表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
19/500

ライブ配信シーン19

クロノ達はトルネル屋敷にて突入を開始する。

サキノの話を聞いたクロノ達。

俺達は気持ちを新たにサキノを救う事を決意する。

そしてサキノの案内でクロノ、カルマはトルネルの屋敷へと向かうのだった。

グランドバズ王国内…城から離れる事、数キロ。

この巨大な街の中には暗黒街と呼ばれる場所や富豪街と呼ばれる場所がある。

その富豪街と呼ばれる一角にトルネルの屋敷はあったのだ。

サキノの案内で俺達は迷う事無く屋敷へと辿り着く。


「ここ…御屋敷。」

「しかしサキノって凄いな…この広い大都市で全く迷わないでここまで来るなんてな…。」

「本当に…クロノだったらもう絶対迷ってるもんね?」


俺達がそんな話をしているとコメントが聞こえてくる。


『クロノ!ここか?サキノちゃんを苦しめている奴の屋敷は!?』

「ああ…ここみたいだな…。」

『まったく!サキノちゃんは俺達の妹みたいなもんだ!クロノ!頼むぜ!』

「分かってる!皆も何か気づいたらコメントよろしくな!」

『任せろクロノ!そういや…サキノちゃんって犬の獣人だよな?』

「そうだな…。」

『じゃあ人より鼻が利くんじゃないか?』

「おお?そうか!そういう事か。」

『きっとそんな能力もあってここまで迷わず来れたんじゃないか?』

「なるほど!冴えてんな!サンキュー!」

『いいってことよ!』

「じゃあまた何か気づいたらコメントよろしく!」

『了解!』


コメントと俺の会話が終わる。

状況を知るにはこうしてリスナーの考えを貰うのも悪くない。

俺がリスナーと話をしているうちにカルマとサキノは屋敷の辺りを見回していた。


「御屋敷にどうやって入ろうかと思ったんだけどその前に偵察してきたよ?」


カルマはそう言うと彼女の魔神フェリスが飛んで戻ってくる!


「おお!フェリスに頼んだんだな?ん?」


すると…フェリスは俺の頭上から俺めがけ落ちてくるではないか!?


「えっ?ええーーーっ??」


ぶぎゅっ!!!


見上げていた俺の顔面にヒップアタックで着地するフェリス。


『ふぅ…見てきたよカルマ〜』

「お…おかえりフェリス……クロノ踏んでるよ。」

『えっ?あっ!ほんとだ!悪い悪いクロノ~!』


ぴょんと俺の顔面から飛び降りるフェリス。


(こいつ…わざとだろ……。)


すると俺達を見ていたサキノが笑いだす。


「あははっ!あはっあははっ!」


緊張感でいっぱいだったサキノの笑顔に俺は思わず心が温まる。


(こんな笑顔も出来んじゃねぇかよ。)


「さあっ!いくぜ!サキノの友達を解放しようぜ!!」

フェリスの情報によると玄関までは数ヶ所にトラップが仕掛けられてるという。

そして玄関には数名の兵の姿があるそうだ。

まずはトラップをかわして進まなければ…。

俺とカルマは右と左に分かれ歩き進む…そして真ん中はサキノが歩く。

サキノを俺達二人が守りながら進む作戦だ。


「フェリス!お願い!」


まずはフェリスがカルマの頭の上に降りる。

そして俺の出番だ。


「頼むぜ!相棒!戦えるぜ!?」


徐々に背後に感じる俺の力の怪物!


(フン…楽しませてもらうぞ。)

「ああ…頼んだぜ!」


そして真ん中にはサキノの姿がある。

俺は心配になりサキノを見る。

するとサキノの背中に何かがチラチラ見えていた。


「ん?あれって!?」

「クロノ!屋敷前に隠れていた傭兵達が出て来たみたい!行きましょう!」

「お…おう!分かった!!」


俺達は屋敷に向かって走り始めた。

カルマの相棒フェリスはカルマの頭の上をふよふよ飛んでいる。


「行くわよフェリス!?」

「『叡智の書…』風の魔法を使わせて!」

「ええいっ!!『ウィンドカッター!』」


フェリスが光り出すと緑の光を具現化していく…やがて光の刃はトラップの無数の矢を切り刻んでいく。


ズババババッッ!!


トラップは次々と破壊されていく。

そして先に集まる鉄の鎧の衛兵達!!


「女!通さんぞ……くらえ!!!」


衛兵はカルマ目掛けてその槍を振るい仕掛けていく。


「フェリス!!」

「ほいきた!『ファイアウォール!』」


ブウォォォッとフェリスが口から火を吹く!!

すると衛兵は炎に巻かれ転げのたうち回る。


「さぁ!行きましょう!サキノちゃん!」

「うんっ!」


サキノはカルマに目配せするとカルマの側まで近づいて行く!


「よし!これで向こうは大丈夫だな…。」


衛兵は俺から逃げるようにカルマ達の方向にその向きを変え襲いかかっていく。

俺もカルマ達の方へ行くぞ。

向きを変えそちらに走ると足下からは罠の槍が飛び出してくる。

俺は後方へ飛び槍を回避する!

すると建物のあらゆる窓からは銃を構える兵の姿が確認された!!


(きたぜ!やっぱり簡単には入れてくれないか…。)

「武神竜…雷武ライブ……行くぞ!?」

(ん!?貴様…いつの間に我が名を呼ぶようになったのだ!…だからか!?我を操れる様になったのは…ちっ。)

「まあ…いいだろ!?さ!暴れるぜ!?」

(フン…。)


俺が柄を構えると武神竜は柄に吸い込まれていく…すると赤い刃が姿を現していく。


「武神竜…炎風斬えんふうざん!!!」


ゴオオオオオッと刃は巨大な炎となり俺は刀を振りかざす。

巨大な炎は炎の龍へとなり敵を飲み込んでいく!!

そして後には灰しか残らなかった。


「ふぅ~これで中に入れるな。」

玄関までの道のりは開けた!

いざ!屋敷へと乗り込むのだ!

お読み下さりありがとうございました!









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
順調にお屋敷に侵入できたクロノ達。 これはなんだか、順調に行き過ぎている感じがしますね(。-`ω-ก)ウーン 何か御屋敷が怪しい~
[良い点] 今回も躍動感があってとても面白かったです。戦闘にも迫力があって、読んでいて楽しかったです。フェリスが大活躍でしたね。玄関の内側でどのような展開が待ち受けているのか、続きが楽しみです。 [一…
[良い点] リスナーさんは役に立ちますね! 自分の見えない視点からの客観的な声が聞こえるってやっぱりすごいです。 そしてまた怪物と戦うクロノ! 炎風斬! カッコいいですね(๑˃̵ᴗ˂̵) 武神竜は名…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ