表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
147/500

ヨーロディア世界観シーン36

カルマとエンポリオは敵を倒す。そして次は。

私達はこうしてカルメーラそしてブライキーを倒した。

「ふぅ…何とか倒せたわね。」

「はい…中々強かったですね。」


私の隣りで返事を返すエンポリオ君。


「あ!エンポリオ君!そう言えば…さっきの話って…どういう事なの?ずっと気になってたの!?」

「はい…もちろん話しますよ。」


そう言うと彼は話してくれた。

フェリスが彼女との一度目の接触時に受け、彼女の能力を見抜いた事。

厄介なその能力『魅了』は彼女の音から能力は発揮される為、それを防ぐ為にヘッドホンを着用しているカルマ自身は…かかる事は回避されるであろうと。

そこでエンポリオ君は特殊な耳栓を作り魔神二人にも使える物を作り装着していたらしい。

「ふぅ、そうだったのね?でも…それならそうと話してくれたら良かったのに。」

「いや…カルマさんは余りにも純粋すぎで敵を騙せないとのフェリスの話でしたし…敵を騙すには先ずは味方から、って話もあるでしょ?」

「うーん…まあそうだけど…」


私は…ぷぅっと頬を膨らませる。


「あ!そう言えば…」

「えっ!?なに??」

「僕…カルマさんがあの時…言ってくれた言葉…覚えてますよ?」


私は顔が一気に赤くなる。


「あれ!そう言えば…あれってワザと言ったの??」

「あははっ!僕一生忘れませんよ!?」


私の顔は更に赤くなる。


「もぉーーーーーっ!エンポリオ君のばかーーーーっ!!」

こうして私達はエンポリオ君によりヘッドホンを修復してもらい…この街にも『病』が到達している事を伝える。

そしてヘッドホン修復にある程度の時間を要した為…私達の休憩はとれた。


「よし!カルマさん!では行きましょう!皆が集まる『ドイツェール』へ。」

「うん!私達も…急がなきゃ。」

ところ変わり…ここはヨーロディアでも南の地『ギリーシア』へ向かう俺とリオ。


「ふぅ~〜〜カルマ達も何とか無事だったみたいだな?」

「そうですね?本当に良かったです!」

「なぁ??リオ!」

「なんですか??クロノ様??」

「リオの魔神って色々出来るんだな?凄いな?」


リオは俺の言葉に顔を赤らめている。


「そんな事ありませんよ〜!クロノ様!これはですね、私が学校を遅刻しそうになった時にもスクエルにお願いするとか、出かける時なんかもスクエルは便利で万能なんですよ〜!」

「リオ…お前……。」

「なんですか〜??」

「いや…なんでもない。」


俺はスクエルに心から同情したんだ。

こうして移動する事、数時間…俺達が南に向かう為…最終地点の集合場所である北へ向かうには三パーティー中、一番時間がかかる。

よって移動する為にスクエルにお願いするしかなかったのだ。

本来は俺にも魔神はいる。

ところが俺までスクエルに乗せてもらっているのは。

なぜなら…そう…俺の魔神雷武が超気まぐれだからだ。


「そう言えばクロノ様??私達が向かっているギリシアの話って聞いてきましたか??」

「いや?俺は行けばなんとかなるかって思ってるけどな?」

「もぉ~~クロノ様の事だからそう言うと思って私が勉強してきたんですっ!!」

「へぇ!それは助かる!」

「もぉー!!クロノ様はちょっと、そういうとこ何とかしてください!」

「そんな怒るなよ?で??頼もしいリオは何を調べてくれたんだ??敵のいそうな場所とかそういう話しか」


俺が、そう問いかけるとリオは赤い顔をしている。


「ん??どした??」

「えっ!?頼もしい??って私の事ですかぁ??」

「ん?まあ….そうだけど??」


リオはぷるぷる震えている。と。


「やぁぁぁっ!クロノ様にそんなに頼られてたなんて~~~!もう私テンション上がりました!!」

「そ…そうか…で、何か分かったか??」


俺のその言葉に得意げな顔をすると。


「えーっとですねぇ……。」

「うん。」

「まずは………。」


そう言うとリオは何かのメモを取り出す。


「えっと…まずは街に入ってすぐの場所にとても美味しいステーキ専門店があるみたいですし…そしてその斜め奥には新鮮なお魚を出してくれるレストランがあって…えっと…それからそれから……。」


どうやらリオが調べていたのはご飯の店だったらしい。


「ふぅ〜〜〜ヤレヤレ…。」

「えっ!?あ〜〜〜っ!?なんですか?その顔は〜〜〜!?せっかく私が寝るのも惜しんで調べたって言うのにぃ〜〜〜。」

「あのなぁ…そりゃ観光情報って言うんだぜ?」

「それでもいーじゃないですかぁ??」


ぷくーっと頬をふくらませるリオ。

あーだこーだ続けるリオを他所に俺は前方に誰かが倒れているのを発見する。


「あれは………誰だ??」


近づくにつれ見るからに女性の様な衣装の人間が倒れているのが見えてくる。


「リオ!!!??」

「えっ!?は、はい!!!」

こうして俺達はスクエルの移動を止めると一人の倒れていた女性に近づいたんだ。

そこは間もなくギリーシアの街へと辿り着くといったその場所で。

お読み下さりありがとうございました!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 何も調べてなかった分際で、調べてくれていた女子に文句を言うなんてありえないですね。こんなだから、エンポリオにカルマを持っていかれるのですよ。執着もないみたいですけど(笑)クロノらしくて面白…
[一言] カルマたち、イヤホンでしたか!たしかに笛の音ならばイヤホンで防げますね! 便利なものを持っていて良かったです…。 一方でクロノたちはギリシャですか。 ここまで来るとパリからはかなり遠いです…
2024/01/13 20:22 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ