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自己紹介!先輩編!

「以上が、有機化学合成研究室の教員です。分からなかったことがあったらその都度聞いて頂ければと思います。

じゃあ次に、M2(修士2年)の今宮から時計回りで自己紹介していこうか。

本当は天満と中百舌鳥と今宮の三人なんだが、天満と中百舌鳥は今日はそれぞれ所用でこれないため、後日紹介する。」


 御堂筋教授は教員全員の紹介が終わったのを確認すると、背の高い女性に自己紹介するよう促した。


「あ、はい!」


 その女性はあまりにも勢いよく立ち上がったため、後ろの壁立てかけてあった折り畳み椅子にぶつかってしまい、椅子はガラガラと大きな音をたててドミノのように倒れていく。


「ああああぁぁぁ…!」


 慌てて椅子を戻すが、慌てすぎたのか、なぜか頭を机にぶつけてしまう。


「ぐおおおぉ…!」


 机の下から呻き声が聞こえる。痛みで我に帰ったのか、少し落ち着きながら椅子を片付け、ポリポリと頭をかきながら自己紹介を始めた。

 実年齢よりもずいぶんと幼く見える彼女はショートヘアとても似合ってるな、と思った。

 

「えっと、M2の今宮いまみや りんです。好きな食べ物はカレーメシのシーフード味、趣味でバンド活動もやってます。ベースです。担当教員は御堂筋先生で叱咤激励をいただきながら日々研究に打ち込んでいますです。はい。」


 自己紹介が終わるとパラパラと拍手が起こった。

ひとしきり拍手が終わる頃合いを見計らって隣に座っていた身長の低い女の子が立ち上がる。


「M1の天王寺てんのうじ あいです。担当教員は鶴見先生です。よろしくお願いします。」


 あっさりとした挨拶を終わると天王寺先輩はそのままチョコンと座ってしまった。

 ん?よく見ると隣にも天王寺先輩が座ってる?疑問を抱く間もなく隣の天王寺先輩とよく似た人が立ち上がり自己紹介を始めた。

 

「m1の天王寺てんのうじ ようです!愛ちゃんとは双子の姉妹です!たまたま同じ大学の、同じ学部の、同じ研究室になりました!趣味はよく二人でお買い物に行くことです!自分の担当教員も鶴見先生です!よろしくお願いします!」


天王寺 陽先輩はこちらを見てニッコリと笑った。

愛先輩と同じ長髪で、見た目はそっくりだけど、雰囲気は全くの別物だなあ。クールとキュートって感じ!

陽先輩の笑顔にこちらも笑顔で返し、次の先輩、西九条先輩の挨拶を待った。


「えーと、私は西九条 セレンです。趣味は最近はバイクで、暇なときは海を見に行ったりしてます。担当教員は四ツ橋先生です。わかんないことがあったらわかる範囲で答えるので、バンバン頼ってください」


西九条先輩のそれまでのイメージとは全く違って落ち着いた、丁寧な自己紹介だな。

やっぱりこの人はいい人だ。間違いない。

そして最後にがっしりとした体格の男性、先ほど自らを我孫子と名乗った先輩が自己紹介を始めた。


「どうも、M1の我孫子(あびこ) 亮二(りょうじ)です。出身は北海道、好きな食べ物は味噌ラーメン、趣味はおいしい店めぐりです。担当教員は御堂筋先生です。今後ともよろしくお願いします。」


安孫子先輩が風格に見合った堂々とした自己紹介を終えると、御堂筋先生がこちらに目を向け、私たちに自己紹介をするよう促した。




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