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私の鏡ちゃん

作者: 常盤野信乃

 猪野美咲は現在高校2年生。成績は副教科を含めてオール5、バレーボール部で将来期待のエース。さらに、キャプテン候補だ。誰もが認めるエリート少女である。ちなみに彼女が通う高校は、県内でも有数の進学校で、バレーの強豪。もちろんスポーツ推薦枠があり、バレー部もスポーツ推薦がある。美咲は推薦で入ったわけではない。もちろん試験を受けて合格して入ったのだ。そして、中学時代バレー部であったため、そのまま高校もバレー部にした。なみいる将来日本代表有望の子たちをさしおいて彼女は一年生にもかかわらず、レギュラーを勝ち取ったのである。それを一年生の時からまだキープし続けている。

 そんな彼女に世間は注目した。しかし、彼女はマスコミを嫌い、いっさいマスコミに出ようとはしない。そのため、世間の注目はだんだんと減っていき、今では彼女は学校生活を満喫している。

 ただし、彼女にも悩みがある。身長180センチと背が高いため、今まで男の子の恋愛対象に入れた覚えがないのである。仕方ない、私は恋愛しないと思ってもやっぱりそこは年頃の少女だ。悩んでしまうのである。

「美咲、今日部活ないよね。」

 クラスメートで高校から仲良くなったがいつも一緒の高橋萌香が美咲に話しかけてくる。

 今日は体育館整備で確か、部活は休みだったはずだ。

「ないと思うけど・・・。」

「それならよかった!」

 萌香が勢いよく手を握ってくる。萌香とは中学生からのつきあいのためかとても仲がいい。美咲も萌香とは親友だと思っている。

「あのね、この街に新しくアクセサリー屋さんできたんだって、一緒にいかない?」

 萌香はかわいいものやきれいなものが好きだ。ただし、これは人の見た目の美しさとか心の美しさとはまたちょっと違う。彼女は物の美しさを求めるタイプなのである。だから、アクセサリーにはとくに目がない。

 何週間か前部活がなかった日、たまたま彼女会ったとき美咲は彼女のアクセサリー好きにびっくりさせられた。彼女はネックレスやイヤリング、指輪、それからカチューシャもつけていた。だてメガネもしていたような気がする。

 美咲にとっては久しぶりに親友との出かけである。もちろん、首を縦に振る。

「ありがとう!さっそく行こうよ!美咲!」

「うん。」

 学校は3階建てで、高校二年生の教室は2階である。鞄を持つと、美咲たちはすぐ横にある階段を駆けあしでくだる。いや、萌香がすごいスピードで階段を駆け下りるので、美咲も合わせているといったところか。

 靴をすぐ履き替えて、門を飛び出す。

「萌香、場所知ってるの?」

「もちろん。この前場所確認したもん。」

 美咲は萌香のあとを追いつつ周りを見渡す。美咲はこの高校から家が近いため、いつも徒歩で来ている。今走っている道は、美咲の下校のさいの道であった。

 校門を出て、向かって右に曲がり、歩道をまっすぐ行くと、10分ほどで商店街が見える。今は商店街の手前の信号でストップをかけられた。

「もう!早くかわってくれないかな!」

 さすがアクセサリーに目がない萌香だ。早く行きたくてしょうがないのか、横断歩道の白線ギリギリまで詰め寄り、足を小刻み動かしている。一方の美咲はそんな萌香に苦笑していた。

 やっと信号が青になると、さっきより、さらにスピードをあげた萌香が信号をものすごい勢いでわたる。その勢いのせいか、すれちがった人の髪がふわりと宙に少し浮いた。

「美咲、もう少しだからね!」

 萌香は商店街に入ると、正面からみて左側の手前から数えて7番目のお店で足を止めた。慣性の法則で8番目まで走ってしまったが。

さて、美咲は、そのアクセサリーショップの中を見て、口をポカンとあけた。

 なんとまぁ派手というかなんというか絢爛豪華という言葉のかたにはまる内装であった。

 商店街の店の一つのため、外装はなく内装がむきだしのため、入り口の一歩手前のあたりで内装はばっちりわかる。その内装は、電気に反射して美しく光っていて、この店の主役になりかねないシャンデリアが天井からつるされている。そして、その周りはネックレス、指輪、髪を止めるためのゴム、ブレスレットなどいろいろと売ってあった。これもまた電気に反射してきらきらと輝くのであった。シャンデリア以外にも天井にはたくさんのジュエリーが飾られていた。何より、壁だ。そこには鏡があるのだが、鏡でさえジュエリーで装飾されていた。

 客層もおそろしかった。今から社交界でも行くのか、それとも何か社長たちのパーティーに出席するのかどちらなんだろうと悩むくらいの勢いの人々ばかりである。「オホホホ・・・・」なんて言葉が似合ってる。本当にこんなところ女子高生が言っていいい場所なんだろうか。

 美咲があまりのまぶしさに一歩下がったのにたいして、萌香は吸い込まれるように入る。度胸あるなとある意味感心しつつ美咲も萌香が少し心配のため、おそるおそる一歩前へと進んだ。

「いらっしゃいませ。」

店員が30度くらいの角度で頭を下げる。あまりにも丁寧すぎるため、美咲はまた一歩下がってしまった。店員が着用している服も、「どこで買ってきたの?その服」とまで聞きたくなるようなものであった。ホテルの店員が着用しそうなタイスカート、各襟のジャケットその服が店員4名全員着ている。

「萌香、ここ・・・なんだよね?」

「うん。そうだよ。」

 普通こんな店女子高校生は行かないと言いたいが萌香のあまりの目の輝きに何も言えなくなる。いつもの萌香の目とアクセサリーを見る萌香の目はまったく違う。アクセサリーをみる萌香の目はとても瞳孔の奥まで光っているように見える。

「美咲、あそこ行こう!」

 そう言って萌香は髪留めが置いてあるところであった。人は少なく、一人か二人だけマダムが鏡でどれがいいかということを話している。萌香はふらふらとそそくさと行ってしまったが、美咲にはそれなりの覚悟が必要だった。息をのむと、萌香のあとを追った。

「これ、いいよね。」

 萌香差し出したのは紫のベースの色に薄いピンク色がにじむように入り込み優雅さをあしらった蝶の髪留めだ。大きすぎる。4センチから5センチはあるだろう。

「いくら?」

 美咲はおそるおそる聞いてみる。

「ん?・・・・・2300円。お得だねぇ~。私。これに決めた!」

「2300円でお得・・・・。」

 金銭感覚ずれすぎだ。どうやったら、お得と感じられるかわからない。そもそも美咲もアクセサリーの相場はわからないが女子高校生が一回の買い物それも、一つのものに使う値段ではないようなことはわかった。しかし、萌香はお得だというのだ。きっと、アクセサリーの相場はもっと高いのだろう。元々美咲は買う気もなかったし、萌香のお会計が済むと、帰ろうとすると、萌香が首をひねった。

「何で、美咲買わないの?」

「何でって、わたし、そんなお金持ってないよ。今日の所持金850円ほどだし。」

「あるよ!ワンコイン売り場!いくよ!」

「えっ、ちょっ・・・・・ちょっと!」

 美咲は萌香に腕をつかまて、引っ張られ、階段を上らされて、2階へ行かされた。

 美咲はまったく階段の存在を知らなかったため2階があるのがわからなかった。2階は1階よりもだいぶだいぶましだった。店員の服は普通の私服だった。売り物も電気に反射して、豪華絢爛を醸し出すわけでもなく、光っていてもそこまではなかった。そして、天井にもシャンデリアはなく、木製の売り物棚でピカピカキラキラとかそういう雰囲気もなかった。広さはやや一階よりも狭い。美咲はやっと心につっかかっていたものがはずれた気がした。

 客層もさっきのマダムばかりではなく「一般」というかたがあてはまる人々であった。安堵の一息を美咲はつく。

「美咲、ここはワンコイン売り場。一般のお客様向けのところだよ。」

 先にそっちを紹介しろ。と思わず言いたくなる。

「美咲もここでなにか一つ買ってよ。」

 萌香がとても目を輝かせながら言う。まぶしい。思わず顔を明後日の方向をみたくなる。

 そんな萌香に美咲はまけ、仕方なく売り場でだいぶ派手ではなく質素で目立たないものを探す。1階よりもましとはいえ、やはり派手なのは間違いないこんなの町でつければ浮く。買わなければ、萌香にどんな顔をされるのか予想がつかない。

 美咲は薄い黄色のベースに水色の水玉模様がついた髪留めを買った。もちろん500円。

「ちょっとつけてみよ!」

 萌香が美咲の手を引っ張って2階の鏡の前にたつ。

 かばんから髪留めをだし、とめる。つけてみると、美咲のはぎりぎり目立つか目立たないのあいだくらいだが、萌香のは黒髪に完全に浮いており、高校の制服にはとても似合ってない。よほどの派手なパーティードレスを着ない限り、浮かないだろう。

 半分萌香の派手好きに呆れるも、そういうことを気にしない萌香をうらやましくも思う。

「よく似合うね、美咲!」

「萌香もよく似合うね。」

 頑張って言葉に抑揚をつけようとしたが、かなり片言の言葉になってしまった。さすがに萌香に変な顔をされるだろうとおもったが、萌香は満面の笑みを浮かべた。

「ありがとう。」

 二人は満足そうに店を後にした。


― ミ イ ツ ケ タ ―


 もうすぐ練習試合のためバレー部の練習はいっそう厳しくなった。バレーの強豪校だから、練習もかなり厳しい。男子並みの体力をつけるためどれだけ走る?どんなスパイクでもあげられるようにレシーブ、一本できめられるようにサーブ、それぞれ100本なんてこともあったりする。

 まぁ次の相手も相手だから監督が練習に熱がはいるのもわかる。次の相手はこの前のインハイ予選でぎりぎり勝ったものの相手の監督にここの監督が若干挑発された。美咲が聞いているぶんには別に挑発には聞こえなかったが監督は腹が立ったらしい。

 部活が終わると、萌香が教室で待っていた。萌香はバトミントン部だがベンチ入りもできないため、用なしで早く終わらされることが多多ある。そのため、美咲と一緒に帰ることもある。

「美咲、もうすぐ練習試合だよね。」

「うん。まぁ。」

「その学校のバレー部にね私の中学の友達がいるんだよね。昨日、その子からメールが来て、美咲の話になったんだ。そしたら、明後日美咲に会いたいって!いいかな?私も一緒に行くからさ。」

「全然いいよ。ただし、部活おわってからでいい?」

「うん!」


 部活の帰り道二人は約束の場所に来た。約束の場所というのは隣町と美咲が住んでいる町の間のファミレスだった。美咲は一度も来たことないが、萌香は何度も来たらしい。その友達と。

 もう外は真っ暗である。部活は夜の8時半まで続いたのであった。そのため、ファミレスの客はもう家族ずれはほとんどいなかった。美咲たちがここに来たこともあまり店員にはいい顔はされなかった。さいあく美咲の母親に遅くなっったらここに来るよう言ってある。

 夜の街を窓越しにみていると、萌香が指でつっついてきた。

「こんにちは。」

 そこにいた少女に美咲はなにもいえなかった。こんにちはって素直に言えたらどんなにいいか。

 人生で見たこともない顔だった。本当に見たこともない顔だった。これはひどい。人間生まれつき顔は選べない。だからってこれは神様ひどすぎだろう。人間に位をつけそうになるくらいひどい。

 人を馬鹿にするような言い方になるが、そうなっても仕方がないくらいだ。

― 人間の言葉を話している! ―

 こう言われても、文句は言えない。なぜなら、口は前歯がむき出しで大幅に出っ歯。目は大きいが大きすぎてギョロットして怪物のような目である。かわいいというレベルを超えた目の大きさである。耳は先が若干とがっている。鼻の穴は大きい。ゴリラの穴みたいである

「久しぶり。有紗。」

 萌香はまったく気にしていない。そういうところがあるから、いじめられそうな顔をしている少女でも友達でいられるのであろう。

「久しぶり。萌ちゃん。美咲さんですよね。」

 とても礼儀がいい。しかし、顔がインパクトありすぎて、何も言えない。

「美咲!」

 萌香が言ってきて、やっとハッとし、われにかえった。やっぱり顔がすごい。

「こ、こんにちは。」

 なんとか作り笑顔をして、答える。それが作り笑顔とは気づいていないのか、萌香も有紗も美咲に対してニコニコしている。

「有紗、中学の時もバレーでいい成績を残していたもんね。」

「そんな・・・私なんて美咲さんより全然ダメ。スポーツ推薦で入ったんだよ。でも美咲さんは勉強も。すごいね。」

「私はすごくないよ。もっとすごい人なんていっぱいいるよ。」

 顔はインパクトすごいが、とても性格はとてもいい。話し方でよくわかる。

「きっと、美咲さんは将来すごい人になります。」

「もう、有紗さんは大袈裟ですよ。わたし、将来の夢とか決めてませんし・・・。」

「私は将来外交官になりたいんです!海外の人とたくさんお話ししたいので!」

 すごい勢いで話してくる。美咲は少し圧倒される。

「いいなぁ、将来の夢があるなんて・・・・。」

「きっと、すぐできますよ。」

 有紗はすこし、見えないくらいで口元をあげる。美咲はどきっとした。少し恐怖をおぼえた。

「萌ちゃん、ちょっと美咲さん借りてもいい?」

「うん。わかった。」

 美咲はそう言われ、手を引っ張られ、外へ連れていかれた。

 外はすこし肌寒い。摩擦熱で暖かさを増やそうとする。北風が汗で冷えた体をさらに寒くする。

「ミ イ ツ ケ タ。」

 低くどこから聞こえたかわからない小さな、男の人の声が美咲の耳につきさす。

「あなたの能力がとても素敵なんです。美咲さん。」

 有紗が見たこともない笑顔で美咲を見る。とても怖い。何か隠しているような顔である。心の奥底で何かを楽しんでいるようなその顔。目は全く笑っていない。唇が口裂け女のようにあがっている。先ほどの有紗とは別人だ。

「うらやましい。私って、スポーツ推薦とか言いましたけど、違います。頭悪くて、馬鹿な高校しか入れなかったんです。仕方ないからとりあえずこの子の体もらいました。能力は低いのですけれど、なんとか使えました。あ、あとこの顔。嫌いです。正直いって不細工。これよくこの子生きてこられましたよね。」

 またあの笑みを有紗は向ける。美咲は一歩引く。何を言っているのかわからない。有紗はただ楽しそうにニコニコしている。

「その、わけがわからないって顔、私大好きなんです。ちゃんと新しい私の体に説明しないと失礼ですものね。あー、やっとこの体からぬけられるんだぁ~。正直いってこの体間違いでした。」

「あ、有紗さ・・・・ん?」

「混乱するのもわかります。でも、大丈夫です。もうそんな混乱すぐになくなります。」

 美咲はこわくなって、扉に入ろうと体を扉へ向けようとするが体が動かない。硬直しているわけでもない。ただ完全に脳が動いてはいけないといっている。体もそれにしたがっているらしい。

「私、完璧が好きなんです。私もう400年生きているんです。かの有名な関ヶ原の戦いのころに農民の子として生まれました。私は小さいころから成長するのが嫌いだったんです。29歳くらいの時ですかね。あっ、もちろん数え年の29歳です。子供をもう6人も生んで、体はとても疲れていました。今でいう産後うつってやつです。そんな時、娘の体をみて思ったんです。この子体と能力をもらえれば私はまた生きられるなぁ。そう思ったとき、草むらで見つけた鏡を娘に向けたんです。すると、わたしと娘は入れ替わってました。大人の知識はそのまま娘の体に入って、体力とかは娘の体のものでとても都合がいい体になりました。鏡を持ったまま私はのちに徳川秀忠に見初められたお静さんと出会いました。もちろん体を奪いました。子供を産ませたのは私なんです。本当に歴史をつくっちゃった!本当にこの鏡のおかげです。」

 そう言って有紗は舌をペロッと出した。だがその表情は何を思っているかわからない。

「それから、色々と体を奪いました。でもどれも完璧じゃなかったんです。私がどうして外交官になりたいと思っていると思います?」

「そ、それは外国の人とたくさん話したいからって・・・・。」

「そんなわけないでしょう。私の目標は永遠に年をとらず完璧な体を探す。世界中どこかに完璧な体はあるはずです。だから、外交官になりたいんです。そのためには、頭もよくて、体力もある体が欲しいんです。とっても。この子体を奪ったのは最初この子がいじめから抜けたいとすごく強く願ってしまって、ついつい奪ってしまったんですよね。でも、この子がバレー部で、萌香さんの友達でよかったです!だって、完璧に近い子が目の前にいるんですもの。磁石みたいにあなたをひきよせてくれた。あっ!あのアクセサリー屋の2階の鏡私のものなんです。あなたを見つけたとき飛び上がっちゃいました!だからください。お願いします。・・・・・・その、体くれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 最後の彼女の声はしわがれた老婆の声だった。彼女が鏡を取り出した瞬間は覚えているが、それ以降美咲という人間の感情はきえた。かわりに違う女の感情が入ったのだった。

― あっ、美咲さん、言うの忘れてました。小さいころの私と美咲さんってまったく真反対なんです。私小さいころ頭も悪くて全く何をやっても駄目だったんです。でも、体つき、性格とか、見た目私なんですよ?すごいですよね。あなたは私の鏡。本当に姿形は似ているけど能力が真反対。鏡ですね。ほら鏡は反対に映るでしょう?でも、映っているそのものの姿形は全く変わらない。この体だからしっくりするんですね。私の鏡ちゃん ―

 

「あれ、ここどこ?あなたは?」

 有紗は周り見渡す。美咲はニヤリと笑って、

「私は美咲です。よろしく。すみません。あなたは男の人に眠らされてここまで来させられたんです。だから、なんていうか・・・・助けました。もう帰ったほうがいいです。」

「う、うん。あ、ありがとう。」

 有紗はわけがわからなかったのだろう。とりあえず、家に帰る方向へ行ってしまった。

 店へ戻ると、萌香が退屈そうにファミレスの机を突っついている。

「あれ?有紗は?」

「有紗さんは、帰ったよ。もちろん自分のお代金払ってね。」

「えっ!言ってくれればいいのに。もう・・・・。」

 そんな萌香の不満そうな顔をみて美咲はニヤッとした。

― ありがとうございます。あなたのおかげでこの体・・・・私の鏡ちゃんを手に入れました―

「もう帰ろう。有紗さんも帰っちゃったし。」

「そうだね。」

 二人はファミレスを後にした。


― 私の鏡ちゃん・・・・・愛してる ―


         おしまい

拝読ありがとうございます。

今回2作目です。初ホラー作品です。

また読んでいただければうれしく思います。

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