表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
140/500

ヨーロディア世界編シーン29

カルマとエンポリオの前に現れたものとは!?

カルマ達に声をかけてきた者とは。

「よぉ〜エンポリオ〜〜〜久しぶりだなぁ??」


私達が振り向くとそこには、チャラチャラとした男が立っていたの。


「ブライキー!!!???」

「おおーっ!覚えていてくれて嬉しいぜエンポリオぉ〜!でもお前しばらく見ないうちに益々デカくなったんじゃねぇかぁ?ところで、こんな所でこーんな可愛い子と何してるんだぁ??」


そう言いながら私達に近づいてくるブランキーという男。

エンポリオ君は私を大きな身体で庇うように話を続ける。


「僕達は、この街にとある『病』の調査に来たんだ…」


エンポリオ君がそういうとブランキーは一瞬その顔を強ばらせる。

すると表情を戻し言葉を続ける。


「病気?だって??そんなのは聞いた事ねぇなぁ………。」

「そうか…ブランキーも知らないなら僕達は、もういくね?いこう!カルマさん。」

「あっ!?」


エンポリオ君は私の手を握ると歩き出す。

思わず熱くなる私の顔。

すると後ろからブランキーは、大声をあげる。


「あーーー、もしかしたら…俺……病気、知ってるかもしんねーなぁーーー??」


エンポリオ君はピタリと足を止めると振り返る。

私から手を離すエンポリオ君。


「カルマさん!ここにいて!」


するとブランキーの元へ歩き出すエンポリオ君。

ニヤリと笑みを浮かべるブランキー。


「ほぉ??やっぱり聞きたいみたいだなぁ??」

「今すぐ教えてくれ。ブランキー…病の事について。」


二人は対峙する。


「ふん!だがな!俺がタダでお前に情報を教えてやるほど…俺はいいヤツじゃねぇ。」


するとブランキーは私の方に目を向けてくる。

ブランキーの視線に勘づいたエンポリオ君は私の前に立ち塞がる。


「この子は関係ない!ブランキー!君が教えてくれないなら…僕達は他をあたるだけだ!!」


そういうとエンポリオ君は私の元へ歩き出す。

するとブランキーはどこからか取り出した

小瓶を飲み干すと…空の小瓶を投げ捨てる。

カラカラと転がり私の目に止まる空き瓶。

私が以前目にした事のある…それは。


「えっ!!?!あれは……魔神薬???エンポリオ君!!!???」

「えっ!!??」


エンポリオ君が振り返る。

そこに立っていたのはみるみるうちに姿を変えていったブランキーの姿。

それは。

巨大な筋肉の身体に覆われたブランキー。

まさに怪物とも言うべきドス黒い肉体。


「さぁ…こうなった俺からは逃げられねぇぞ??まずはお前だ!!エンポリオぉぉぉ!」


ブランキーの右腕は、まるでロボットの腕かのように巨大でそして固く握られる。

それはエンポリオ君の身体に向かっていく。


「くらえええええーーーーーっ!!???」


ドガガガーーーーーーーーーーンッという音と共にエンポリオ君の身体が吹き飛ばされる。


「うああああああああーーーーっ!!??」


エンポリオ君の悲鳴!そして身体は建物の壁へと飛んでいき激突する!!!!!

凄まじい衝撃音と共にエンポリオ君の身体は破壊された建物の壁と一緒に内部へと転がっていく。


「エンポリオくーーーーーーんっ!!??」


私は叫ぶと彼の元へ走り出した!!

すると…そこへどこからとも無く聞こえてくる女性の声。


「うふふふふ…………………………。」

「えっ!!??誰!!!???」


私は立ち止まり身構えると…辺りを見回す。

するとその声の主はまるで居場所を教えるかのように応える。


「うふふふふ…ここよ………私はここ。」


私がそちらに目を向けるとそこは…この街の噴水。噴水の傍にはベンチがあり、一人の女性が座っていたの。


「貴女は誰???」


すると女性は立ち上がると、こちらへ近づいてくる。

とても綺麗で…妖艶な笑みをうかべながら歩いてくるその姿に。

どこか恐怖を感じる。

感じる力は只者ではない事を私は何故か直感したの。


「私の名は『カルメーラ』フィガーロ様の配下の一人。」

「フィガーロ……マジェスト支部を潰そうと狙ってる人だって…私は聞いているわ。」


カルメーラは何かに気づいたかのように眉を上げると言葉を続ける。


「へぇ…貴女…フィガーロ様の名を知ってるなんて…只のその辺の女子ではないみたいね。そして知ってるなら話が早いわ……消えなさい!!」

「くっ!!???私はマジェストの一人!!」


私は本を取り出しパラパラとめくる。


「出てよ!!魔神『フェリス』!!!」


ポンっと飛び出すフェリス!!


『にゃんっ!!!てな!!』

「フェリス!!いくわよ!!」

「分かったーぁっ!!!」


私が攻撃を開始しようとした時。エンポリオ君の叫び声が聞こえる。


「カルマさーーーんっ!?危ないっ!?」

「えっ!!???」


私が振り返えるとエンポリオ君は傷つきながら歩いていて…走り出す。


「カルマさん!!今行くから!!!」

「エンポリオ君っ!!!??」


エンポリオ君は頭から血を流し、時折苦痛の表情を浮かべながら…私の元へ走ってきている。

そして殺気に気がついた私の目に映る迫り来るブランキー。

目の前には、あの『カルメーラ』が私に攻撃を加えようとキラリと光るなにか…を構える。


(あれは…魔神具なの??いつの間に!!??これは!ヤバい!!??

私どうしたら!!!???)

ピンチのカルマ!!

そしてエンポリオは間に合うのか!?

お読み下さりありがとうございました!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] フランクに近づいてきたブランキーに対し、不遜な態度を取ったのだから、エンポリオ君は殴り飛ばされても仕方ないですね。他を当たるなんて情報提供元に対し、あまりに失礼ですものね。カルマちゃんも描…
[一言] エンポリオの友達だとかブライキー、どうも敵の陣門に下ってしまっているようですね…。エンポリオ、やられてしまいましたし…大丈夫だといいのですが…心配です。
2024/01/07 10:18 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ