ヨーロディア世界編シーン81
遂にフィガーロの魔神現る!果たしてどうなる!?
突然…地中より出てし、その悪魔。
それはフィガーロの機械魔神『ドラキュラ』だ。
その容姿はドラキュラそのもの…だが至る部分部分は機械化しておりその機械魔神から感じるパワーは恐ろしい闘気を放っていたんだ。
「これが………。」
「最悪の魔神…ドラキュラ」
「確かに、このドラキュラ…魔神としては…俺の持つタイガもその一つであるが古代三大魔神に並ぶ力を持つと聞いた事のある古の伝説の魔神の一つではある…が。」
ユーロはそう呟くと更に続ける。
「一番厄介な事は…フィガーロ……マジェスト自身が吸血鬼の様な能力を持つ事…そしてその魔神は機械魔神となる事でかなりのパワーアップをしている事だ。」
するとフィガーロは首を鳴らす。
ポキリボキリと指を鳴らし…それはまるでこれから動くぞと言わんばかりに。
「さぁ…誰から来るのだ?」
「くっ!?俺が相手に決まってるだろ!?」
ユーロの魔神は…まだ限界突破突破のままだ。
すると…ボウッと更に闘気を纏うフィガーロの魔神ドラキュラ。
俺の目にはこの戦いに、これまでにない程の何かを感じていたんだ。
次の瞬間。
ユーロの魔神の女剣士は氷を纏いフィガーロに斬り掛かる!!
「はぁぁぁぁぁーーーーーっ!!??」
ユーロの拳がフィガーロ目掛け、凄まじいスピードで繰り出される!!!
バババッと拳の連撃!!!
そして同じく魔神の剣技も炸裂する。
ゆらりとその攻撃を躱していくフィガーロ。
次の瞬間。
ガシーーーーーンッ!!という音をたて魔神の剣を真剣白刃取りするフィガーロの魔神ドラキュラ。
「なにっ!?」
「クックック…さすがにさっきよりもスピードも威力も落ちてるねぇ。」
「ならば!!」
ユーロは拳に力をためていく。
「はぁぁぁぁぁーーーーっ!!??」
彼の手からも氷のキラキラした力を感じる。
「喰らえフィガーロ!!アイスタイガー!」
『氷拳波動!!』
女剣士が構える剣から冷気が漂う。
『たぁぁぁーーーーーっ』!!!!!
剣を引き集中させた刀身は、冷気を纏い剣技にのせて放つ魔神の一刀!!!
それは冷気の大量放出!!!
それは紛れもなく恐ろしい冷気の刃。
魔神もろとも放たれるその技はさすがユーロとも言える。
「貴様は冷気と剣で果てるがいい!!!」
その時。
「君達の攻撃はもう…見きっているってば。」
「何っ!!???」
すると突然背後から数本の機械の腕によって囚われたユーロの魔神。
女剣士のその姿はなんと。
背後から現れたフィガーロの魔神『ドラキュラ』によって捉えられていたのだ。
「なっ!?バカな!!??」
息もつかせぬ魔神同士の攻防に俺達はただ…見ている事しかできずにいた。
この俺も見入ってしまうこの戦いは今まで見てきたどんな戦いをも超えていた。
いざとなったらコイツとやり合うのか。
俺はそんな事まで考えてしまう。
すると…俺の手を握ってくる小さな手があった。
サキノの手だ。
「お兄ちゃん…お兄ちゃんならだいじょぶだよ!」
「サキノ…。」
彼女はうっすら笑顔を浮かべてくれる。
疲れ果てボロボロの身体のサキノ…彼女にこんな事言われたら俺は。
そんな事を考えていると。
ガブッ!!!
『はぅっ!!!!!』
その音は何かが突き刺さる音。
すると俺達の前で…ユーロの魔神…人型になっているタイガの首元に食らいつくフィガーロの魔神ドラキュラの姿。
「あがっ!!??ぐはっ!!??」
ユーロは吐血!!!
彼の吐血は辺りにも飛び散り足元をも、赤く染める。
「ククク…どうやらその魔神も我が魔神の食物になるようだなぁ…。」
「なにっ!?」
俺の声に続き苦しみ、更に吐血を繰り返すユーロ。
「がはっ!!?ぐうっ!!??」
「あーっはっはっはっは!!!どうやら僕の魔神ドラキュラはお前の魔神を気に入ったらしいぞぉ??おお!この僕にまで伝わる魔神のエネルギー…それが我が魔神を通しこの僕の身体へと吸収されてくる。どれだけ貴様の魔神が美しかろうと強いエネルギー体だとしても構わない…全てがこの僕のものだ。」
「うぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!??」
「「ユーロ様っ!!??」」
皆がユーロの元へ駆け寄ろうとする。
がしかし…ユーロが魔神を捉えられている時点で魔神への攻撃がユーロの身体にも伝わるのだ。
これがマジェストとしての魔神との繋がりであり弱点でもあるのだ。
すると…徐々にユーロの顔には、シワも増えていった様にも見える。
そう…エネルギーを吸われている魔神タイガを通しユーロの身体からも、その生気を吸い取られようとしていたのだ。
「うっううっ!!??」
ユーロは、もう…限界を迎えようとしていた。
その時。
『金剛…羅漢』
『竜風羅』
ズガガガーーーーーーンっとエンポリオの超金属の一撃!そして俺の風の刃がフィガーロに向けて繰り出された!!!
果たしてどうなる!?
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