ヨーロディア世界編シーン１３
このヨーロディアに集いし魔神達。
俺達の前で今までの事…そしてこれからの事を語ろうとしているユーロディア支部長であるユーロ。
果たして。
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ユーロは側近である女性に声をかけると、女性は頷き口を開く。
「皆さん！まずは挨拶ですが、私はユーロ様の側近でもあり近衛兵の『マリア』といいます！どうぞよろしくお願い致します。」
深々と頭を下げ…そしてその口を開くマリア。
ユーロの代わりにマリアという側近の話す内容は敵対する組織と因縁の戦いをずっと繰り広げられてきた事。
だがこれは…昔からの事で互いに縄張り争いの際に時々衝突が起こるくらいの話だったらしい。
そんなある時、このマジェスト協会に一つの郵送物が届く。
それを開くとその中には、とある『魔神具』が入っていた。
ところが、その魔神具から出現した魔神による攻撃を受けたユーロ。
そのまま魔神は逃走を図ったが、ユーロは致命傷にはならなかったのだが、その攻撃をうけたユーロはなんと、病の床に伏せてしまった。
そして数日後の今日…突然屋敷を襲撃してきたヤツら。
ユーロは全員、この場所『ダンジョンピット』へ逃げるよう指示したのだが…敵は強く…他の主たる人間も屋敷の人間はエンポリオと最後まで戦ってくれていたアンナを残し全滅してしまった。
◇
「という訳なのです。」
マリアはそこまで話すとふぅっと溜息をつく。
するとユーロは口を開く。
「マリアの述べた事が今回のこれまでの事件と言う訳なのだ。」
「それでユーロ様…元々の私達への救援要請の内容とは…どう言ったものだったのでしょうか？」
「ああ…それもすまぬがマリア…。」
「はい…。」
するとマリアは続けるのだった。
◇
それは数ヶ月前の事…流行り病がこの街に発生したのです…。
その流行り病は…まずは発熱をおこしそして全身に発疹が表れ、やがて嘔吐、倦怠感そして痙攣を引き起こしその痙攣が止まった時。
自然と亡くなるというそれが七日間程で亡くなる事から『セブンデイズデス』と呼ばれる病。
その病が至る所でおこりこの国は対策におわれました。
国中にその危機が巻き起こり我々も対策もしていました。
そして…その原因が国から発表されました。
その原因となったのが全ての人が共通とした原因が『蚊』と言われています。
◇
「あの…蚊？が原因？？」
「ええ…全ての発病者が口あわせて言った原因があの『蚊』に刺されてこうなったと。」
マリアは頷くと更に口を開く。
「そして私達を…まさにあの時ユーロ様を襲ったのが『蚊』の魔神だった事、そこから私達も事をおこしたのが今回襲ってきた魔神が発生元…そしてその後ここをタイミングよく襲ったのが我々を敵視してる『フィリアーム』という組織…そしてその代表である『フィガーロ』が全ての元凶なのでは？という説に辿り着いたのです。」
「なるほど…確かにそれなら全てが繋がり納得できますね？」
リオはそう呟く。
「ええ…。」
「それで…その襲撃をうけたようですがユーロ様の病の様子はどうなんでしょうか？？」
すると、そこにあった玉座にかけていたユーロは口を開く。
「ああ…実はこの場所…ダンジョンピット…本当の名前は古から存在する三大魔神の一人『サーベルタイガー』神殿。精霊の神殿とも言うべき精霊の力で守られた神殿でな。ワシの魔神『タイガ』が元々封じられていた場所なのだ…故にここは魔神の『聖域』と言われる場所でもあるのだ…それにより我が魔神がその力を最大に使用可能となる場所でもある…その力によりワシの身体が致命的な状況になるのを防いでいるのだよ？」
「そういう事なんですね。」
「ここが魔神の神殿…なのか。」
すると俺達の魔神達が顔を出しこの神殿内に飛び出してくる。
リオのスクエル。
エルザックのバラコンダ。
アンナの麒麟。
サキノのカラーウルフ。
カルマのフェリス。
そして俺の。
魔神雷武。
ドドンッ！！！！！
っと集合した俺達の魔神達。
そして何と雷武は以前より一回りデカくなっている。
「な！！？？」
「は！！！？？？」
「い？？？」
「えええーーーーーーっ！！！？？？」
ユーロの愕然とした声に引き続き、マリア、エンポリオ、そしてアンナの四人はそう。
俺の魔神となる雷武の姿に呆然として声にもならず立ち尽くす。
するとポンっと飛び出してくる麒麟。
『あにぃーーーーーーーーっ！！？？』
麒麟が雷武の元へ飛んでくる。
『おお？麒麟か？？』
麒麟があの雷武と戯れる。
それを俺達は見ていると。
驚いている他の三人を他所にユーロは呟く。
「ほぉ…さすがヤシュアめ…本当にこのワシの為に…力添えをしてくれたようだ。」
ニコリと俺と雷武を見ると笑みを浮かべユーロはそう言ったんだ。
◇
◇
◇
ヨーロディア、魔神の神殿に集まった魔神達。
そして力強きマジェスト達の戦いは！？
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