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青年戦線記  作者: 赤瀬 乃阿(アカセ ノア)
第1章、少年期。
3/6

2、出会い、始動。

赤瀬アカセ 乃阿ノアです。

2話です。


話、飛びます。気をつけてください。


付いてきてください。


ルミ達初登場です。

2、出会い、始動。


「ルミ!こっちこっち!早く!」


ルミは声のするほうに振り返った。


「遅いよ!ミーティング始まっちゃうって」


「ごめん!忘れ物しちゃって!」


ルミがここにやってきてから1カ月が経った。1カ月過ごしていると、生活にも慣れてきていた。新しい仲間もできた。孤児院を思い出し寂しくなることも少なくなってきた。


「なにを忘れたのさ。なんか必要なものあった?」


「孤児院の兄弟達にもらったミサンガ。」


ルミはカレンと共にミーティング室に向かった。ミーティング室には大きなモニターなどがあり、作戦などの説明をされる。


「今日はなんの呼び出しだろー?」


「それもアタシとルミだけとか…なんかしたっけアタシら…」


二人でミーティング室のドアをノックした。


「入れ。」


ドアの奥から声がする。男の声だけでなく、子供の話し声も聞こえてきた。

二人は顔を見合わせてからドアを開けた。


「失礼します!少年部運搬隊のルミ、ただいま参りました!」


「同じくカレン、失礼いたします!」


2人は名乗ってから席に座った。男は2人が座ったのをみて話し始めた。どうやら2人が最後だったようだ。


「お前達には我々のヒューマノイドである『コメット』の操縦訓練を受けてもらう。ここに集めたのは始めに受けたの操縦テストの結果が割りかし良かった者だ。」


「これからあなた達はチームとなってコメットに搭乗し、敵軍と戦うことになるわ。嫌だったら退室しなさい。」


女の言葉で退室する者は誰もいなかった。逆に小さな歓声が起こった。最新型ヒューマノイド『コメット』に搭乗できるのは子供のみで選ばれずに大人になり別の場所に移動になることがほとんどなのだ。そのため、ヒューマノイド搭乗を告げられるということはこれまでにないほど光栄なことだった。


「私たち、あのコメットに乗れるんだ!やったねカレン!」


ルミは興奮を抑えきれず小声でカレンに耳打ちした。カレンは笑顔で頷いた。


「今から新生ヒューマノイド隊、通称第3代目コメット隊としてやっていってもらう。とりあえず、ヒューマノイド隊の基地に案内しようか。」


ミーティング室に集まった9人の少年少女は男を先頭に建物を出て大型のトラックの荷台に乗り込んだ。相変わらず周りの景色は見えなかった。


薄暗い荷台の中、9人は黙り込んでしまい静まり返っていた。

そんな空気に耐えられなくなったのか、黄色の髪の少年が自己紹介を始めた。


「なあなあ、これからチームになるんだし自己紹介しようぜ!俺はセンよろしく!」


「あぁ、アタシはカレン。よろしく。」


「私はルミ、よろしくおねがいします。」


「私はミク!こっちはミカ。双子だよ!よろしく!」


「み、ミカです…よ、よろしく…!」


「わ、私はサクラ。よろしくね。」


「ビル。よろしく…」


「僕はミツル。目は怪我して見えなくなっちゃったんだ…眼帯だけど怖がらないでね。」


8人の紹介が終わると最後の1人に視線が集まったが、当の本人は棒キャンディを舐めてそっぽを向いている。


「おい、お前は?自己紹介しろよ!」


センが肩を叩くと、右側だけ垂れた紺色の髪の少年はダルそうに振り返った。


「俺もやらなきゃいけないの?そんなくだらないこと。」


「ちょ、カイト、そんなこと言わないでよ」


そう呟くとミツルの肩を叩き小声で「よろしく」と言い、またそっぽを向いた。


「なんだよ、ノリ悪りぃ。」


センは嫌そうに腕を組んだが、ミツルが代わりに紹介を始めた。


「ごめんみんな、コイツはカイトって言うんだけど、ちょっと愛想が悪いんだ…」


「ちょっとどころじゃないだろそれ…」


相変わらずセンは不服そうだったが、少しずつ会話が増えていき、着く頃には時間を忘れるほど盛り上がっていたが、カイトは最後まで口を開くことはなかった。


「降りろ。あの水色の建物が基地だ。中の案内は後でする。とりあえずあそこに向かえ。」


9人が中に入るとアナウンスがかかった。


『トビラ横の地図を見て男女それぞれの部屋に向かい、ヒューマノイド隊の軍服に着替えてください。その後、奥の大広間に向かってください。』


9人は男女で別れ、それぞれの部屋に向かった。


「わぁ〜やっぱりヒューマノイド隊の軍服はカッコいいねぇ!ねぇ、ミカ!」


「え、あ、うん!」


双子の片割れ、ミクは興奮しっぱなしで、服を着替え終わると鏡の前にひっつきっぱなしだった。


「ルミ、サクラ、着替え終わった?」


「うん!」


「私も大丈夫よ。」


「じゃ、ミクミカも一緒に大広間に向かおう!男子はもう集まってるんじゃない?」


女子5人は階段を降り大広間へ向かった。広間の大扉を開けるとソファと机が置いてありずいぶんと綺麗で豪華な部屋だった。


「皆さん、お待たせしました…」


カレンを先頭にサクラが男子に声をかけた。女子が部屋に入りきるとまたアナウンスが流れた。


『これから建物外に出ていただきます。迎えの者が車を停めていると思いますので荷台に乗り込んでください。』


アナウンスを聞くと9人は外に出て、荷台に乗り込んだ。


「カイト、いつまで話さないつもりだよ…これからチームになるんだからさ…」


「うるせぇ。黙ってろミツル。余計なこと言うんじゃねぇぞ。」


「なんで君はさ、そんな事しか言えないんだい?ミツルは心配して言ったことだろ?」


「い、いいんだよセン。僕は大丈夫。」


荷台を降りるとさら地にコメットが4台立っていた。


「すっごい!本物のコメットだよ、カレン!」


興奮していると白衣の男が来て説明を始めた。


「コメットは基本、二人一組で搭乗してもらう。パートナーは今日決める。一度決めたら二度と変わることはないと考えていいだろう。」


するとセンが手を挙げた。


「あの!9人なんで、それだと1人余ります!」


「わかっている。明日1人追加で入る予定だ。誰とも合わなかった者は明日そいつと乗ってもらう。」


そして、白衣の男はファイルと取り出してリストを読み始めた。


「テストの結果的に考えると下に乗るのがサクラ、ルミ、ミカ、セン、ミツルで、上はカレン、カイト、ビル、ミクだな。上下で被らないようにペアになってみろ。」


すると、ルミ・カレン、ミツル・カイト、サクラ・ビルとなった。そのペアでコメットに乗り、センは寂しそうに白衣の男の横に立っていた。


乗り合わせ訓練が始まった。

どうでしたでしょうか…


カイト君が完全に粋ってます。

彼、飴、好きなんです。


作者的にはビルが好きです。

まだほとんど喋ってませんが…

いい奴なのです。


ではまた、次回。

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