自己紹介編!新入り編!!
ようやく自己紹介パートが終わりました。。。
小説書いてる人ってすごい。。。
誰が先に自己紹介するか?という微妙な間が生まれ、なんとなく私が先にすることになった。
まあ、こういうのは先にやったほうが気が楽だからね。
「始めまして!梅田果歩です!趣味は温泉旅行に行くことで、旅行サークルにも所属しています!最近行ってよかったな~と思った場所は熱海旅館です!若輩者ですが、よろしくお願いします!」
自己紹介が終えるとぱらぱらと拍手をもらい、そのまま何事もなく着席する。
ふう~一安心だ。
次はアルミちゃんかな。
隣のアルミちゃんがすっと立ち上がり自己紹介を始めた。
「はじめまして。京橋 愛里実です。梅田さんとは同じサークルに所属していて、熱海旅行も一緒に行きました。これからいろいろとお世話になりますが、なにとぞよろしくお願いいたします。」
アルミちゃんらしくとても丁寧な自己紹介だな~。
友達同士だと果穂ちゃん呼びなのに、先生の前だと苗字で呼ぶのはいかにもまじめなアルミちゃんらしかった。
そして、本日の大トリ、江坂さんが明らかに緊張した面持ちで立ち上がった。
「始めました!!じゃない!初めまして!江坂 鈴です!21歳です!趣味は特にありません!好きな食べ物はお好み焼きです!ふつつかものですが、よろしくお願いします!!!」
まさかの一言目から思いっきり噛んだ江坂さんは顔を真っ赤にしてそう答えると拍手を待たずにすっと座ってしまった。
私たちの自己紹介が終わると、御堂筋先生が立ち上がり、締めくくった。
「それでは今日はこんなところで。連絡事項だが、今年の雑誌会は月曜日の9時からで、輪読は水曜日の9時からなので、予定しておくように。あと、今週の金曜日は歓迎会を兼ねて花見を行うので、M1は準備をお願いします。B4は予定を開けておくようお願いします。
これからお昼を挟んで、B4に研究紹介をするので、13時にこの部屋に戻ってくるように。」
聞きなれない単語がいくつか出てきて混乱しそうになったが、
とにかく、今週の金曜日に花見があることは分かった。
突然花見が決まるなんてこっちの予定は完全に無視されているじゃないのか、と文句を言いたくなったが、予定があるわけではなかったので、
その言葉を飲み込んだ。
連絡会が終わり、みんなが部屋を出ていく。
アルミちゃんと部屋を出ようとすると、さんから声をかけられた。
学部は同じであったものの、あまりしゃべったことはなかったため、
ほとんど初対面といっていい間柄だ。
「梅田さん、京橋さん!これからよろしくね!」
「果穂で良いよ!ね!アルミちゃん!」
「うん!こちらこそよろしくね!」
「果穂ちゃん!アルミちゃん!
私のことも気軽に鈴ってよんでね!
私、仲良い子たちと研究室別れちゃって不安だったんだけど、二人が一緒でよかったと思う!」
そういって鈴はにっこり笑う。
あまりしゃべったことがないけど、笑顔がよく似合う、明るい子だな。
もっと早くに仲良くなりたかった。なんとなく、そう思う。
そうこうしていると、西九条先輩が私に声をかける。
「昼から各先生から研究のさらに詳しい説明があるらしいぞ。
これから一年かけて取り組むテーマが決まるからな、しっかり聞いとけよ~!」
天王寺先輩(見た目ではまだどっちか見分けがつかない)もやってきた。
「私はあんま話聞いてなかったから大変だったよ~。まあ後悔はしてないんだけどね~」
「陽はいつもそんな感じだよな。もうちょっとシャキッとしろよ!」
そのやりとりから、天王寺 陽先輩であることが分かった。
なるほど、陽先輩はすこしのんびりしているんだな。
なんとなくわかった。
「まあとりあえず、学食でも食いに行こうぜ。」
そういって西九条先輩は歩き出した。
私たちもそれを追いかけた。