ヨーロディア世界編
新たな舞台への旅立ちの朝。
出発の朝。
「さ!これでいいわ!」
「おお!サンキュ!シェリル!」
俺達はヨーロディアに向かう事になった。
そして今日は旅立ちの日。
今俺達は新たな装備と着替えを整えた。
◇
「うわぁぁぁーーーーーーっ!?可愛いーーっ!!??」
俺の目の前に飛び出してきたのは新しい装備に身を包んだ妹サキノ!!
今度の衣装もフードから彼女自慢の犬耳をぴょこんと飛び出したフード付きの魔法使い衣装。
そんな妹を俺は生暖かい目で見ていた。
すると声をかけてきたのは。
「よぉーーー!クロノ!?」
「やぁ!準備が出来たようだねクロノ君?」
ジェイクとレイドは俺達の旅立ちに来てくれていたんだ。
「おお!サンキュ!!二人とも色々世話になったな!」
「いやいや!僕達の方こそ色々あったけど楽しくもあったよ!ありがとう!クロノ君!」
レイドはさすがこの辺りの人付き合いは完璧な男だ。
「んー…あーー…。」
すると何か言いたげなジェイク。
でもジェイクの言いたい事今なら俺もわかるのだった。
「ジェイク!また帰ってきたら今度は俺ももっと強くなってるぜ?」
俺の声に笑うジェイク。
そして彼の右手がそっと。
パシッと俺の右手もガッチリ握る。
「また!クロノ!何かあったら呼べよな!」
ジェイクがヘッドホンを指さす。
「ああ!!」
するとヘッドホンにリスナー達のコメントが届く。
『クロノ!いよいよだぜ!?』
「ん?なにがだ??」
『僕達のプリンセスのお出ました!』
「ん??」
すると。
ライトアーマーとドレスを重ね合わせ動きやすくも綺麗な装備を整えたカルマが現れたのだ。
「お??おお。カルマ。」
俺の目も思わず釘付けになってしまっていた。
「あ!クロノ…なんかちょっと恥ずかしいけど。」
「お、おう!に、似合ってるぜ?カルマ!」
「ほんと?良かった!」
ニコりと笑う彼女は一段と綺麗に見えた。
『わあああーーーーー!!すげぇぜ!カルマちゃん!!』
『やっぱり俺はカルマちゃん推しだよ!!』
『サキノちゃんとカルマちゃん二人で選ぶなんて無理だーーー!!』
リスナーの黄色い声に俺も思わず笑ってしまう。
「クロノ君…本当にありがとう!」
「ああ!シェリル!俺も色々な事ここで体験したしまだまだ頑張るな!?」
「あ!うん!クロノ君…パパも回復してきたし本当に感謝しかないわ!」
「シェリル…俺シェリルの涙止めれて良かったぜ!」
すると涙を浮かべていたシェリルは涙を拭う。
「あ!そそ!君達の新装備!クロノ君のこの新しいスーツプラスの装備も防熱防寒はもちろん!防御力をも兼ね備えてるわ!」
「おお!そうなんだな!ありがとなシェリル!」
「ううん!私達が君達から沢山助けてもらったわ!こんなのでは返しきれないくらい……」
「シェリル!笑ってくれよ!」
「えっ!?」
「俺は…皆の笑顔…シェリルの笑顔の為に…ライブ配信してんだぜ??」
その時。
みんなの笑顔が見えた気がした。
「クロノ君!君のライブ配信!私達もいつでも見れるから!応援してるわ!」
「ありがとう!シェリル!」
すると後ろの方から大声が聞こえてくる。
「クロノ様ーーーーーーーーーっ!!??」
俺は振り返るとそこには。
リオとエルザック。アステリオの数名の仲間達
そしてヤシュアとベルーガさん。
「おお!クロノ君達!」
「おお!ベルーガのおっさん!もうすっかり元気で良かったぜ?」
「すっかりな!クロノ君!俺からも本当に感謝してる!そしてこれからはお嬢様とエルザックも同行するからよろしく頼む!」
「あーーーーーっ!!ベルーガずるいわ!私が初めに挨拶するのに!あ!おはようございます!クロノ様っ!」
「お!おう!リオ!よろしくな!」
「はい!任せてください!」
すると背後から近づいてくるヤシュア。
「クロノよ!今回はワシはここアメリスアード本部に残り世界を監視しつつ情報を送る!任せたぞ??」
「ああ!任せろヤシュア!?」
「カルマちゃんの両親の情報も同時に捜しているのでな、そして…リオ達には話してはあるがヨーロディアに着いたら一人の男を訪ねるがいい…やつの名は…マジェスト協会ヨーロディア支部長『ユーロ』彼を訪ねよ。」
「分かった!!」
すると……エルザックの声がヘッドホンに聞こえてくる。
『お嬢様!クロノ達、時間です!外で待機してます!』
「分かったぜ!!エルザック!!」
俺は振り返る。
「いってくんぜ!!??またな!!」
ジェイク、レイド、シェリルそしてヤシュア達に手を振り俺達は空路へ向かう。
俺達の為に準備してあったのはなんと。
小型飛空艇。
そう…ここアメリスアードはこの世界で一番近代化している国。
この国にはあったようだ。
◇
そして俺達はヨーロディアへと旅立ったのだ。
◇
◇
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