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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
138/500

ヨーロディア世界編シーン27

サキノ、アンナの戦いもクライマックスへ!!

アンナ…そして……魔神である麒麟。

二人の前に立つ男…ケルバーノ。


「ぐっ!!!貴様ら。」

「ケルバーノさん…でしたっけ?私の大切なサキノちゃんに、よくもここまで酷い事をしてくれましたね!」

「なにっ!!??俺だって相棒をそこのガキにやられたんだ!!おあいこだろうが!!??」

「おあいこ?さて?何をもってそんな事を言っているのですか?」

「くっ!!??こうなれば…そろそろ俺の魔神に動いてもらおうか…」


ケルバーノのその声にギギギという音を立て三つの頭をアンナに向けるケルベロス。


「もう…私達は…負けない!!!!!」


アンナはそう言い放つと…天空のボウガンを構える。


「やっちまえ!!ケルベロス!!!!!」


小屋中に響き渡るケルバーノの声!!!

三頭の頭はアンナ目掛け襲いかかる!!!!

するとアンナはボウガンを構えながらケルベロスの攻撃を避ける!!!


「なにっ!!??さっきまでの動きと全然違うじゃねえか!!??」

「私をさっきまでと一緒にしないで!!??」


見事!と言えるほどの身のこなしでケルベロスの攻撃はアンナにかわされていく。

そう…まるでそれは天空を駆け回る麒麟のように。


「くっ!??ちょこまかと逃げ回りやがって!!!??」

「まだまだです!!!」

「ならば…これならどうだーーーっ!!??」


ジャキンッ!!っと巨大な矛の魔神具を構えるとアンナめがけ激しい突きを繰り出してくるケルバーノ!!!!!


「たっ!!たぁぁぁっ!!!???」


突き攻撃をも躱すアンナ。


「なんなんだ!?この女!さっきまでとは動きが別物になりやがった!!??」

「ふぅ~もう終わりですか??とりあえずこちらはいい準備運動になったかなと思いましたけれども。」

「何を言ってやがる!!?さっきまでお前はそこの床に寝ていただろうが!!!???」

「ふふ…確かにそうね…さっきまでは私は本当に弱かったと思うわ…私もそう思う…でもね。」


アンナはボウガンを構えキリッとケルバーノを睨む。


「貴方のここまでの行動に私はもう我慢の限界を超えて…そして強くなったのよ。」

「なんだと。」

「だからそんな貴方に。」


ギリリとボウガンのトリガーに指をかけるアンナ。


「『私達ぼくたちは負けない!!!』」


ドウウウッーーーーーーっと放たれたボウガンから魔神麒麟が飛び出す!!!!!

光輝く魔神はケルバーノに向かい一直線!!

これまで以上に素早いその動きの麒麟はケルバーノに向かう!!!!!


「くっ!!!??ケルベロス!!!!!」


ケルベロスはケルバーノを守るように盾となる為ケルバーノと麒麟の間に入り込む!!!

そのままケルベロスは三頭を麒麟に向かわせる!!!

すると。

ドゴーーーーーーーーーーーン!!!!!

っという轟音を響かせケルベロスの身体に体当たりをする麒麟!!!!!!

だがしかし…ケルベロスの身体はグググと押されはしたが、止まるかに見えた。


「ククク…お前のその小さい身体では遥かにデカイ俺のケルベロスには手も足も出まい。ん?……んん………??」


すると…どんどんケルベロスの巨体は押され始める。


「なにーーーっ!?」


そのままケルベロスの身体はグラグラと揺れる!!

そして。

どーーーーーーーーーーーん!!!っと、そのままケルベロスの巨体は吹き飛ばされる!!!


「なにいいいーーーーーーーーーーーっ!!」


ケルバーノの身体はケルベロスの巨体共に吹き飛ばされる!!!!!

ぎゅーーーーーんっとケルベロスの巨体はやがて建物の壁に向かっていく!!!!!

ドガーーーーーーーーーーーンっという轟音と共にケルベロスの身体とケルバーノは壁に激突する!!!


「うがあああーーーーーーーーーっ!!??」


というケルバーノの声が聞こえた後にはパラパラっと壁から破壊されたつぶてが転がる音だけが聞こえたのだ。

その状況を見たアンナはすーっと力が抜けていく。


「流石……麒麟ちゃん……ありがと。」

『んーーー??アンナぁ!にこにこぉ!!』


飛んで戻ってきた麒麟はアンナに抱きしめられる。

そしてアンナは麒麟を抱きしめながらサキノの元へ歩き出す。

彼女の前に来ると麒麟はふわりと飛び上がる。

サキノの身体を抱き抱えるアンナ。


「サキノちゃん!サキノちゃん!!??」

「あ……お姉ちゃん……無事でよかった。」


目をうっすらと開けるサキノはアンナの無事を確認する。

にっこり微笑むサキノ。

それに微笑み応えるアンナ。


「サキノちゃん…ありがと。」

「アンナちゃん…良かった。」


二人は微笑み合う。

すると。

ガラガラっと瓦礫を吹き飛ばし、頭から血を流しながら起き上がりフラフラとこちらに歩いてくるのは。


「「ケルバーノ!!??」」

「お前…ら……ゆる……さん。」

「ケルバーノ…確かに貴方達は強かったわ…でもね…私達は今…お互いが本当に大切な事に気づいたの…そんな私達の力がある限り…。」


そこまで話したアンナにギュッとしがみつくサキノ。

サキノを抱きしめるアンナ。


「私達は負けない!!!」


その時。アンナの声に呼応するかのように飛び出した魔神達。

バアッと飛び出すカラーウルフ!!

そして隣には風を纏った麒麟。


『ぐるるる………』

『いくっぞぉ!カラーウルフぅ!!』


二体の魔神はケルベロスに突撃していく!!


『『ファイアー!の風えぇぇ!!!!!』』


巨大な炎は突風にまかれ、その超強力なエネルギーはケルベロスとケルバーノに向かう!!!


「な!なにいいいーーーーーーーーっ!!?」


そして。

お読みくださりありがとうございました!





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― 新着の感想 ―
[良い点] 確かに一人ずつやられたわけですから、おあいこですね。ケルバーノさん、間違っていませんでしたよ。数字上は。ちょっと綺麗所にアプローチしただけで燃やされたわけですものね。お怒り、ごもっともです…
[一言] アンナ、めちゃくちゃ強くなりましたね…!果たして倒せたでしょうか…?
2024/01/06 01:00 退会済み
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