ヨーロディア世界編シーン82
フィガーロにヒロイン達の連続技!
果たして!?
俺達の一撃はフィガーロの魔神に放たれた。
そして…その力が魔神ドラキュラという魔神の身体を捉える!!
すると…。
フッと忽然と消える魔神ドラキュラの身体。
「えっ!?」
「なにっ!!??」
俺達は繰り出した攻撃をすかさず止める。
「くっ!?奴はどこだ!?」
すると…すーっとユーロの魔神とユーロは倒れていく。
「ユーロ!!??」
「ユーロ様!!???」
駆け寄る仲間たち。
「ぐっ!?グフッ!!」
吐血を繰り返すユーロ。
おびただしい血液の量が危険な状態を見ただけで報せる。
「ユーロ様…もう病が……。」
マリアはユーロの状態に嘆き…呟く。
「はぁ…はぁ…はぁ……よもや…これまで…か。」
「何を言うのです!ユーロ様!!」
「いや…この精霊の神殿『ダンジョンピット』精霊達の聖なる力でこの病をなんとか食い止めていたが…うぐっ!!?」
するとフィガーロは再び姿を現す。
「ククク…ユーロ…どうやらもう最後を迎える時が来たようだな。」
「ぐっ……………。」
「だが…貴様の生き血……こんなに素晴らしいものだとは思わなかったぞ…。」
「なにっ!?」
見るとフィガーロの肌ツヤは艶やかになり…その力は、たぎっていたのだ。
「くくく…これ程までに力のある者の血を食す事でこれ程まで素晴らしい力を得れるとは。」
「貴様……。」
ガチャリと剣を握り立ち上がろうとするマリア。
「マリアさん!待ってください!!ここは私達が!!??」
そう叫んだのはカルマとそして。
カルマの隣に立つ…アンナだ。
「アンナさん!いきます!」
「ええ!いきましょう!カルマさん!?」
二人は魔神具を手に取り構える。
身構えもせず立ち尽くすフィガーロ。
動きもないのは、それだけで不気味だ。
ザッと地を蹴りフィガーロに向かったのはカルマ!
そして後を追うように構えたボウガンのトリガーに指をかけ走るアンナ。
「フン!やってみるがいい…。」
「はぁぁーーーーっ!!??麒麟ちゃん!!」
『とぉぉぉーっ!?アンナぁ!いっくぞぉぉーー!!?』
そう叫び現れたのは魔神麒麟!!
その姿はいつぞやより成長した感じがする。
魔神麒麟は何と!チビ姿から少年の姿へと進化していた。
「そう!これは成長した私達!ね!麒麟ちゃん!?」
『そうだ!僕とアンナは仲良くなったからぁぁぁーーー!!』
すーっと息を吸い込む魔神麒麟!!
「麒麟ちゃんレベルツー!!『たつまきぃぃぃーーーーー!!』」
麒麟の口からゴーっと唸る竜巻を吐き出す!!
それは徐々に大きくなりフィガーロへ向かう。
そして。
「私達も行くわ!!フェリス!!」
「よし!カルマ!奴を叩く!!」
ポンッと飛び出す魔神フェリス!
そしてカルマはキラリと光るレイピアを構える。
カルマはレイピアだけではない…この時カルマのアーマーからも力が発せられている。
フィガーロに斬りかかっていくカルマ。
そして、魔神フェリスも力を与えるようにカルマの身体にすーっと消えていく。
「フェリスINレイピア&アーマー!レベルツー!!『ホーリースラスト!!』」
聖なる光に包まれたカルマはレイピアを振り上げるとフィガーロに連続突きを放つ!!!
カルマの剣技はフェリスと同化する事により…剣聖フェリスの技を可能にする。
「はァァァーーーーーーっ!!??」
ガキイィィィーーーーーーーン!!っとカルマの剣を止めたのはフィガーロの魔神ドラキュラ。
「くっ!?」
「カルマさん!さけて!」
カルマはフィガーロの胸を蹴るとそこから逃れる。
その瞬間!!
竜巻はフィガーロの身体を捉える。
「よし!あたった!!!」
そう思った時だった。
なんと!!
カルマとアンナの元にシューッと巨大な機械の腕だけが姿を現す。
「えっ!?」
「いつの間に!!??」
突然その腕に囚われる二人!!
「「きゃーーーーーーーーーーっ!!??」」
いつの間にか機械魔神と化していた魔神ドラキュラの腕に握られてしまったカルマとアンナは、その力の前に為す術がなかったんだ。
「カルマ!?アンナ!!??」
「カルマさんっ!?」
「ククク…この女達はどんな味がするか…楽しみだ…じゅる。」
舌なめずりしながらそう呟くフィガーロ。
その時。
リオが叫ぶ。
「私がいくわ!!」
「「リオちゃん!!??」」
彼女は構えるとカードをきりだす。
「スクエル…カードシャッフル。」
パラバラときられていくカード…そして。
『スクエル…ダイヤテン!『ダイヤズスプラッシュ!!!』』
スクエルの身体は無数の刃へと変化する。
そして。
次々と飛んでいくダイヤの刃は魔神ドラキュラの顔へと飛んでいく!!!
そしていつの間にかサキノが身構えていた。
「ふん!!こんなモノ………ん???」
「今ならいける!!カラーウルフ…いくよ…仲良し…私達の100パーセント『 炎色 の華!!!』」
ごぉぉぉーーーーーーっと発した炎は、油断したフィガーロの顔面を燃やす!!!
「うがぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!!」
そして…そこにはフィガーロの叫び声だけが響いたのだった。
◇
◇
◇
連続技でフィガーロを追い詰めていくクロノ達。
果たして!?