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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
13/500

ライブ配信シーン13

ゴブリンロードとの戦いは更に加速する!!

俺達の前に魔神具に引き寄せられるかのように突然現れたゴブリン達の集団!!身構える俺達の前に先頭切って戦いを始めるヤシュア…結末はどうなる!?

ヤシュアのトーンウィングは天高く舞うと風を纏い急降下する。

するとゴブリンロードの巨体目掛け襲いかかっていく!!

トーンウィングの攻撃に立ち向かうゴブリンロードは手にしていた斧を振り回し始める。

シュンシュンと音を立て斧を振るうと…その音は俺達にまで聞こえるようだ。

奴がニヤリと笑みを浮かべたところでゴブリンロードの戦闘準備が完了したのだろう。

トーンウィングの攻撃をいなそうと巨大な斧をゴブリンロードは構える。

流石…魔神具の一種であろう魔神薬まじんやくで知能を得たゴブリンの亜種だ。

その辺の知能の無いモンスターとは違い戦闘センスはあるようだ。

俺達がその光景を見ているとゴブリンロードはカルマに向かい声をかける。


「ぐふふ…女ぁぁ、俺様の勇ましい戦いを見てるがいい!!」


するとヘッドホン越しにコメントが聞こえてくる。


「何言ってんだ…このゴブリンは!?」

「カルマちゃんはお前なんて眼中にねぇんだよ!?」

「ヤシュアさん!このゴブリンやっちゃって!」


この配信の中でリスナーは俺達のバトルを観戦中だ。


「クロノ…ヤシュアの戦いを見てて!魔神具を使う戦いの基礎がきっと覚えられるはずだから!」


真剣に戦いを見ているカルマにそう諭された俺とリスナーは改めてヤシュアの戦いを目に焼き付けようと望んだんだ。

ヤシュアのトーンウィングの攻撃に斧をブンブンと振り回し、いなすゴブリンロード。

するとヤシュアがピーーーッ!!と笛を高く吹き鳴らすとヤシュアの頭上はるか上でトーンウィングはバサッバサッっとその身体を浮かせて待機する。


「よいか…特にクロノは魔神具の使い方をまだ全然知らないはずだ、だからここからはワシの実戦で教える。」


ヤシュアはそう言うとその身体に力を貯め始める、しかも俺に分かるように光を発光させてくれているみたいだ。

するとその光はトーンウィングを巻き込み始めトーンウィングは光と一体化していったんだ。


「まずはこれが魔神具を具現化する力じゃ…要するに魔神具の力の『解放』じゃな。」


ヤシュアの目の前には光り輝く導きの笛が浮いている…笛を中心にトーンウィングの姿が光となり現れている。


「解放する事によりワシのトーンウィングがこの様に具現化されたのじゃ、、、そして…。」


ヤシュアが笛を構え吹いていく。

ピーーピロピローーーっ!!

トーンウィングはバサッと大きくその羽根を広げると巨大化しながら一気に天高く飛び立っていく!!


「おおっ!すげぇな!!」


俺が驚きの声を上げるとヤシュアは言葉を続ける。


「よいか?魔神具を使う者は神具に宿る魔神の力を意のままに操る事が出来るのじゃ、しかし…卓越したセンスと精神力がなければその力は激減してしまうのじゃ…」

「それには、どうしたらいいんだ?」


俺はそうヤシュアに問いかけると彼は続ける。


「全ては戦いのセンスと精神力じゃ…この先カルマちゃんを守っていくと決めたのなら…時間もない事じゃ…ワシは力を見せた…ここからは実戦で覚えてゆけ!!」


ヤシュアも結構勝手な事を言うよな。

俺がそう考えた時だ。

ゴブリンロードは俺とカルマを狙い定め、その巨大な斧を振り下ろそうと構えていたんだ!!??


「カルマ!?」

「きゃーーーっ!!??」

「いかん!ゴブリンロードめ!いつの間に狙いをそっちに!?」


ヤシュアが叫ぶ!!!

その瞬間!俺の目には時が止まったかのように何もかもがスローモーションで見える!!

ゴブリンロードの巨大な斧が振り下ろされ 俺は思わずカルマを庇う!!

するとカルマの本から何かが飛び出してくる!!


「きゃっ!!??」

「な!なんだ!?あいつは!?」


すると…俺達の目の前には犬のような猫のような小熊のような生物…口では言い表しづらい可愛い系の何かが出てきてふよふよ浮いている。

そして気がつくと俺達の周りには水のようなバリアが張られていたんだ!!


「フェリス!?」


カルマがそう呼んだ小型の魔神?は目を開くと可愛らしくウィンクをしてみせる。


「かわいぃぃ!!??」

「何あの生き物!?めっちゃ可愛いんだけど?」

「流石…カルマちゃんの魔神…可愛い。」


俺のヘッドホンにコメントが届く。

確かに俺の目に映るこの生き物は小動物を連想させる程の可愛らしさだ。

するとカルマが口を開く。


「これが私の魔神かぁ…今まで声は聞こえていて話せもしたけど見えてはなかったの。」

「カルマ…そうなのか?」


俺はカルマに声をかけると彼女は頷き答える。


「うん…初めて見たわ。」


するとヤシュアがこちらに声をかけてくる。


「おお!カルマも自分の本の力を出せた様じゃな。」


ヤシュアはそう言うと上を見上げる!


「さて…最後はお主の番じゃ…。」


ヤシュアは笛を構え吹き鳴らすとトーンウィングは更に天高く舞い上がると空高い所で停止する!

そして、そのまま急降下してくる。

それはゴブリンロード目掛けてではなく… なんと…俺めがけて落ちてくるではないか!!


「ヤシュア!?ちょっと!!」

「マジかよ!ヤシュア!!??」


俺達は叫ぶ…が、トーンウィングの攻撃の先は俺だったんだ……。

ヤシュアの力、そしてカルマの力も見れた、そしてどういった訳かヤシュアはクロノ目掛け攻撃をしてくる!!

一体どうなる!?

お読み下さりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
いきなり、ヤシュアがクロノ目掛けて攻撃? 何かを教える為の行動でしょうか? 次が気にある終わり方です(((o(*゜▽゜*)o)))
[良い点] ヤシュアさんの見せ場で圧倒するかと思いきや、当て馬にされてゴブリンロードが哀れで面白かったです。成長の糧となれということでね。ある意味、やられ役より可哀想かもしれません(笑)最後も意外な展…
[良い点] えー!? 可愛いカルマちゃんの力にホワホワしていたら、ヤシュアのトーンウィングがクロノ君に! 色々説明してくれていい感じだーと思ってたんですが、これはいったい(;´д`)びっくりの展開でし…
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