表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第三章ヨーロディア世界編
115/500

ヨーロディア世界編シーン4

魔神麒麟と出会ったクロノ達。

そんな中。

俺達の目の前で急激にその力を解放させる麒麟。

どんどん溢れ出す麒麟のそのバワー。

逃げ道のない飛空艇に乗っている俺達はこの突然の状況に只々焦ってしまう。


『はぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!』

『麒麟やめろ!!こんな空でそんなにでかい力を出すんじゃない!!??』


もはや雷武の声もその耳に届いてない様子の麒麟。

溢れ出すその恐ろしい力に俺達は押し黙る。

すると。

突然ピタリと麒麟は力をゼロにする。


「ん??」

「えっ!!??」

『は???』


俺達は顔を見合せそして麒麟に再び目を向ける。

するとそこに居たのは。


「「ラブラ!!!???」」

麒麟の目の前に立ち、にこりと笑顔を見せるラブラ。

するとラブラは麒麟の目の前に座り笑顔を見せると手を伸ばし彼の頭を撫ではじめる。


「おお!君が麒麟君だね?」

『んーーーお姉ちゃんはだれぇ??』

「お姉ちゃんは勇者ラブラって言うの!よろしくね!」

『んーーー!僕ね!麒麟って言うんだ!よろしくーーー!!』


ニコニコしながら、ご機嫌になる麒麟。


『よぉーし!じゃあ麒麟君?お姉ちゃん達と一緒に行こっかぁ??』

『うん!!いくーーー!!!』

「「はぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」」


こうして俺達は天然の魔神『麒麟』を仲間に加えヨーロディアへと向かうのだった。

一方その頃。

ここはヨーロディアのマジェスト協会。


「その後……どうなってる??ヤシュアからの援軍は??」

「ええ……ユーロ様!あれから連絡はありませんが確かにこちらへ向かってるとの話です。」

「そうか…マリア……敵はどうなってる??」

「私の魔神で探っていますが…このマジェスト協会の間近まで迫ってきています!!」

「くっ!!??もうそこまで来てると言うのか!!??ここはこの私が出るか!?」

「いえ!!それはまだ無理です!!!」

「くっ!!??この私がこんな病になどかかってなければ……。」

「ユーロ様…やはり、あの数ヶ月前に起こった突然の事件はこの為の布石だったのかも知れません。」

「マリア……あの事件か…。」

「ええ…数ヶ月前ここに一つの魔神具が届いた事件です。」

コンコンっとユーロの部屋の扉をノックする音。


「ユーロ様!今、お時間…大丈夫でしょうか?」

「ああ…マリアか?入れ。」


扉が開き入ってきたのは綺麗な神聖な衣装に身を包んだ亜麻色の長い髪の美しい女性。

そして対面するのは未だ衰えを全く知らない鋼の肉体を持つ男。

このヨーロディアのマジェスト協会代表マジェストの牙『ユーロ』と呼ばれる男である。


「で??届いた魔神具とは一体どういう事だ??」

「はい…差出人不明で先程届いた包み…このマジェスト協会ユーロディア支部宛でしたので開いてみた所……。」

「魔神具だったという訳か……。」

「ええ…。」


マリアが置いたテーブルの上の包みを開いていくユーロ。

そして包みは全て剥がし終える。

その中身とは。


「これは……。」


驚きの表情で魔神具を見つめるユーロ。

魔神具はキラキラと光り輝く『チェーンニードル』

ユーロは魔神具に手をかける。

ユーロの手にしっくりくる手触りそして先端にはキラキラと光り輝く針型の刃。


「これは…実に美しい………。」


思わず目を凝らし見るユーロ。


「ユーロ様……。」


二人は、その美しい武器に見とれる。

次の瞬間。

シュルシュルと突然チェーンニードルはユーロの腕に絡みつく。


「なにっ!!??これは!!??」

「魔神!!??」


次第にユーロの身体に巻き付いていく。


「ユーロ様っ!!??」

「来るな!!マリア!!??」


そしてユーロ目掛け刃は首をもたげる形に変化する。

次の瞬間!姿を現す魔神…その姿は蚊をモチーフにした魔神。

魔神から聞こえてきた声は。


『モスキートパラサイト!!『パンデミック』』


ユーロの左腕めがけ刃が突き刺さる!!!!


「うあああーーーっ!!??」


ユーロの身体から姿を現す巨大なサーベルタイガー!!!


『古代魔神タイガよ…食らいつき破壊せよ!!!!!』


サーベルタイガーはその身を乗り出し蚊の魔神に飛びかかる!!!


「くくっ!!俺の用件は果たされた…。」

「ぐっ!!誰だ!!??」


その瞬間。

魔神モスキートと…チェーンニードルはフッと目の前からキラキラとした光と共に、その姿を消したのだ。


そしてユーロの意識は飛んだのだ。


「ユーロ様ーーーーーーーーーー!!??」


建物中にマリアの叫び声が響き渡ったのだ。

「あれから私の身体から重い病が消えさらない……。このままではこのヨーロディアのマジェスト協会も危うい。」


ユーロは立ち上がる。


「よし!今我々はここで敵の力に倒れる訳にはいかん!!よってこれより地下へと向かう!」

「えっ!?ユーロ様??」

「ああ!地下基地『ダンジョンピット』へと一時避難する。」

「ええっ!?『ダンジョンピット』…ですか??」

「良いか??マリア!?これより地下基地『ダンジョンピット』へ避難…そして待機し我が援軍を待つ!よいか?」

「はっ!!!!!」

「ヤシュアよ…頼む。」

天を拝みヤシュアに願うユーロ。

ユーロ達は避難を決する。

そしてクロノ達は間に合うのか!?

お読み下さりありがとうございました!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 呑気に麒麟と仲良くなっている間に、そんなことになっていたのですね。もろに罠でユーロと麒麟くんは天然つながりなのかと思うほどでした。敵はまたしても素敵に虫ですね。とても楽しみです。いつも敵が…
[一言] ユーロ、大丈夫でしょうか…。何やら小包が怪しいようですが…。なんのために、誰が送ったのでしょう?
2023/12/13 12:15 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ