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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
184/500

ヨーロディア世界編シーン73

フィガーロVSマリア!

果たして!どうなる!?

マリアVSフィガーロ


私は魔神具…エンゼルハープを奏でる。

そして現れた、セイレスペガサス。

すると…フィガーロは口を開く。


「ん?今更…魔神だと?」

「ええ…そうよ…但し…私の魔神は攻撃向けの魔神ではないのだけれど…貴方に何かの爪痕を残す事くらいは…したいと思ってるわ。」


そして…私の魔神セイレスペガサスは、すーっと私の真横に並んだの。


「フン…なんの真似かと思えば自分の魔神を呼び出すとはな…何度も言ってるでは無いか…この僕に攻撃など…ん??」


私はハープをポロロンっと、弾き鳴らす。

すると………。

血液混じりの気体に姿を変えていたフィガーロは、サラサラと気体は集まっていき徐々にその姿を現していく。


「な!なんだと!!??貴様…これは。」


フィガーロは自分の身体を見やると、驚きの声をあげる。


「ふふ…私の魔神セイレスペガサスのスキルは『治癒ちゆ』よ…それは生きてるものならばあらゆるものを修復してしまう能力……そう…貴方の身体が元通り…気体から固体に治っていくって事よ。」

「この…女ァ……調子に乗りやがって…。」


フィガーロは悔しそうに、その顔を歪めている。

するとフィガーロは笑い出す。


「くっくっく…あーっはっはっは!中々騎士としてもマジェストとしてもやるようではないか?…そして女としても…かなりいい女だ。やはりお前のような女は、そこの老いぼれには勿体ない…どうだ?この僕の下で働かないか?そうだな…お前なら給金も弾むし望むもの何でもくれてやろう。」


私は、その言葉にキレかかる。

ずっとずっとこの男は我が主であるユーロ様を、その言葉で罵っていたではないか。

荒ぶる気持ちを抑えつつ…私は身構える。


「フザケルナ…この私…マリアは偉大なる王でもあるユーロ様の専属騎士だ…貴様のような不埒なゲスと一緒に………。」


私は剣を構えると一気に走り奴に近づく!!


「なにっ!?早い!!!??」

「一緒に…するなーーーーーーーっ!!??」


ズババッと一瞬にして奴に斬り込みそして。

ジュパンッと奴の胴体を、一気に斬り裂いたのだ。


「はぁ…はぁ…はぁ……やった……のか?」


ぼとぼとっと斬りさいた奴の身体の肉片は転がっていた。


「いや…まだだ…この禍々しい力をその肉塊から感じるのだ…マリア…きをつけ……」


そうユーロ様が全てを話すはずだったのに、その言葉は遮られる。

それは奴の復活を意味したのだ。

突然心臓があったであろう身体の一部から触手が生えだし。

触手はバラバラに切り裂かれた肉体を集め始める。

うようよと蠢く触手達。

そして身体は集められると。

突然フィガーロの頭は触手により吊るされる。

すると。

頭部はこちらにくるりと向けられると突然目が開く。


「くっくっく…女ぁ…中々やってくれるじゃないか??」

「なにっ!!??」

「いいか??今のは効いたぞ…めちゃめちゃ斬られた時は痛すぎて思わず発狂しそうになったぞ?ああん??」

「くっ!?化け物め!!??」


私は身構える。


「なんだ??それは?またこの僕を斬るつもりか??」

「ふん!だったらどうだ?貴様が不死身だとでもいうのなら…この剣で肉塊もなくなるまで切り刻むまで!!!!!はぁぁーーーっ!?」


斬りかかっていく私。

ところが触手が蠢き…思う様に剣が触れずにいた。


「くっ!?邪魔な!?こうなればまずは触手を先に攻撃するのみ!!!??」

「ふん!お前僕の触手が一本だと…勘違いしてないか!?」

「なにっ!!??」


すると突然私の手足首に何かが絡みつく。

その素早さは触手だというのを忘れさせてしまう。

私は一瞬で身動きも封じられる。

私の首、手首足首も徐々に締められる。

そしてカランカランっと、私の剣が手から音を立てて転がり落ちる。


「くっくっく…この僕は不死身だと何度言えば君はわかるのかね?」

「うぐっ!??」


すると私の魔神セイレスペガサスは、その姿をずーっと消していく。


「おお…その首に触手が絡みついてもう呼吸もままならなくなったのかね??」


首だけになったフィガーロは、ニヤついている。


「んくっ!!?がっ!!??」

「マリア!!??」

「ふふん!じじいはそこから動くんじゃねぇぞ??この女が死んでもいいのかぁ??」


するとフィガーロは私の剣を握る。


「ふん…お前のそのペガサスの能力は厄介だ。今のうちに魔神具ごと壊しておかないとな。」


そうつぶやくと、フィガーロは私の剣を眺めている。


次の瞬間。


ぶーーーーーーーっ!!と音を立てて何かを剣に吹きかける。


「えっ!!?なに??」

「くっくっく…これは剣をボロボロにしてくれるこの僕の体液だよ…これによりもう貴様の剣は…お?ほぉら。」


目に見えたのは…ボロボロに錆び付いた私の剣だったの。


「えっ!?えっ??」


じゅーっと音を立てそして…私の剣は一気に錆び付いた。


そして…フィガーロの身体は元へと戻っていくと剣を踏みつける…。


「ふんっ!!!!!」


パキーーーーーーーーンっと音を立て私の剣は。


私の剣は憎むべき敵であるフィガーロにより…破壊されてしまったの。

お読みくださりありがとうございました!


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― 新着の感想 ―
[良い点] マリアさんのやられっぷりとフィガーロ様のねちっこさで、もうそういうプレイなのかなと思えるぐらいに面白かったです。あと十話ぐらい続けてて欲しかったです。今回もとても楽しませて頂きました。
[一言] フィガーロ、本当にひどいですね…。しかも物質を劣化させる魔法だなんて…惨すぎます…大丈夫でしょうか…。心配です。
2024/02/20 00:36 退会済み
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