ヨーロディア世界編シーン63
クロノVSロッジ!
どうなる!?
俺達は、この地で再会し、そして目の前には強敵ディーノ兄弟が立ちはだかる。
はたして。
そして弟ロッジは、口を開く。
「お前…あの時あの場にいた奴…だよな。」
「そう……だな……。」
「俺達はなぁ…あの時、我が主である『フィガーロ』様の命令を遂行出来なくてな…帰ると早々に…罪に問われたよ…」
そういうとロッジは、その目を瞑る。
「俺達のBOSS『フィガーロ』様は寛大なお方だ…多少のミスは許してはくれる…そしてあの時が一度目の失敗だ……今回俺たちがお前達を皆殺しにして帰らなければ…俺達の次は……ない。」
ギロリと目を見開くロッジ。
それはその言葉から鬼気迫るものだ、という事を物語った。
「そうか……それならお前らにもう。」
俺は魔神具である刀の柄を取り出だす。
「後は…ねぇよ。」
「なにい―――っ…………。」
ロッジは叫ぶ。
その身体は俺の言葉に怒りを顕にした証拠だ。
ロッジは叫ぶも中々攻撃に、うつれずにいた。
「おい!大声はったわりに中々攻撃してこねぇんだけど…どーしたよ?」
「ああ!??うるせぇ……今痛恨の一撃をくれてやる……待ってろよ!!」
さっきから俺は気になっていたんだ。
俺が来てからアイツらはそれまでの動きとはまるで変わっていた。
俺にはその態度の激変に疑問しか浮かんできていなかったんだ。
すると…俺の意識に語りかけてきたのは…俺の魔神『雷武』だったんだ。
『アイツらの魔神……懐かしいな………。』
「なんだよ……それ。」
『おう!アイツらの魔神は俺も前に一度戦った事があるヤツらだ。』
「ああ?なんだそりゃ??」
『お前…確か……ゲームってやつ好きだろが?』
「あ?ゲームってあの遊びでやるゲームか?」
『それだ…それでよく敵キャラとして出てくるミノタウロスってまあ…牛だな。』
「おお!牛のミノタウロスな!じゃあ向こうのが…ケンタウロスって事か。」
『おお…奴らも魔王の兵隊だ…まあでも俺様の敵ではなかったけどな!!』
「ふーん…。まあ相手がなんだろうが関係ねぇけどな。」
すると雷武は静かにつぶやく。
『まぁ…油断はすんな…あん時よりは…。』
「ん?」
『強くなってるぜ…ほら。』
雷武の声が途切れた瞬間。
ドゴオォォーーーーーンッという激しい音が聞こえたと同時に、俺の右頬に痛みを感じる。
「くっ!!!??」
そして奴のパワーに、俺の身体は吹き飛ばされる。
「クロノ!!!???」
「クロノ様ーーーーっ!!??」
カルマとリオの叫ぶ声が聞こえる。
俺の身体は壁へと一直線だ。
すると次の瞬間…聞こえた奴の叫び声。
「うぉぉぉーーーーーっ!!!マシン化。」
奴の足元から噴射する火炎!!
超加速する奴の身体は、俺の飛ばされる先へと先回りしていたんだ。
「何っ!!??早いっ!!」
「ぐへへ!こっからが俺の本気の攻撃開始だ!!」
「くっ!!??」
俺は身体を翻そうとすると…奴は大斧を振り上げる。
「はァァァーーっ!『ロデオ…バンク』!!」
「なにっ!!??」
俺の身体の下床から何かの力を感じる。 すると突然俺の身体は弾かれる。
背中に感じる激しい衝撃は俺の身体を宙に飛ばす!!
「クロノさん!!その攻撃は!奴は見えない壁を作って連続して衝突させる技だ!!!」
「ちっ!そういう事かよ。」
エンポリオの助言に俺は身体を捻り、切り替えそうとすると。
次の瞬間!!!
ドゴンっと見えない天井にぶつかる俺の身体!!
衝撃に思わず声が漏れてしまう。
「ぐうっ………。」
「クロノ様ーーーっ!!??」
「クロノ!!!」
「お兄ちゃん!!???」
リオ、カルマ、そしてサキノの声が聞こえる。
「またきます!!!クロノさん!!」
遠くから叫ぶのは、アンナの声。
飛ばされている俺の身体は宙に舞ったままだ。
すると俺の視線の先に、小さな子が二人見えた。
(あれは……さっきの少女と…そしてあれは…兄かな……このまま俺がやられたら…あの子達も。)
「させねぇ……。」
「クックック……お前は俺様のこの『ロデオバンク』の餌食だ。くらえ!!!」
ドゴンっと、また見えない壁に衝突する俺の身体。
「くっ!!??」
更なる身体の痛み。
だけど…。
だけど……………。
「クックック…………お前の落ちてる先を見ろよ。」
奴の声に俺は言われるがまま、落ちてる先に目を向ける。
そこには奴の魔神具である大斧が、こちらに刃を向けて刺さっている。
このまま落ちたら、俺の身体は真っ二つになるだろう。
「くっ!」
「あーっはっはっは…それだけじゃねぇ。」
俺の両手両足を握る、奴の魔神の両腕。
そして俺の身体は、全く動けない。
「このままお前は地獄の刃の餌食になる。」
「くっ!!!??てめぇ。」
「お前らも見てろ!!!これが俺達に逆らった奴の末路だ!!!!!!!」
巨大な刃に向かう俺の身体。
このままでは。
このまま…………では。
◇
◇
◇
落ちていくクロノ。
果たしてどうなる!!??
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