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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
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ヨーロディア世界編シーン49

ハンナさん達の身に。何かがおこる。

アンナ視点。


私達の前には『ハンナ』さん達がゾンビ化し目の前に立ち尽くしていた。

これからレオン君とソフィアちゃんを送っていかなきゃ行けない…その時に突然現れた敵。

そいつは笑いながら…そして死への冒涜ともいえる。死者を操り…ゾンビへと変えたの。


「レオン君!ソフィアちゃん!お姉さん達のそばに来て!!!」


私の合図にレオン君は私達女子三人の元にきてくれた。


ところが…。


「きゃーーーーーーっ!!!???」


突然姿を現した一回り大きな怪物。

その姿は巨大なゾンビだったの。

そして 巨大なゾンビはソフィアちゃんの身体をとらえ外へと飛び出そうとしている。


「ソフィアちゃん!!!!??」

「カルマ…ママーーーーーーーっ!!??」

「ソフィアーーーーっ!!??」


建物の扉を破壊しソフィアちゃんを捕らえながら外へと飛び出していく一体の巨大ゾンビ。


「僕が行く!!!皆は中を頼む!!!」

「エンポリオ君!!!???」


エンポリオが出ていくとカルマちゃんも叫ぶ!


「ここは二人で何とかするわ!カルマちゃん追いかけて!!!」

「うん…わかった!」


私の声に頷き外へと走ろうとするカルマちゃん。


すると。


カルマちゃんの目の前にもう一体の巨大なゾンビが床板を破り這い出てくる。


「これは!!!??」

「カルマお姉ちゃん!!??気をつけて!!」


サキノちゃんはカラーウルフを呼び出し叫ぶ。


「カラーウルフ…ウォータードブルー。」


サキノちゃんの身体は青く透き通る。

まるで彼女自体が液体化するかのように。

すると…身体を水状に変化していたカラーウルフ。


水狼すいろう……水華すいか…」


そして、カラーウルフは身体を綺麗な華に変える…。

その瞬間…ザシュッ!!!!!っとゾンビの身体は水圧の刃へと変化したカラーウルフに斬り刻まれる。


「ぐあああああああああああっ!!??」


ぼたぼたっと粉々になったその肉片は床へ落ちる。


「やった………。」

「サキノちゃん凄いわ!」


二人は安堵の表情を浮かべる。


すると。


私の目に映ったのは『ハンナ』さん達が這い上がりサキノちゃんとカルマちゃんの背後から忍び寄る。


「二人とも危ない!!!!!」

「「えっ!!??」」


私の叫び声に気づいた二人が振り返った時にはすでに遅し。

二人はゾンビ化した『ハンナ』さん達に背後から襲いかかられる。


「いやっ!?」

「やめてえええっ!!??」


私はボウガンを構える。


「くっ!だめよ…このままでは二人にも当たってしまうわ!!??」


その間にも二人は彼女らによって噛みつかれようとしていたの。


(いけない…聞いた事がある…確かゾンビに噛まれた者はその者までゾンビへと変えられてしまう……と。)


「ぐあああああああああああーーーーっ!?」


私が考えていた矢先。

突然私の視界に映ったのは…。

先程のゾンビが復活して私を見ていたの。


「くっ!!???」


すると…先に聞こえてきた声がまた聞こえてくる。


「くくく…君達………どうだい??」

「「えっ!!!???」」


私達はその声に対し反応する。

それは復活した巨大なゾンビが口を開いたのだった。


「ふぅ~~~ここまでされてもまだゾンビ化しないとは…中々やるじゃないか??」

「誰!!???」

「俺かぁ??俺は……この地の支配者となる『フィガーロ』様の配下の一人…ゾンビマスターの『ゲルハルト』という。」


そう話した『ゲルハルト』は続ける。


「『ゲルハルト』……そうこの俺は……不死のゾンビの突然変異として生まれた。そして高い頭脳まで併せ持つゾンビの頂点…ゾンビマスター……だ。」


ニヤリと笑いながら『ゲルハルト』はそう話す。


「ゾンビマスター…ならば先程のもう一体も。」

「ああ…もちろん…そうさ………そして俺はゾンビを操る事はもちろん…この肉体を自在に動かせてな…もう一体の俺の半身とお前達のもう一人の仲間は戦ってるって訳だ。」

「エンポリオ………君。」


カルマちゃんは悔しい表情を浮かべながらも『ハンナ』さんにより羽交い締めにあっている。


「おおっと〜!お前ら動くんじゃねぇぞ……」


そう言うと『ゲルハルト』は指を立てる。


「おい!その少年をこっちへ運べ。」

「うあっ!?止めろ!?『エリアス』!!『エマ』もやめろ!!??」


レオン君は元仲間だったであろう今はゾンビ化してしまった二人により『ゲルハルト』の元へ連れていかれてしまう。


「くっくっく…どうだ??少年?ああ…そうだぁ…ほらハンナぁ…食い物…だぞ。」


すると『ゲルハルト』は『ハンナ』さんに向かい指示を出す。


「『ハンナ』さんっ!!??」


レオン君は『ハンナ』さんの名を呼ぶ。

ところが……『ゲルハルト』によって操られる『ハンナ』さんはレオン君に近づいていく。


「ほぉら…こいつは美味そうだろぉ??」


『ゲルハルト』の声に『ハンナ』さんはヨダレを垂らしレオン君に近づいていく。

一歩…また一歩…レオン君に近づいていく『ハンナ』さん。


「やめて!!!」

「はぁ???」


私の叫び声にニヤつく『ゲルハルト』


「無理だなぁ…ゾンビへと変わった人間にはただただ食欲…しかねぇんだよ。」


やがてレオン君に迫る『ハンナ』さん。


「『ハンナ』さん!!」

「「いやぁぁぁーーーーっ!!!!!」」


その時…私達に出来たのは。

叫ぶ事だけだった。

お読み下さりありがとうございました。



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― 新着の感想 ―
[良い点] ゲルハルトさん、人外の強敵の出現に胸躍ります。なんとなく集まった味方たちを、次々と各個撃破していく、効果的な奇襲でしたね。素晴らしかったと思います。主人公不在のまま繰り広げられる激闘がどう…
[一言] ゲルハルト、またかなりヤバそうな人が出てきましたね…ハンナのような高い知能を持つゾンビを使役するゾンビマスター…かなりやばそうです。
2024/01/28 00:56 退会済み
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