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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
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ヨーロディア世界編シーン21

このヨーロディアの大地に蔓延るという噂の元凶を探る為皆、散らばる事に。

果てして。

俺達は気持ち新たに、この街へ…まずは調査へと原因追求の為に足を踏み出す。

そして、この国もかなり大きい大陸だ。

一周するなんて事を考えたらとんでもない事なのだ。

よって近隣から、しらみつぶしのように調査をする事になったのだ。

幸い、まだこの街でしかこの事件は聞こえてこなかったのだ。

フィガーロの手によるものの犯行と思われるこの事件は果たして。

「ここ海が近いのかなぁ??海の匂いするぅ」

「ええ!そうですよ!サキノちゃん?ここはヨーロディアの東にあたる港町『イタリーノ』という場所。御屋敷ともあまり離れてるわけではありませんからね?」


そう声を上げたのはサキノとアンナのペアだ。

サキノはカラーウルフに乗りそして歩くアンナの頭上には麒麟がふわふわと浮いている。


「この街まで病が広がってきてるのか…を確かめないとね?」

「うん!病気の人探しだね!いるかなぁ??」


サキノはキョロキョロと辺りを見回す。

ここは漁がそこそこ盛んな港町。

決して大きくはないが総人口はそれなりには、いるらしい。

人口の多い場所なら尚更、病が蔓延してしまう…それだけは避けたい現状である。

二人は感染があるかどうか、街の病院を尋ねてみることにする。


「サキノちゃん!向こうにこの街の病院があるみたいよ?行ってみましょう!?」

「うん!わかったぁ!!」


するとアンナの手に触れる手が。


「えっ!?」

「えへへぇ!アンナちゃん!一緒にいこっ!」


サキノのその屈託のない笑顔にアンナは思わず笑を浮かべると、二人は病院に向かい歩き出したのだ。

ところがそれをどこからか見ていた何者かの目が光ったのだ。

その者とは。

この国では珍しい美しく長い黒髪。

しかも整った美形のアンナ。

そして誰もが惹かれるであろう桃色の髪にちょこんと耳が時々顔を見せその満面の笑みは見た者を癒すであろうサキノ。

そんな二人の美しい姉妹の様に見える彼女らをひっそりと街の陰から眺めていた者達がいたのだ。

「クックック…いいねぇいいねぇ。こんな田舎町にもあんなべっぴんさん達が現れるとは。」

「そうですね兄貴!兄貴の手にかかればあの女どももすぐ堕ちるでしょうよ?」

「ククク…そうだろう??いいか?もう少し様子を見て…さらうのは…それからだ。」


怪しい笑みを浮かべそういう男。

そしてサキノとアンナは病院へと入っていく。

二人が見た病院内は、静かでこの街は、あの『病』がまだここまでは届いてない事を感じる。

アンナも医者とも話しては見たのだが。

あの病による患者の報告はまだないとの話だ。

二人は医者の元から立ち去ろうとしたその時。

バァンッっと扉が開く。

そして駆け込んできた担架を運ぶ救急隊の姿。


「すみません!通してください!!!」


その声に皆々がその道をあけ運ばれてくる患者だと思われる者。

苦しみもがくその姿。

それはまだ何かの病か…分かってはないが、敵の影も見え隠れする感じもする。

そして診察は開始される。

二人が待つこと数時間。

やはりその者はユーロが患っている『セブンデイズデス』に感染していたのだ。

この街までやはり到達していた病。

二人はひとまず病院を離れる。


「サキノちゃん…この街にもあの病が発生しはじめたようね!?まずはユーロ様に報告をして、これからの指示を待つことにしましょう!?」

「うん!そうしよう!」


アンナの手をぎゅっと握ってくるサキノに、アンナも癒しを感じる。

するとサキノは何かを発見したかの様に、耳をピクピク立てる。


「あ!」

「え??サキノちゃんどうしたの??」


すると、サキノは目を閉じ鼻をクンクンならす。


「お姉ちゃん!サキノお腹すいたかも!」

「サキノちゃん…そうね!分かったわ!行きましょう!」


アンナのその声に嬉しさを身体で表現するサキノ。

そして走り出すサキノ。


「あ!ちょっと危ないわ!」


アンナはサキノの後を追いそして二人は美味しいものに舌鼓をうち…二人は微笑み合う。


「美味しいね!お姉ちゃん!?」

「ええ…そうね!?さすが港街ね!?海産物がとても美味しいわね?」

「うん!」


モグモグと二人の幸せな時間。

公園でゆっくりとご飯を楽しむ二人。

そこには鳩など…小鳥達も遊び餌を啄む…周りから見ても幸せそうな時間を過ごす二人。

すると。

突然バサバサっと鳩達は飛び立つ!!


「え??」

「ん???」


二人が気がつくと後ろには。

どこから見ても怪しそうな数名の男達がニヤニヤと笑いながら立ち尽くしていた。


「ククク…お嬢さん達…どこから来たんだい??」

「二人ともこの辺じゃ見かけない顔だねぇ。」


その中心にいた男二人はそう声をかけてくる。

バッとサキノの身体を身を呈し庇うアンナはそう男達を睨む。


「お姉ちゃん………。」

「大丈夫よ!サキノちゃん!お姉ちゃんがいるから。」

二人を監視していた怪しい男達。

取り囲まれてしまったサキノとアンナ。

一体どうなる!?

お読み下さりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] アンナさんはやはり美形なのですね。とても素敵なお姉様の登場に、ライブ配信の人々はさぞや沸いていたことでしょう。サキノとアンナによる癒しの場面でしたね。癒されました。今回もとても面白かったで…
[一言] イタリーノの海産物、一体どんなものでしょう…タコとかムール貝でしょうか?ヨーロッパで魚といえば、ベルギーでムール貝食べたなぁ、と思い出します。なかなか美味しかった記憶があります。果たしてサキ…
2023/12/29 22:48 退会済み
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