点数発表!そして入学!
点数発表当日
「受かってることがわかってるとなんか、こう、心にゆとりがもてるな」
【そうですね】
あ、ちなみにサリィは腕時計型小型端末になることもできるらしい、学園ではその状態でいてもらうつもりだ。
そんなこんなで雑談をしていたらグラム校長が待っているところをにたどり着いた。
「おっ、きたな。」
「はい、おはようございます。」
「元気が良さそうで何よりじゃ」
「早速ですが制服は何処にあるのですか?」
「ほんに気が早いのぉ」
「でも受かってるんですよね?」
満面の笑みでそう言うと、校長はやれやれといった表情で
「あぁ受かっとるよ、それも歴代最高…いや、1位タイの満点でな。」
ん、1位タイ?僕以外に満点を取った奴がいるのか?
「ちなみにその満点を取った方はどんな方なんですか?」
「満点で喜ぶ前にそれか?」
「えぇ、まぁ満点でもないと局長に顔向けできませんし、でどんな方なんです?」
校長がまたやれやれ顔をする、正直見飽きた。
「そのお前さんの言う局長じゃよ。」
「へー、局長頭良かったんですね。」
「お前さんの上司じゃろ?」
「はい、一応」
校長はもうそれ以上聞かないことにしたらしい。いいから、はよ制服着させろ。
こうして僕は制服を着にいった後、教室へと案内された。
「ここがおぬしの教室じゃよ。」
1-Aと書いてある。なんか意味あんのかな?
「このAってなんか意味あるんですか?」
「あぁ、成績順にABCDEとなってるんじゃよ。」
へー、なんかシビアな感じがするな。
「じゃあ、入っていいでしょうか?」
「あぁ、行っておいで。」
校長の口調がおかんって感じなのは放っておいて…
「それでは、転校生をしょ…」
…ガラガラ
あ、ヤベっタイミングミスった…
やり直すか。
「いや、戻らないでいいよ?」
そうか、じゃあお構いなく。
「本日、転校してきた、天宮司です。これからよろしくお願いします。」
よしっ、噛まずに言えた。
のはいいが…
「あれが例の魔法使えないのに試験で満点とったとか言う転校生か」
「裏口に決まってんだろw」
「何しにわざわざ裏口なんかしてまで来たんだろうなw」
んー、思ってた以上に悪口言われてんな。泣くなよ、僕。
「じゃあ、司君に質問がある人いるかー」
先生…多分それ良くない質問しか来ないと思う…
「はいはーい、司君はーどうやってここに入ったんですかー?」
ほらー。
「転入試験をうけ…
「いやいや、そう言うのいいから聞きたいのはいくら払ったかって事、わかるー?」
うわー。もうヤダよこのクラス、ここ本当に一番成績いいクラスなのか?
「ねぇ、いくらいく…
「いい加減にしなさい!」
へっ?
「エ、エリスいや、でも…
「この由緒正しきマーリニア学園でそのような不正があるとおもいますか?」
「そ、それは…
え、ど、どうなってるの?僕助けられたのか?
「そ、そうだぞ、この学園でそんな事はあり得ない。」
先生もっと早くいってくれても良かったのだが、まぁそういうあたり先生も裏口だと考えているんだろう。
そう考えるとあのエリスって子は本心からああ言ってくれたのだろう。友達になりたいなぁ。
こうしてエリスのおかげで表立った悪口を言われないまま、自己紹介は終わった。