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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
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ヨーロディア世界線シーン12

ディーノ兄弟の弟は倒れた。

そして。

メイドであるアンナは魔神麒麟と共にマジェストとなり最初のバトル。

それは計り知れないものであった。

ズシンッっと音を立て崩れ落ちる『ディーノ』兄弟の弟『ロッジ』そして。

「ほぉ…やるじゃねぇか女ァ…この俺の弟を一瞬でやってしまうとはな。だがこれは少々分が悪いようだ…今回は一旦ひいてやる…だが忘れるな…フィリアームが…いや…このディーノ兄弟が必ずここを……。」


シュンッと一瞬で矢を放つ何者か!!!

魔神だ!!!


「くくっ!!我がケンタクルスには誰も…」


そういうとケンタクルスはその腕で倒れている弟ロッジを背に乗せる。

そして飛び上がり魔神の背に飛び乗る兄

キグナス


「追いつけないのでな!」


ドシューッっと暴風を巻き起こすとその場からあっという間に消える奴ら。


「くっ!!??逃がすか!!??」

「待て!!!!!」


追いかけようと立ち上がる『エンポリオ』を止めたのは。

肩で息をしながら何とか声にする『ユーロ』の姿だったんだ。

「ふぅ……すまない……君達が救援に来てくれたのにも関わらず敵の襲撃をうけてしまっていた。」


落ち着いたユーロが口を開く。


「いえ!そんな事はありません!その為に私達もアメリスアードからこの地に援軍に来たのです。あ!申し遅れましたが亡き父に変わり私が現『アステリオ』のBOSSを名乗ってます『リオ』といいます!以後お見知り置きを。」


リオはユーロに深々と頭を下げる。

するとその背後から声を上げたのはエルザック。


「僕はその配下『エルザック』と申します!ユーロ様!お初にお目にかかります。」

「おお!君があの『レギオン』が一目置いていた頼れるアステリオの一員と聞いていたよ。」

「滅相もございません!よろしくお願い致します。」


するとユーロは俺達三人に目を向けてくる。


「そちらの方々もお仲間ですな?」

「おう!俺はクロノ!そしてこっちがカルマ!こっちがサキノだ!よろしくな!!」

「「な!!!???」」


そこにいる皆が俺に注目する!!

皆…蒼白な顔で俺を見ている。


「ん??なんだ!!??なんだよ??」


俺は訳も分からずいると。


「もぉ!クロノ様っ!相手はヨーロディアのすごーくえらーい方なのですよーーー!!」

「ん?リオ??」

「あーーー!ははは!この人はクロノって言って私達の頼れる仲間でもあるのです!失礼しました!」


焦りながらそう言い放つカルマ。


「ん??ん???だからなんだって!?」

「もう!お兄ちゃん!やっぱりサキノがちぁーんと教えてあげないとダメみたいね。」


やれやれと俺の顔を見て溜息をつくサキノ。


「んん??だからなんだって???わかんねーよ??」


すると突然笑い出すユーロ。


「あーーーっはっはっはっは!!!面白い!実に面白いな!クロノ君!!??」

「もう!おやめください!クロノ様!貴方がいくら、あのヤシュア様からの使者だからとはいえこれ以上の無礼は許しませんよ?」


ぷるぷると震えながらもそう言ってくるのは。

マリアと呼ばれる甲冑に身を包んだ女性


「まあよい!マリア!この私はこんな何も隠さず私にすら恐れも抱かず接してくれる者など初めて出会ったし珍しい!気持ちが良いわ!!あーっはっはっはっ!!」

「だろーーー??おっさん!よく分かってんな!?ヤシュアもそうだけどいいおっさん達は話しやすくていーぜ!!」

「はあああああああーーーーーっ!!??」


俺の言葉に突然慌てふためく皆。

そしてユーロの目が光る。


「ほぉ??あのヤシュア様の前でもこの態度とは。」


ユーロはカルマに目を向けるとカルマは困り顔ではははと呆れた表情をしている。

ユーロはニコリと笑顔を見せるとその表情をキリリとしめる。

するとユーロは部下の二人を見る。


「アンナ!そしてエンポリオ…こちらへ。」

「「はい!!」」


アンナ、そしてエンポリオはユーロの眼前までいくと膝まづく。


「二人とも顔を上げてくれ…。」


二人はその顔を上げユーロを見据える。


「今回はそなたらの戦い!このユーロの為、身を犠牲にされた事…本当にすまない。」


ユーロは使用人である二人を見ると深々と頭を下げる。


「そんな!!ユーロ様!!??」

「なっ!?いけません!ユーロ様!部下になど頭を下げる等!!許されぬ行為です!」


二人は慌てふためき言い放つ。

マリアも何かを言いかけたその時。

ユーロは手で合図をしマリアの口を止める。

そして。


「そんな事はない…生命の重みに優劣など決してあるものか。」


そう口にするユーロを見、皆…その目に涙を浮かべる。


「「ユーロ様。」」


俺はスタスタとユーロの前まで歩いていく。

そして手を出しおっさんにニコリと笑みが出てしまう。


「おっさん!いーな!俺気に入ったよ!そんなおっさんの力に必ずなるぜ!!」


ガシリと手を伸ばし俺の手を握り返すユーロ。

そして。

ユーロは立ち上がる。


「よし!!では皆の者!クロノ君も含め、これからこの国に起きているある事件の話をしていこう…そして我々がこれから相手にしていく敵がいる…まずは私の話を聞いてほしい。」

お読み下さりありがとうございました!



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― 新着の感想 ―
[良い点] クロノは外部の人間なので、確かにユーロに礼儀正しくある必要がないといえば、ないのですよね。お客さんですものね。怒られる筋ではないように思います。普通、年長者に取る態度としてはありえないので…
[一言] ユーロ、なかなか優しい人ですね…!でも、クロノはなかなか勇気があるようで… ユーロ、何があったのか、きになります。
2023/12/21 14:04 退会済み
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