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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
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ヨーロディア世界編シーン34

カルマそしてエンポリオの戦いは白熱する。

「うおおおーーーーーーっ!!??」

「なら!!くらってみろーーーーーっ!?」


ガキイイーーーーーーンっと、二人の武器が衝突し激しい音が辺りに響き渡る。


「エンポリオ君!!!???」


私は、そう叫ぶ、すると聞き覚えのある声が聞こえる。


「さぁ…お嬢さん……私達も続きをしましょうか。」

「カルメーラ。」


いつの間にか私の前に立っていたカルメーラ。

確かに綺麗ではあるけど妖艶な美女。

私は魔神具を出そうとすると。

カルメーラは笛を構える。


「今度は貴女を…始末するわ。」


ピロロローーーーっと笛をふく。

すると突然私の身体に衝撃をうける!!!


「えっ!!???キャッ!!!」


身体が衝撃で吹き飛ばされる。

このまま壁に激突してしまうのか…。

それは本当にヤバい!!

私は壁への衝突を避けようと身をよじってみる。


「えっ………。???」


すると身体はあまりにも軽く動き、私はその身を回転させると飛び上がりそのままふわりと着地していく。


「なにっ!!??それ…はなん……なの??」


私はスタっと軽く着地する。


「これは……エンポリオ……君。」

「カルマさああぁぁぁーーーん!?」


彼を見るとグッと親指を立てている。

これは…そう…エンポリオ君が作ってくれたこのスーツによるもの。

これは…凄い。


「さぁ…ここからは私の攻撃よ!!フェリス!」

『にぁぅっ!!!こないだのカリは返すぜ!お姉ちゃん!!???』


ポンっと飛び出しながらカルメーラに宣戦布告するフェリス。

そして私はペンを取り出す。

すると私のペンも以前とは違いマシーン化した物になっていたの。


(これも…エンポリオ君……。)


私はエンポリオ君の凄さと驚きを感じる。

そして…構える。


「フェリス……inレイピア!!!!!」


私のペンはレイピアへと変化する。

そして、すーーーっとレイピアの中に消えていくフェリス。

するとフェリスの声が聞こえてくる。


『おおーーーっ!これは凄いぞ!カルマぁ!』

「えっ!!??」

『いいから試してみろって!!』


心做しかフェリスのテンションも上がっているのは何故だろう?

私がそう思っているとフェリスの声。


『カルマ!!アイツ、きたぞぉ!!!』

「えっ!!?くっ!!」


私を突然襲う衝撃波!!

私の長い髪は衝撃波の風圧により靡く。

そして…レイピアを構えていた私は自然に身体が動く。

次の瞬間…シャキンっと剣を振る私。

すると驚きの表情へと変わるカルメーラ。


「なにっ!!!!!????」


レイピアを振ると…それによりカルメーラの攻撃は消えていく。


「これは…凄い。」

「カルマさーーーーん!?すみません!勝手にカルマさんの魔神具も進化させておいちゃいましたーーーーっ!!」


そう笑って私に声をかけてくれるエンポリオ君。


「エンポリオ君…凄い!本当に凄いわ!!」


私の声にエンポリオ君は嬉しそうな表情をすると彼の表情は真剣なものに変わりブライキーに向けられる。

そしてカルメーラは口を開く。


「ふぅ~~~これは流石だわ……貴女の魔神具もその装備も…かなり強力なもの。」

「何が言いたいの…ここでもう観念すれば…これ以上の攻撃はしないわ。」

「そうね…中でも貴女のその魔神は凄い…わねぇ…でも…それがもしも…私のモノになったらどうかしらね……。」

「えっ!!??」


するとカルメーラは笛を構える。


「私の魔神はセイレーン…人を惑わし誘惑してしまう…ただし…私のセイレーンは『魔神』をも惑わしてしまうの。」


その時。

すーっと握っていたレイピアが私の手からすり落ちていく。


「えっ!!??」


カタカタと震えているレイピア…やがてピタリと止まるとシューッとレイピアはフェリスの身体に変わっていく。


「フェリス!!!???」


私がフェリスに駆け寄るとだき抱える。

勝手に身体が震えてくる私。


その時。


「カルマさんーーーっっ!!??危ない!!」


エンポリオ君の私を呼ぶ声に我に返る。

ハッと見ると目の前に剣の切先が飛出してくる。

それは…なんと……フェリスが動き出し私にレイピアをむけていたの。


「フェリス!!??」

「フフ…どうかしら?貴女の魔神が私の人形になった気分は。」

「どういう……事??」

「私のセイレーンに魅了された者は…セイレーンの虜になってしまうの…そしてセイレーンの言う通り動くしかなくなる。そう…貴方の魔神…の様にね。」

「なんて…事を。」


私は力無くその場に座り込んでしまう。

その時。

エンポリオ君の叫び声が聞こえてきたの。


「くっ!そぉぉおおおーーーーーーーっ!?」


私は呆然とフェリスを見ていると彼の叫び声。

彼に視線が勝手に向けられていく私。すると。

彼の身体、そして魔神具が光り輝く。


「あれは…なに??」


カルメーラが呟く。


「僕のカルマさんに仇なす者は…許さない。」

「あんだぁ???てめぇは…きえなーーー!!」


ブライキーが突きを繰り出し…そして機械魔神『サテュロス』がエンポリオ君に襲いかかる!!!


「魔神フェローム…バトルメイス…………。」


エンポリオ君の魔神具は光り輝き…黄金色のメイスからは力を感じる。


金剛神こんごうしんの怒り!!!!!!!!!!!!』


ドガガガガーーーーーーーっとエンポリオ君の超強力な激しい攻撃!!!そしてサテュロスの身体はその攻撃により…崩れ落ち動かなくなりブライキーもまた。


倒れていったの。

お読み下さりありがとうございました!








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― 新着の感想 ―
[良い点] 素晴らしいですね。もうエンポリオ君のカルマちゃんになってしまったのですね。もうバトルはそっちのけで、せっかくセイレーンがすごくても吹っ飛んでしまいます。きっと、この戦闘の後にはプロポーズが…
[一言] せっかく敵を追い詰めそうになっていたのに、フェリスが敵に操られてしまうとは…これではますますカルマが追い詰められてしまいますね…でも、エンポリオがずいぶん頑張れそうな気配。これはかなり期待が…
2024/01/12 00:46 退会済み
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