いざ学園へ! え?試験あるの?聞いてないんだが…
今日は3月25日、ふふっそうです、待ちに待った日ですよ、ついに今日学園編入です!
「では、局長行ってきます!」
「あぁ、行ってらっしゃい、てか今何時だと思ってる?朝の1時だぞ?置き手紙とかでよくなかったか!?」
局長目元のクマが疲れを物語っている、局長ありがとう僕のために、なんだかんだお見送りしてくれるような優しいところで好きですよ局長、口にはしないけど。
こうして僕は片道6時間かけて学園に向かった。
「ワクワク、ドキドキやばいめっちゃ楽しみ」
学園の門が見えるともう動悸が止まらんよ。
「おぉー、デケェな」
学園は正面から見ると写真とかと比べ物にならないほどに迫力がある。
「おぉ、君かね、今日編入するっていうのは」
見て見ると、ガタイのいい初老のおじさんだった。なんか風格あるしここの校長かな?
「はい」
「やはりか、ワシはここの校長をやってるグラムという者だ、みんなからはグラム校長と呼ばれとるよ」
やっぱり
「今日からよろしくお願いします!」
「ほほぅ、気が早いのう、まだ試験を受けてないのに受かったかのようだな、言っとくがここの編入試験はただでさえ世界一難しい試験よりも難易度が高いのだぞ、まぁフレッドの紹介だ、きっと問題ないのだろうかな」
……
…ん?
「…試験?」
「おぬし、まさか試験があるのをしらんかったのか!?」
「え、あ…はい」
「フレッドの奴急に頼みこんで来たくせになんも伝えとらんのか?」
あっ、ちなみにフレッドっていうのは局長ね
「はい、でもせっかくもらえた機会です、受かってみせますよ」
魔力操作だけで大丈夫だよな?てか、筆記大丈夫かな局長は問題ないって言ってたけど、少し不安になって来た。
そして、僕は試験会場に来た。
「試験は2つじゃよ、1つは筆記、もう1つは実践じゃ」
「はいっ!」
「あ、忘れとったが初めに能力調査を受けてくれ」
「能力調査?」
「あぁ、すまんな、すっかり忘れとったわい」
まぁジイさんだもんな…
こうして試験内容だけ説明されてから会場をでた。そして今度は保健室?の割にはデカすぎるところに連れてこられた。
「あの子が今日編入試験受けるっていう子?」
「めっちゃイケメンじゃん、でも編入試験すごく難しんでしょ、私本試でギリギリだったのに」
「世界一の試験より難しいってことだからねー」
というかさっきからギャラリーが集まって来ている緊張する。
「では、始めるぞ、って言っても簡単じゃ、ただこの水晶に触れてくれればいい」
なんでも触るだけで魔法の数、その魔法のレベル、魔力量がわかるらしい。恐ろしすぎないか、てか魔力量隠せないんだけど、
まぁ固有魔法の方は隠せるんだけどね。
僕は水晶に触れた。
そして数秒後
…
……
沈黙が訪れた。
その後試験監の人が口を開いた。
「君本当にここを受けに来たんだよね?」
「はい」
「はいって、君、魔法数0で魔導学園受けるって本気かい?」
試験監の人がそう言った次の瞬間なぜか
「アハハハハハハハっ」
笑いが起きた。
「魔法数0数ってマジかよw」
「今時犬でも稀に魔法使えるのに、あいつ本当に人間かw」
「顔良くてもあれじゃぁなぁw」
酷いいいようだ。まぁ魔法がないのは不甲斐ないと思っていたがここまで蔑まれるとは…
「フレッドの奴は何を考えているんじゃ」
校長も困った顔をしている。
「まぁ、…なんだ、あくまで能力調査じゃ、編入できるかどうかは試験次第じゃから、な?」
校長が励ましてくれる。優しいなあんたは…生徒なんて…
「アハハハっ、魔法なしで受かるわけねぇだろw」
「まぁ筆記満点ならギリギリ受かるけどあの試験じゃ無理よねーw」
「受けるだけ無駄だろw」
これだぞまったく
「き、気を取り直して試験受けるぞい」
校長…
あぁ僕の望んだ青春が…
そんなことを考えている間に再び試験会場に来た。
「筆記は午後からで、いまから実践を受けてもらう。まぁその…なんだ生徒達は授業を受けに行かせたから安心せい」
校長も完全に落ちると思ってるよ、いざとなったら固有魔法使ってやろうかな。
そう思っている間に試験が始まった。
一回取り消しボタン押しちゃった時は泣きそうになりました。
面白いと思ったら感想お願いします。と言ってもまだよくて面白そうって感じだよね、多分…