ヨーロディア世界編シーン6
ヨーロディア支部からの迎えに来たエンポリオという男。
果たして彼は。
俺達がヨーロディアに到着。
迎えにきたのは『エンポリオ』というエルザックに憧れマジェスト協会に入ったという陽気な青年。
◇
◇
◇
「そうですかぁ!皆さんヨーロディアは初めてなんですね??」
「ええ!」
俺達はそんな会話をしながら移動をしている。
そして乗り込んでいるのは歯車を利用する事で走る『自動車』という乗り物らしい。
その自動車に乗り込みマジェスト協会へと向かう。
「それで今の状況はどうなってるんですか?」
「はい…実は僕達マジェスト協会ヨーロディア支部は現在…敵の猛攻にあっています…その為あなた方をここへ応援に頼んだのです。」
「確かにそう聞いてここへ来たのだけれど…敵はどこなのですか??」
リオのその問いに。
「ええ…敵の名は『フィガーロ』リオさん達アステリオを敵視しこのヨーロディア内で確実にその力を大きくしてきた組織その名は『フィリアーム』です。」
「『フィリアーム』だと??」
エルザックの声に答える『エンポリオ』
「ええ…奴らはここヨーロディア全体にその力を拡大化してそしてこの街に……。」
ふと見ると『エンポリオ』は唇を噛み締め…そして呟く。
「とある病をばら蒔いたのです。」
彼は震えを抑えハンドルを力強く握ったんだ。
◇
◇
◇
そうこうしていると俺達はとある場所へと辿り着く。
バタンバタンと車のドアをしめる俺達。
その場所はある町外れにあるとある洋館。
「さぁ着きました!ここが『フライリーダ』という街の街外れにある僕達マジェスト協会の本部です!」
「おお!ここがそうなのか?」
「はい!では皆さん!中へ入りましょう!!」
俺達が中へと入ろうとしたその時。
ガサッ!!ガサガサッ!!??
「誰だ!!??」
『エンポリオ』が叫び構える。
その声に一瞬その音はシンっと止む。
次の瞬間。
バサバサッと何者かが羽を広げ宙に舞う!!!
「あれは!!??………『グレムリン』!!!??」
そう!飛び上がったその先にいたのはグレムリン???
小鬼『ゴブリン』の身体を一回り大きくしそして羽根を持つその姿は魔界のモンスター『グレムリン』
そいつら五匹は空中から俺達を見つつ空中待機している。
すると車の中から起きだしてくるカルマとサキノ。
「ふわぁぁぁっ……どうしたの?お兄ちゃん?」
眠そうに目をこすり起き出してくるサキノ。
「ん…うぇぇぇ………私まだちょっと無理…。」
また車の中に戻ろうとするカルマ。
この中では確かに見た目は弱そうには見える二人を見つけるグレムリン。
その瞬間やつらは一斉に二人に襲いかかっていく。
「サキノ!?カルマ!!??」
すると俺達の前にも何者かの姿が!!??
ふと見るとリオとエルザックの前にも何者かが動きを阻む!!
「てめえら!!!どけえええーーーーっ!!」
俺の叫びに二人の前に立つ男の姿。
「!!???」
『エンポリオ』は背中から何かを取り出す。
背中の鞘に収まっていたのは。
「魔神具か!!??」
しかし…俺にも彼の身体からは不思議な事に魔神の気配も感じなかったのだ。
「魔神具……じゃ…ないのか……??」
俺のその言葉に彼は叫ぶ。
「魔神具…だよ……これは僕の魔神具なんだ!!はぁぁぁーーーーーーーーっ!!??」
背中から取りだしたのは。
「棍棒???」
棍棒を振り回しながら敵襲に身構える『エンポリオ』。
グレムリン達は襲いかかる!!
すると。
「あれっ??あれあれっ!??」
彼は棍棒を振り回しきれず重みでふらふら転んでしまう!!
「「えっ?ええーーーーーーっ???」」
転んだ『エンポリオ』にすかさずグレムリンは襲いかかる。
グサッ!!グササッ!!
「な!!??!!」
俺達が見ると彼の身体をグレムリンはその鋭い爪で傷つけていく。
「くっ!そおーーーーーーーっ!!??」
彼が振るう棍棒もその重みでグレムリンに当たりもしない。
「おっおっおおっ!!」
クルクル回り彼は再び転倒する。
すかさずグレムリン達は彼を傷つけていく。
「やべぇ!!大丈夫か!?」
彼には俺の声も届いてないようだ。
「くっ!?これなら…どうだあーーーっ!?」
グルングルンと棍棒を振り回しグレムリン達に襲いかかる。
『ラブラ!?ラブラ!!??』
『んーーー??どしたの?クロノ??』
『あの男の棍棒は魔神具なのか??』
『んーーーーーちょっと待って!!』
ラブラは無言になると光を彼に向けて放つ。
そして。
ピカーーーーーっと彼の身体が光り出す。
「お??おおっ!?」
「彼は大丈夫なのか??」
『ええ!今彼に力を少し与えた…でも…残念ながら彼にはマジェストの素質は…なかったわ。でも僅かな力は備わったはず。』
「うおおおーーーーーーーっ!!???」
グルングルンとそれまで以上の力を見せる『エンポリオ』
そして。
「はぁぁぁーーーーーーーーっ!!??」
ドゴッ!!!バキッ!!!ドゴーーーーン!!
轟音とその力は鋭く増し彼の力は。
グレムリンを全て倒していたんだ。
◇
◇
◇
彼の力。
それは戦うには一つ足りなさそうに感じてしまった。
これは。どうなるのか!?
お読み下さりありがとうございました!