ヨーロディア世界編シーン73
フィガーロVSマリア!
果たして!どうなる!?
マリアVSフィガーロ
私は魔神具…エンゼルハープを奏でる。
そして現れた、セイレスペガサス。
すると…フィガーロは口を開く。
「ん?今更…魔神だと?」
「ええ…そうよ…但し…私の魔神は攻撃向けの魔神ではないのだけれど…貴方に何かの爪痕を残す事くらいは…したいと思ってるわ。」
そして…私の魔神セイレスペガサスは、すーっと私の真横に並んだの。
「フン…なんの真似かと思えば自分の魔神を呼び出すとはな…何度も言ってるでは無いか…この僕に攻撃など…ん??」
私はハープをポロロンっと、弾き鳴らす。
すると………。
血液混じりの気体に姿を変えていたフィガーロは、サラサラと気体は集まっていき徐々にその姿を現していく。
「な!なんだと!!??貴様…これは。」
フィガーロは自分の身体を見やると、驚きの声をあげる。
「ふふ…私の魔神セイレスペガサスのスキルは『治癒』よ…それは生きてるものならばあらゆるものを修復してしまう能力……そう…貴方の身体が元通り…気体から固体に治っていくって事よ。」
「この…女ァ……調子に乗りやがって…。」
フィガーロは悔しそうに、その顔を歪めている。
するとフィガーロは笑い出す。
「くっくっく…あーっはっはっは!中々騎士としてもマジェストとしてもやるようではないか?…そして女としても…かなりいい女だ。やはりお前のような女は、そこの老いぼれには勿体ない…どうだ?この僕の下で働かないか?そうだな…お前なら給金も弾むし望むもの何でもくれてやろう。」
私は、その言葉にキレかかる。
ずっとずっとこの男は我が主であるユーロ様を、その言葉で罵っていたではないか。
荒ぶる気持ちを抑えつつ…私は身構える。
「フザケルナ…この私…マリアは偉大なる王でもあるユーロ様の専属騎士だ…貴様のような不埒なゲスと一緒に………。」
私は剣を構えると一気に走り奴に近づく!!
「なにっ!?早い!!!??」
「一緒に…するなーーーーーーーっ!!??」
ズババッと一瞬にして奴に斬り込みそして。
ジュパンッと奴の胴体を、一気に斬り裂いたのだ。
「はぁ…はぁ…はぁ……やった……のか?」
ぼとぼとっと斬りさいた奴の身体の肉片は転がっていた。
「いや…まだだ…この禍々しい力をその肉塊から感じるのだ…マリア…きをつけ……」
そうユーロ様が全てを話すはずだったのに、その言葉は遮られる。
それは奴の復活を意味したのだ。
突然心臓があったであろう身体の一部から触手が生えだし。
触手はバラバラに切り裂かれた肉体を集め始める。
うようよと蠢く触手達。
そして身体は集められると。
突然フィガーロの頭は触手により吊るされる。
すると。
頭部はこちらにくるりと向けられると突然目が開く。
「くっくっく…女ぁ…中々やってくれるじゃないか??」
「なにっ!!??」
「いいか??今のは効いたぞ…めちゃめちゃ斬られた時は痛すぎて思わず発狂しそうになったぞ?ああん??」
「くっ!?化け物め!!??」
私は身構える。
「なんだ??それは?またこの僕を斬るつもりか??」
「ふん!だったらどうだ?貴様が不死身だとでもいうのなら…この剣で肉塊もなくなるまで切り刻むまで!!!!!はぁぁーーーっ!?」
斬りかかっていく私。
ところが触手が蠢き…思う様に剣が触れずにいた。
「くっ!?邪魔な!?こうなればまずは触手を先に攻撃するのみ!!!??」
「ふん!お前僕の触手が一本だと…勘違いしてないか!?」
「なにっ!!??」
すると突然私の手足首に何かが絡みつく。
その素早さは触手だというのを忘れさせてしまう。
私は一瞬で身動きも封じられる。
私の首、手首足首も徐々に締められる。
そしてカランカランっと、私の剣が手から音を立てて転がり落ちる。
「くっくっく…この僕は不死身だと何度言えば君はわかるのかね?」
「うぐっ!??」
すると私の魔神セイレスペガサスは、その姿をずーっと消していく。
「おお…その首に触手が絡みついてもう呼吸もままならなくなったのかね??」
首だけになったフィガーロは、ニヤついている。
「んくっ!!?がっ!!??」
「マリア!!??」
「ふふん!じじいはそこから動くんじゃねぇぞ??この女が死んでもいいのかぁ??」
するとフィガーロは私の剣を握る。
「ふん…お前のそのペガサスの能力は厄介だ。今のうちに魔神具ごと壊しておかないとな。」
そうつぶやくと、フィガーロは私の剣を眺めている。
次の瞬間。
ぶーーーーーーーっ!!と音を立てて何かを剣に吹きかける。
「えっ!!?なに??」
「くっくっく…これは剣をボロボロにしてくれるこの僕の体液だよ…これによりもう貴様の剣は…お?ほぉら。」
目に見えたのは…ボロボロに錆び付いた私の剣だったの。
「えっ!?えっ??」
じゅーっと音を立てそして…私の剣は一気に錆び付いた。
そして…フィガーロの身体は元へと戻っていくと剣を踏みつける…。
「ふんっ!!!!!」
パキーーーーーーーーンっと音を立て私の剣は。
私の剣は憎むべき敵であるフィガーロにより…破壊されてしまったの。
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