アメリスアード世界編シーン78
キラーマシンと戦うクロノ達!!
物語はクライマックスへ!!
俺達の目にはスカイプテラの攻撃で倒れたかに見えた。
だがそれは少し甘かったようだ。
スカイプテラの激しい衝撃を受けたと思われたキラーマシンだったが。
立ち上がり再び動き出すキラーマシン。
何かの力に跳ね飛ばされ地に身体を打ち付けられたシェリル。
「くっ!!??きゃっ!!??」
俺達の前でその力の変貌を見せてくるキラーマシン。
三人の攻撃にボロボロになったボディが現れるキラーマシン。
そしてそこにはシェリルの父トライデントの弱った姿。
「パ…パパ……。」
シェリルが力無くトライデントを視界に捉える。
「くく……くくく……さぁ!どうだ!!??シェリルの仲間たち…そしてシェリル……トライデント博士と思う存分…戦うがいい!!??」
そう醜悪な表情でこちらに言い放つターメリック。
「くっ!!??卑怯な。」
「君には…恥ずかしさというものは無いのか!?」
ジェイクとレイドの声にニヤケているターメリック。
「はぁ??恥ずかしさ??そんなものあるか……この僕にとってはこの力を我が物にする事…そして…シェリルを我が物とする事だけにこの年月をかけてきたのだ…その為ならば。」
ターメリックは魔神具を振りかざす。
「僕は何でも可能なのだ!!??そしてこの僕の魔神具は君達の訳の分からない魔神達と違って全て僕の思い通り…故に…シンクロ率は…百パーセント…僕の………。」
トライデントの身体は更に力を貯めていく。
「三十…五十…そして……これが八十!!!」
トライデントの力がこれまでの数倍のパワーを感じる。
それ程までの力を感じさせその爆風に辺りには砂嵐が巻き起こる。
「そんな…作られた魔神に…こんな力が!!??うぐっ!!」
シェリルはその力に思わず声を上げる。
「くくく…どうだい?シェリル?僕はこんなに凄いだろう??僕の知能、そして研究への熱い、そして君への思い…君を初めて見た時から僕はずっと君に恋焦がれそして君を僕だけの物にしたくなって…でも君はずっと博士の事だけを見ていた…僕は思わず博士に嫉妬したさ…そして僕にこうしてチャンスが訪れたって事は…君の父は君を守る為に自ら自分を犠牲にした…だから!!!」
ターメリックはヨダレを垂らしニヤついた。
「君はもう僕だけのものだよ………。」
誰もが凍りついてしまいそうなそのセリフ。
だが奴は確かにそれだけの力を手にしてしまったのだ。
「さぁ!!!」
ターメリックのその大声にキラーマシンは遂に。
「百パーセントだ!!!!!」
ドガーーーーーーンっという爆風と爆音が辺りに巻き起こる!!
「きゃっ!!??」
「ふぁぁぁーーーーっ!!??」
爆風でカルマとサキノが吹き飛ばされかける。
その瞬間!!!!!
俺とそして。
魔神雷武は皆の前に立っていたんだ。
「「皆!!下がってろ!!!」」
「クロノ??」
「お兄ちゃん!!??」
カルマとサキノが声が聞こえる。
そして。
「クロノ君??」
俺はシェリルを抱き起こす。
「娘……俺様の力…魔神の本当の力をあやつに見せてくれる。」
「えっ!?雷武…なの??」
「おう!奴は俺達魔神を馬鹿にしすぎた…本物の魔神の力を見せつけてくれる。」
「えっ!?」
「シェリル…あいつも本気を出すらしいぜ…そして俺は…ようやくお前の涙を止めれそうだ。」
「クロノ……君……うん!」
シェリルの目から涙がボロボロ流れ落ちる。
そして俺はシェリルの身体を静かに寝かせたんだ。
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『いいか?クロノ?足ひっぱるなよ?』
「けっ!お前こそ!俺だって強くなってんだ!」
俺達が化け物に進化した機械兵…百パーセントの機械魔神の前に立ち塞がってやる。
◇
◇
◇
「お前らがどんなに足掻いても!!この百パーセントの僕達には勝てん!!!!!」
「それはどうかな!!??」
俺は刀の柄を構える。
「なんだそれは…刃も何もついてないじゃないか!?そんなんでこの僕に…」
そう…ターメリックが呟いた瞬間…。
ダンッと俺の足は地面を蹴る!!!
俺は柄を握りターメリックに近づいていく!!
「早い……か!!??」
ガキイイイイイーーーーーーンっと俺の刃はキラーマシンの腕を捉える!!!
「何っ!!??いつの間に刃が!!??」
「コイツは……俺の魔神………雷武!!!!!」
『ああ!!そして俺達が揃えば!!!!!』
俺と雷武の意識が同化する!!!!!
「えっ!!??クロノ…君これは。」
『シェリル…お前の涙は俺…俺達が………止めてやるーーーーーーーーーーー!!!???』
俺の一刀はキラーマシンの腕を斬り裂いていく!!!!!
「はぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!」
「う………くっそーーーーーーーっ!!??」
ドガーーーーーーンっとその衝撃がこの建物内部に鳴り響いたんだ。
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お読み下さりありがとうございました!
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