね……。」

「なんだよそれ?あのな……っておい!」


すると…ラブラはうっすらと姿を消し始める。


「私は常に貴方と…さ!行くのよ…『勇者…クロノ』」


するとラブラは完全に姿を消す…。

そして…俺に集まる魔神達。


『フン!魔神と心通わずなんて…お前は変わってんな?』

「うるせーよ!雷武。」

『そんじゃ…俺達の力を………。』


雷武はそう言うと、俺の魔神具の柄に吸収されていく。

俺が握るのは…燃えたぎる炎を放つ刃の刀。


「いくぜ!?雷武!!???」

『おう!!!!!!』

お読みくださりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 両腕を一気に握りつぶそうとするフィガーロさんのセンスに震撼しました。片腕ずつじゃないところに、彼の貫く正義というか。敵役としてのセンスが溢れ出ていて素晴らしかったです。腕を握り潰そうとする…
[一言] クロノ、確かにすごく成長しましたね…!初めはウジウジしてたのに。 でも、強くなって、自信を付けたの、本当に良かったです。
2024/03/03 00:29 退会済み
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