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ロッカー・エムとキーズ・オブ・ドラグーン
ロッカーキーから報酬を得る多くの者たちの中に、ロッカー・エムと呼ばれる男がいた。
パズルと音ゲーを組み合わせたこのサウンドパズルというカテゴリーの中にも多くのタイトルのゲーム(ロッカーキー)が存在するが、エムが得意としていたのは「キーズ・オブ・ドラグーン」という名前のサウンドパズルだった。
というのも例えば一般に、3連符というものを演奏しようとすると、どうしても3+3+2の八拍子などになりがちだが、エムはきっちり3等分されたビートを刻むのが得意で、「キーズ・オブ・ドラグーン」はそう言ったマニアックな音楽的テクニックを特に高くするロッカーキー・サウンドパズルだったのだ。