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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第一章異世界転移
12/500

ライブ配信シーン12

俺達はゴブリンロードと戦闘中だ!!

現在俺達は、ステードの村を襲うゴブリンロードとの戦闘中だ。

そして戦況は、ヤシュアとゴブリンロードとの戦闘が始まるところだった。

ゴブリンロードは両手を広げそのまま上へと上げていく…すると、指先が光り出す。

その光は徐々に巨大化…そして何かの形へと変化していく!


「あれは!?」


カルマがそう声を口にするとゴブリンは笑いながら語るのだった。


「どうだ!?人間の女…俺様のこの力!カッコイイだろ?」


ニヤニヤとこちらを見ながら話しかけてくるゴブリンロード、だが確かに感じる力は中々のものだったんだ。

ゴブリンロードの作り出した力は形を変えていく…その姿はなんと!ゴリゴリマッチョな巨大なゴブリンのロボットだったのだ。

すると俺のヘッドホンに寄せられるコメントの数々。


『なんだよあれは!?』

『あれはきっと…ゴブリンマッチョロボだ!!』

『どれだけ凄いのが出てくるかと思ったらゴブリンマッチョロボだったとは!?』


俺がゴブリンマッチョロボという素晴らしいネーミングセンスに反応し、口元が緩むと気づいたカルマに声をかけられる。


「どうしたのクロノ?」


俺の言葉に何かを察したカルマはスマホを確認する、そして何も言わずゴブリンを見ている。


「ぷ…ぷぷっ!」


すると隣で急に吹き出すように笑うカルマ!


「おい!カルマ!笑っちゃダメだ!!」

「だってクロノ!!あははっ!!ゴブリンマッチョロボって!!」


俺達が笑いながらそんな話をしていると気づいたゴブリンロードは叫ぶ。


「お前ら…うるさいぞ!!とてもカッコイイだろ!!??特にそこの女!!」

「はいいいっっ!!」


ゴブリンロードのでかい声に思わずおかしな声を上げるカルマ!!


「ふぷっ!あーっはっはっは!!」

「ちょっと笑い過ぎだってクロノ!!」

「だってカルマが変な声上げるからよー」


俺達がそんな話をしているとゴブリンロードは真っ赤な顔をしてぷるぷると震えていた。

すると、震えるゴブリンロードは怒りが頂点に達したらしくパワーを最大まで上げたようだ。


「うおおおおぉっっ!!」


辺りの木々が揺れ地面が揺れ始めそのパワーの凄まじさが伝わってきたんだ。


「もう…よいかの?」


痺れを切らしそう言い放ったヤシュアに向かい怒号を上げ襲いかかっていくゴブリンロード。

すると…待ってましたと言わんばかりにゴブリンロードの攻撃を躱していくヤシュア!


「ぐっ!!ぐくぬうううっ!!」


ゴブリンロードは更に攻撃を速め、ヤシュアに猛攻撃を加えていく!!

ゴブリンロードの攻撃にロボの攻撃が重なり見える…ヤシュアはその攻撃も難なくかわす。


「あれが魔神具を使った攻撃なのか。」

「そうね!攻撃にも全てに魔神の力が宿って加わるの…見てて!」


俺達はいつの間にかゴブリンロードの猛攻撃に笑いも忘れてヤシュアとゴブリンロードの戦いに見入っていた!

すると、ヤシュアが躱した先には四~五メートルはあろう巨大な大岩が有りゴブリンロードの攻撃がヒットする!!


ドガーーーーーンっっ!!!


凄まじい音を立てて大岩は砕けてしまう!!


「マジか!?魔神具の力ってすげぇな。」

「でしょ…もちろん様々な能力も付与されたりもするから魔神具の力は使い様で更に凄くなるの。」


大岩を粉々に砕いたゴブリンロードはふぅふぅと息を吐きヤシュアの様子を伺っている。


「躱すのだけは一人前だな。じいさん。」

「そうか?お主にはそれしか相手の実力が見えんらしいな。」


ヤシュアはそう言うとゴブリンロードに近づいていく。


「なんだと!?言わせておけば…」


ゴブリンロードは更にパワーを溜めているようだ。

するとゴブリンロードの手が一瞬光るとカルマは叫ぶ!!


「ヤシュア!!避けて!!」


しゅんっっ!!


ヤシュアはカルマの声に気づき僅差で身をよじりゴブリンロードの攻撃を交わす!!


「ふん!俺様の奥の手を躱すとは…女…邪魔するんじゃねぇ。」


ゴブリンロードのドスの聞いた言葉にカルマは思わず驚いたようだ。


「まあ、いい…じいさんのあの世行きが少し先延ばしされただけだ。」


ゴブリンロードは光をまた指先に集め始める。


「止めて!その攻撃はだめ!!」


カルマがそう訴えるとゴブリンロードはカルマを見て口を開く。


「改めてこの俺様の攻撃の恐ろしさが分かったようだな…いいぞ女…お前がその身を俺様に差し出すならじいさんは見逃してやろう。」

「くっ…」


カルマは震えながら唇を噛み締めていた。


「カルマよ…そんな怪物の言う事など聞かんで良い。」

「ヤシュア様!でも…。」

「ワシは…負けんよ。」


そう言い放ったヤシュアは笛を構えると背後にいたトーンウィングは翼を広げる!!


「さて…じゃあそろそろワシの攻撃じゃの。」


ヤシュアがそう言うとトーンウィングは勢いよく天高くぐんぐん舞い上がっていく!!

するとトーンウィングは太陽の光と同化し見えなくなっていく。


「ゴブリンロードよ…お主はやはり知恵が少しばかり増したみたいじゃが…バカ…じゃったの。」


ヤシュアはそう言うと笛を構えピロロロ~~っと吹き鳴す。

その刹那…太陽がキラリと光る!!!

そしてゴブリンロードの身体を貫くトーンウィングの姿を俺達は見たんだ。


「ワシの魔神具『導きの笛』能力はトーンウィング…そして切り札の技…『風鳳凰かぜほうおう』」

「奴を捉えよ、トーンウィング…。」

ヤシュアの魔神具『導きの笛、トーンウィング』の力を見たクロノとカルマ。

これからの彼らはどうなるのか!?

お読み下さりありがとうございました。



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― 新着の感想 ―
強いと思ったゴブリンロードも、ヤシュアにかかると簡単に倒しちゃいそうな展開になって来ましたね(*´ω`*)
ゴブリンマッチョロボはパワーワードですね(˶ˊᵕˋ˵) 序盤で大事な世界観だったりが既に拡がっていて、広大なスケールの話なんだなって思いながら読ませて頂きました! テンポよくて読みやすいです(˶' …
[良い点] ゴブリンマッチョロボ、素晴らしい破壊力でしたが、当たらないと意味がないということですね。躍動感のある場面で、とても面白かったです。トーンウィングの風鳳凰も格好良かったです。 [一言] 確か…
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