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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
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ヨーロディア世界編シーン57

ピンチ続きの四人。

果たしてどうなる!?

アンナ視点


私達の前には以前戦ったディーノ兄弟が姿を現した。

ボロボロの私達の前に…あの戦いから回復したのだろう…以前より遥かに恐ろしく禍々しい力を発しながらディーノ兄弟は立ちはばかっていた。


「久しぶりに会ったなぁ……元気にしてたか?」

「お!そこにいるのは、確か…あの時、俺達に怪我させてくれた女達だなぁ…グヒヒ。」


そう…二人の男はあのヨーロディア本部を襲ったディーノ兄弟の兄『キグナス』と弟『ロッジ』だった。


「どうして貴方達がここに。」

「クックック…我ら二人はあの『フィガーロ』様の直属の殺し屋…だぜぇ??あの方のなさる事を邪魔しようとチョロチョロしている、お前らの前に顔を出すのは当たり前だろう??」


キグナスは私達にそういうとニヤリと笑う。


「そういや…お前達あれからこのヨーロディア各地でウロウロしていたらしいな。」

「えっ!?」

「俺達はあれから一度『フィガーロ』様の本部に戻ってな…それから俺は負けたあの日を思い出し…悔しくてな。」


弟ロッジはスーッと魔神具を取り出していく。


それは以前の魔神具とは形も変わっている…ゴツゴツとしたマシーンで出来たその形。


「ボーンキラーアクス…『かい』」


ロッジの新たな魔神具を見て口を開くエンポリオ。


「なっ!?なんて事だ…。」

「どうしたの??」

「…あれは…僕が魔神具に施した技術と同じ…奴らの魔神具も…『機械化メカニゼーション』しているみたいだ。」


するとキグナスは笑い声をあげる。


「クックック……その話だと貴様もメカニゼーションという技術を持っているという事か…だが…貴様ごときが出来るという事は。」

「そう…我が主…フィガーロ様…そして『フィリアーム』にもそれは…可能だって事だよなーーーーー!!」


ロッジはボーンキラーアクスを振り下ろす。


その瞬間。


凄まじい真空波が巻き起こり辺りに風の刃が飛び交う。


「きゃーーーっ!!??」

「いやぁっ!!!」


カルマちゃん…そしてサキノちゃん…そして幼い子供二人は叫び声をあげる。


「くっ!?麒麟ちゃん!」

『よし!キタキタ…アンナァ!!任せろ!』

「お願い!麒麟ちゃん!」


ビュンッと飛んでいく麒麟ちゃん。

そして、宙で止まると…すぅーーーーっと息を吸い込む。


『飛んでく…かぜぇ!はぁぁーーーーーー!』


その瞬間、麒麟の口から激しい風が吹き荒れ衝撃波を捉える!!!


『ふぅーーーーーーーーーーーーーーっ!!』

「ぐっ!なにっ!?ガキ!やはりお前か!?」

「貴方は私達を甘くみすぎよ…麒麟ちゃん!そのままアイツを…吹き飛ばして!!」


麒麟ちゃんはすかさず向きを変えるとゴォーーーーーッという風は方向を変えロッジ目がける。


「くっ!やはり…武器だけでは無理か…ならば…出てよミノタウロス…。」

「ミノタウロス…ならば魔神ごと!!!!!」


私は叫ぶと…それに呼応するかのように麒麟ちゃんの風はミノタウロスに向かう。

吹き荒れる麒麟ちゃんの風はミノタウロスの身体を押し始めたか…に見えた。


が…次の瞬間。


「ふふふ!甘いな……いくぞ…ミノタウロス…改」


ロッジのボーンキラーアクス改と呼ばれたその武器は空高く放り投げられる。

するとアクスは光に変わる…そして。

空より落ちてくる何か。


それは。


ズシーーーーンッと大地を揺るがし落ちてきたのは。

魔神化したボーンキラーアクス、それは機械魔神ミノタウロスだった。


「なん……だと。」


すると…驚きの表情のエンポリオに語るロッジ。


「クックック……どうだ??俺達は…殺し屋…いつ…生命が狙われるかも分からん…だから俺達は常に強さを求めるのだ…そして俺達のBOSS『フィガーロ』様はその力を俺達にくれたのだ。」


ロッジの言葉に返そうとするエンポリオ。


「なんだと。」

「そんな…タダでさえ強敵…なのに…。」


カルマちゃんの言葉に少年レオン君…そして少女『ソフィア』ちゃん…二人も敵の恐ろしい姿に震えていたの。

するとロッジの目に映ったのは怯える二人の姿。


「ふん……お前らそのガキ共は一体どこから拾ってきたんだ?」

「ふ….二人は…関係ない子だよ!」


ロッジの言葉に反論するかのように叫ぶサキノちゃん。

そしてサキノちゃんはフラフラと起き上がる。


「お?お前はあの場にもいたガキか…。」

「サキノちゃん!!??動いちゃダメよ!?」


するとサキノちゃんはゆっくりとその足を一歩…また一歩踏み出していく。


「「お姉……ちゃん…………。」」


レオン君とソフィアちゃんはそう言い…震える。


「ほぉ??お前はあのガキ共が何も関係ないって言ってるのか?」

「そう…だよ……あの子達は貴方達には何も出来ないから…だから。」


サキノちゃんは二人の前に立つと両手を広げる。


「この子達に何かしたら…私が許さないから!!!???」


大声をあげるサキノ。

二人を庇い立つのはサキノ。

果たしてどうなる!?




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― 新着の感想 ―
[良い点] シンプルに『改』というのが良いですね。強くなったことがよく分かります。とりあえず皆がボロボロなので、ディーノ兄弟たちの余裕が如実に感じられます。ミノタウロスの剛健さも楽しみです。
[一言] サキノちゃん、戦うものとしての覚悟を強くしましたね…!でも、かなりフラフラでまずい状態なのは見ての通り。一体どうなっちゃうのでしょう…大丈夫だといいのですが…でもサキノちゃんならやれるはず!…
2024/02/03 09:14 退会済み
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