表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
166/500

ヨーロディア世界編シーン55

カルマとエンポリオは!?

ゲルハルトの驚異は目に余るものだった。

しかし…その時エンポリオは。

僕のバトルメイスから溢れ出す光は…自身の身体を包み込む。

そして。

僕の心にも溢れだしてくる…この力は。

次の瞬間…僕の身体の鎧は変化し始める。

ガシャリガシャリと次々と鎧はオートマチックで変形していく。


「な…なんだそれはあーーーっ!!!??」

「エンポリオ君ーーーっ!!???」


ゲルハルトの驚きの声、そしてカルマさんは僕の名を呼んでくれていた。


これは…僕の鎧の秘密。


「お前…ゲルハルト…って言ったよね?あんまり僕の事…なめすぎたんじゃないか?」

「なんだとーーーーーーっ!!???」

「僕は…確かにマジェストとしてはまだ未熟だよ…こうして大事なフェローズまで僕が弱くて傷つけてしまったしね…でもね…僕は『マシーン』界ではいつかトップになってやるんだ。だから…僕のフェローズは!!!!!」


その瞬間…フェローズは僕の腕から離れるとフワリと浮いていく。


「フェローズ…………。」

『お前…やってくれるぜ!エンポリオ…これなら。』


その時…フェローズは発光し…その身体にもなんと僕と同じくアーマーを装着していったんだ。


私の目に映るマシーン化したフェローズ君。


「フェローズ……君…凄い………。」


すると私にも声が聞こえてくる、その主は。


『カルマ…君もいこうか…………?』

「フェリス……あなた…本当に……大丈夫…なの?………。」


フェリスを見ているとフラフラとしている様に見える。

だけど…フェリスのフラつきはピタリと止まる。


「えっ!!??」

『僕はね…カルマ……君の…ナイトなんだよ?だから…僕は……『君を守る!!!』』


フェリスの頑張りに…私は再び立ち上がる。

必死に、今立って、そして大切な人を守るんだ。

次の瞬間…フェリスはその姿を光と化す。

そして…エンポリオ君の作ってくれた私の鎧へとずーっと入り込んでいく。

その瞬間。

私の身体は走り出す、その手にレイピアを携えて。


「カルマさん!!」

「カルマおねぇちゃん!!!」


私を呼ぶのはサキノちゃんとアンナさん。


『カルマ…僕は君の力…そして僕は今…レイピアと鎧、二つの魔神具に同化した。君のその魔神具は、人を守る為にあるんだ!!』

「フェリス……うん。」


私のレイピアを握る手が更に強まる。


「バカめ!!そんなもの俺様にきくか!!」


するとゲルハルトのしっぽが飛んでくる。

私の身体はしっぽを交わしていく。


「なんだそのスピードは!!??」

「『フェリスinアーマー…ブースト!!!』」


高々と飛び上がった私のレイピアは。

フェリスの身体とシンクロして…そして。

剣技へと変わる。


『ホーリースレイド!!!!!』


ゲルハルトの巨大なしっぽは切れ落ちる。 その瞬間…ふわりと宙に舞ったソフィアちゃんの身体を抱き、ゆっくりと降りていったの。


「ママ……。」

「ソフィアちゃん。」


私達は抱きしめ合う。

涙が流れたのは…仕方ないよね。

「ぐあああああああああーーーーーーっ!!」


ゲルハルトの叫び声が響き渡る。

辺りは騒然としてる中、奴の声だけが苦しみ叫ぶ。


「はぁはぁはぁ…ぐっ!!??ぐぅぅぅーーーっ!!??」


ゲルハルトは斬られたしっぽを再生させようと試みているようだ。


「ん!?なんだこれは!!??」


突然…狼狽えはじめるゲルハルト。

するとそこへ、フェリスが猫型へ姿を変えると口を開く。


『ふふ…それは無理さ……。』

「なんだと!!??」

『僕はこれでも『聖獣』という異名をもってるのだよ?』

「なにっ!!???」

『闇の力は…うちけしてしまうさ。』

「くっ!?があああーーーーーっ!もうキレたぜ!!??皆殺しにしてや……!!はっ!?」


その時。


ゲルハルトの後ろに立っていたのは。


「「エンポリオ君!!!???」」

「誰にキレてるんだって?ゲルハルト?」

「な!!??く、貴様!!!??」

「今回は、僕もキレてるよ…今まで生きてきて僕はキレる…なんて事ほとんどなかったんだよ…でもね…僕は今…君に初めてキレたよ。」


すると僕の身体から溢れる力。


フェローズも僕同様…怒っているんだ。


「貴様…だが!!貴様の能力など…確か…情報では……『硬化』と『軟化』だったよなぁ?そんな能力で俺様が倒せるか!!!???」


気がつくと…僕の背中に触れるカルマさんの手。


「カルマ……さん??」

「エンポリオ君…私の力…『聖獣フェリスの力』も使って…これならアイツもきっと倒せるから…。」


そしてカルマさんの隣りには彼女の手を握るソフィアがいた。


「パパ…頑張って。」


カルマさんから流れてくる聖なる力…そしてソフィアの温かい笑顔。

僕の身体に今最高点の力が宿る。


「馬鹿な!!!???何故貴様にも聖なる力が!!!???」

「ゲルハルト……今こそ…君は僕達が倒す!!」


僕はバトルメイスを振り上げる。


「ぐっ!!??くああーーーーっ!!???」

『トドメだ!!聖なる《ホーリー》…金剛神ゴールドゴッド!!!』


お読み下さりありがとうございました!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
登場人物どうしの関わりが多様になってきて、とてもおもしろいです!また、ゲルハルトは分裂が使える強力な敵でしたが、それに応じて能力がアップデートされていくのもワクワクしました。ソフィアがカルマたち2人を…
[良い点] 皆がノリノリでしたね。ゲルハルトさんが神聖なる力に弱いとは意外でした。まさか再生出来なくなってしまうなんて。カルマちゃんまでエンポリオ君と仕上がってしまったことでハイテンションガールとなっ…
[一言] エンポリオが覚醒する、すごくかっこいいエピソードでしたね!エンポリオ、あまり頼りないキャラだったのに、随分成長したのが素晴らしいです…!
2024/02/02 11:41 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ