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ランチタイムは食堂で!


お昼ご飯の時間がやってきたので、先輩たちとぞろぞろと食堂へ向かう。

私が通っている大学の食堂は値段の割においしいと評判で、ちょっとしたファミレスに行くよりもお得に御飯が食べれるのでお昼ごろは学生で多く込み合うのであった。


といってもメニューはそれほど多くない。

ラーメン、うどん、カレー、あと日替わりメニューが2~3つ。

今日はチキン南蛮!まごうことなき当たりの日だ!


そんなことをぼんやり考えていると西九条先輩が声をかけてきた。

「そういえば、お前らの出身ってどこなんだ?この辺なのか?」


「私と果穂ちゃんは石川県出身なんです。それがきっかけで一年のころ喋るようになったんです。」

アルミちゃんが冷静に答えた。


「私は大阪出身です!」


「へえ、鈴ちゃんは大阪出身なんだ。あんまり関西弁じゃなかったから意外かも」


「えへへ、よく言われます。」


そんな雑談をしながら自分のトレイにチキン南蛮を乗せる。

甘酸っぱい香りが鼻をくすぐる。

う~ん、やっぱりおいしそう!!


「そういえば、教授たちはお昼どうしてるんでしょうかね。」

なんとなく抱えていた疑問を投げかける。


「う~ん、詳しくは私も知らないけどお弁当とかじゃないかな。もったいないよね。

学食はこんなおいしいのに!」


愛先輩が答えると、凛先輩がそれに追加でつぶやいた。

「でも一緒に食べるとなるとちょっとな。。

緊張しちゃうわぁ。」


お昼の時間はとても楽しく過ぎていった。


全員が食べ終えると、居室に戻った。


戻ると、先生が待っていて自分たちの席を用意してくれていた。

やった!アルミちゃんととなりだ!

アルミちゃんを見るとアルミちゃんも喜んでいるみたいだった。かわいい。


御堂筋先生がいつもの厳かな雰囲気で

「じゃあ13時から、詳細な研究内容の説明を行うから。先ほどの会議室に集合するように。」

といった。


そこから帰るまでのことは覚えていない。

いや、正確には覚えていないわけではないが、

あまりに情報量が多くて覚えるというにはあまりに無謀だった。


魂が抜けかけている鈴ちゃんに大丈夫?と声をかけると

「ダイジョウブダヨ、ダイジョウブ。」

とうわごとのように繰り返した。

大丈夫じゃなさそう。


まじめなアルミちゃんも今日は相当疲れたようだ。

「ちょっと疲れたね。それにしてもどの研究も面白そうだったね。」


さすがアルミちゃんだ。

私は話についていくので必死で面白さを感じる暇もなかったのに。


とりあえず今日は終わりだ!

明日からも頑張るぞ!!!


先輩たちはまだみんな残っている。

「そういえば先輩たちは普段何時まで残っているんですか?」


亮二先輩はこともなげに

「ん?日にもよるが大体21時とか22時とかじゃないか?」


え?

21時??????

その言葉を聞いたとき改めて研究室に入ったんだな、という絶望が三人を包み込んだのだった。


その時、なんとなく恐怖した。

明日から本格的に始まる、研究室を。




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