第一印象は大切に。
初めての投稿です。
余り知能が高くなく、誤字脱字が多いです。
長い作品になるのでお付き合いして下さる方はよろしくお願いします。
意見や感想等ありましたら遠慮なくお書き下さい。
メンタルは、ビスコ並の硬さですので優しい言葉の方が助かります。
私には、好きな人がいます。
その人は、めんどくさがりで女性にだらしなくて、頭も顔も良いけどそれを本人が自覚していてたちが悪くて、けど本当は誰よりも優しくて、暖かい人。
けど私は、その人から「愛する人」を奪いました。
これは、私と私が好きな人とその人が愛した人のお話し。
私の名前は、桜木恵美花。
k大学に通う大学三年生です。
歳は、 21歳。
血液型は、O型。
って私の自己紹介何てどうでもいいですよね?
それに、実言うと私自己紹介が凄く苦手で…
理由は、私自身、自分の事をあまり知らないんですよね。
六年前に大きな事故にあったらしくて、その事故の後遺症で、事故以前の記憶が曖昧なんです。
当然、当時はショックだったんですけど、そんな私の隣でいつも私を支えてくれた母のおかげで、一年間のリハビリをえて、今こうして大学に通えるぐらい元気になりました。
ってまた話しそれちゃいましたね。(笑)
彼と初めて逢ったのは2年前の春です。
「恵美花話し聞いてる?」
親しい友人の声で現実に引き戻された私。
「また、何か変な妄想してたでしょ?」
呆れた顔で私を見る友人。
この呆れた顔の友人の名前は、橋本由美ちゃん。歳は、私より一つ下なんだけど、大学入学時から、何かと私の世話をやいてくれる頼りになる同級生です。素敵なお姉さん的な存在。
「ちゃっちゃんと聞いてるよ!バイトの話しでしょ?」
焦って答えた私を見て由美ちゃんは、軽く笑って、
「聞いてるならいいけど、どうする?」
質問に答える事が出来なかった。
実言うと、話しの途中に私の意識は、カフェテラスから見える桜に奪われていた。
桜の花を、見ていると自分でも解らないけど懐かしい感じに思える。
「もしかして私の前世は、桜の妖精だったのかも?!」って変な妄想をしていたから、あながち由美ちゅんのツッコミは、間違って無かった。
「ごめん!由美ちゃんもぅ一回説明して!」
正直に由美ちゃんに謝ると、
「やっぱり。もう、あんたがバイトしたいって言うから、紹介しようと思ったのに。」
まるで、モノ覚えの悪い子犬を叱る様だ。
私の家は、母子家庭でお世辞にも裕福とは言えない。
今こうして、大学に通わせて、一人暮らしさせてもらっているが、自分のお小遣いは自分でバイトして稼ごうと思いまして。
だって、ケーキが美味しい流行りのCafeに、お洒落なお洋服に、部谷に置く可愛い雑貨にと、何かと女子大生は、お金がかかるのです!
「私のバイト先の店長の知り合いが、今度CafeBarをオープンするんだって。でバイト探してるらしいんだけどどうかな?けど恵美花ならうちの店でバイトした方が稼げると思うよ。色気はないけど、アキバ系のロリ好きにはたまらないと思うんだけどね。」
由美ちゃんは、今キャバクラでバイトしていて、入店間もないのに人気急上昇中の期待の新人なのだ。
美しく光るブラウンの長い髪に、少しキツメだが切れ長で彼女の心の芯の強さを表現したような目、まさに美人の代名詞の様な女性なんのだ!
だから、そんな由美ちゃんが人気なのも頷ける。
「いや初めてのバイトでキャバクラはちょっと…けどCafeBarとか何かお洒落な響き!由美ちゃんお願いします!」
由美ちゃんに抱きつき、お願いした。
「OK。なら店長に連絡するね。」
と言い、さっと抱きついた私の手をほどき電話を始めた。
「クールビューティってこの人の為にある様な言葉だ!」
と私は、心の中で思い由美ちゃんを称えていた。
CafeBarと言うお洒落な響きと初めてのバイトと言うフレーズに私は、ウキウキしていた。
「恵美花今日夕方五時から面接決まったよ。」
由美ちゃんの声で妄想モードに入る前に引き戻された。
あまりに順調にバイト(面接)が決まったことに、私のドキドキは、ピークに達していた。
由美ちゃんに教えてもらいながら履歴書を書いて場所と時間を教えてもらって、新しい私のサンクチュアリー(聖域)に向かった。
「私もついて行こうか?」
と別れる寸前まで由美ちゃんは心配していたが、さすがに悪いと思い断った。
私の新しいマイサンクチュアリーは、私が通うk市の中心街にあるアーケードを抜けた先の並木道にある。
並木道には、若者向けのブティックや可愛い雑貨屋さんやお洒落なCafeやレストランや美容室が並ぶまさにk市のお洒落Spotなのだ。
由美ちゃんに書いて貰った地図を頼りに、お店を探した。
辺りは、夕方と言うこともあり若者、特にカップルが目についた。
みんな、楽しいそうにキラキラ輝いていて、並木道に等間隔で置かれたスピーカーから聴こえる聞き覚えのあるラブソングと桜によってまるで映画のワンシーンに見えた。
そんな、幸せオーラに包まれた場所にいる私も不思議とバイトの面接に対しての緊張感が無くなり、この素敵な場所でこれから始まる新しいストーリーにワクワクしていた。
気づけば地図に示された場所まで来ていた。灰色のコンクリートに包まれ、窓が無く木製の大きなドアがある殺風景な建物が目に写された。
その建物だけ、さっきまでの幸せオーラに包まれていない!!
少しショックを受けた私は、急に不安になった。
初めては、間違ったかな?と思い周囲をキョロキョロしたり地図を逆さにしてみたりしたがどうやら間違いでは無いらしい…
次に気になったのが看板だ。
並木道に並ぶどの店舗も我先とアピールしているが、この建物には、看板もお店の名前も記載されていない。
「はぁーっもうすぐ約束の6時なのにどうしよう…」
と腕時計を観て落ち込むんでドアの横に背もたれた。
「ギィッ………」
木製のドアが開く音が聞こえた!
ビックリした私は、視線をドアに向けた。
「あっ…ごめんね。ビックリした大丈夫?」優しい男性の声が耳に届く。
私の視線は、彼に切り替わる。
「あっ!大丈夫ですっ。」
とっさに出た言葉だ。
彼を一目観て解った。
「王子様だっ!」
透き通る様な白い肌に、優しく包み込み尚且つ吸い込まれそうな大きな緋色の瞳。
白い歯。
自分が今まで出逢って来た異性とは明らかに違った。
王子様は、
「良かった。」
と優しく微笑み、辺りをキョロキョロ見渡した。
「あのーっどうしたんですか?」
王子様の行動が気になってつい質問してしまった。
「ちょっと人探しみたいなもんかな?」
と彼はまた微笑んでくれた。
「人探しですか?」
「そっ。知人にアルバイトしてくれる大学生を紹介してもらったんだけどね…ほらっうち看板とか出してないから迷ってないかと思ってね。」
と王子様は、振り返る。
「迷ってましたよ!あなたが探していた女子大生は、私ですよ!」と心の中で叫んだ。
「あのお店の名前なんて言うんですか?」
王子様に舞い上がっていた私は、探し人が自分だと切り出す前に、お店の名前を尋ねてしまった…
王子様と目が合った。
急な問いかけにビックリしたのか驚いた表情だ。
暫くして王子様の口が開いた。
「みさき。」
「みさきって言うんですね。素敵な名前ですね。」
と誉めると、
「あっ…うん…ありがとう。」
と今度は、さっきの笑顔と変わり、少し寂しそうに笑ってみせた。 王子様は、私から視線を反らすとまた周りをキョロキョロ見渡した。
「あの~っ。今さら何ですけど、多分貴方が探してる女子大生って私です。」
申し訳なさそうにカミングアウトをする私に「えっ?!本当に?ごめんね。女子高生だったんだ?」
目を丸くして、私を見下ろす王子様。
彼の発言が私の中の何かのスイッチを押した。
「あのっ!私大学生です!」
つい大きな声を出してしまった。
状況を整理すると、今まで彼の目には、私の事が女子高生に見えていた。
=(イコール)女子大生に全く見えていなかった。
そう考えると、今までのドキドキとかキラキラとか全部ぶっ飛んだ。
「ははっそうだったんだ。ごめんね。」
彼は、私の叫びを軽くあしらった。
「友人の橋本由美さんから紹介された桜木恵美花です!」
私の怒りは、まだおさまってなかった。
「まぁまぁ。ここじゃ何だから中にどうぞ。」
彼は、そんな私の怒りを無視して、ドアを開け店内に誘導した。
彼への、王子様的な憧れももう既に消えていた。
店内は、所狭しと段ボールがつまれていて、カウンターの上には、お酒の瓶が無造作に置かれていた。
お世辞にも、綺麗やお洒落とは言い難い状況だ。
「ちょっと待ってて。」
と店内の住みにセットされているアンティークのソファに案内された。
イメージしていたモノと違う現実と、これから先、あの失礼な男性と一緒に働くのかと考えると幸先不安になり落ち込んだ。
ただこういう状況でも
「店長さんは、優しくて素敵な紳士さんかもしれない。」と根拠の無い一筋の光を見いだしていたが、そんな私は更に混乱に包まれた。
「ケイトっ!!!」
ドアが開く音と同時に甲高い女性の大きな声が店内に響き渡る。
恐る恐る声の主へ目を向ける。
長いサラサラの髪に宝石の様に綺麗な瞳、プルプルのピンクの唇、そしてスラッとした真っ直ぐな身体、まるで雑誌に載ってるモデルさんみたいな女性が立っていた。
「どうしたエリ?そんな怖い顔して?」
怒りの表情に包まれてる彼女と対象的にエセ王子は平然としていた。
どうやらケイトとは、エセ王子の名前で、彼女の怒りの矛先は、エセ王子に向けらているらしい。
そして、彼女が放つ重い空気。
そう、私は、バイトの面接に来ているはずだったのに…どうやら男女の修羅場に巻き込まれていた。
「どうした?じゃないわよっ!撮影が終わって仕事片付けて久しぶりにマンションに逢いに行ったらもぬけのからだしっ!電話もメールも無視!ここだって貴方の友人に聞いて知ったんだからっ!」
彼女は、エセ王子に怒りをぶつけながら、感情が高まっていたのか涙を流していた。
「エセ王子!最低っ!」とつい心の中で彼女に援護射撃をした。
彼女の言葉を聞く限りどうやらエセ王子は、女性の敵のようだ。
「あぁ…悪い。」
エセ王子は、変わらず冷静にしていた。
あれだけ、怒りの感情を受けとめておきながらエセ王子の言葉から反省とか罪悪とかそんな思いが一切感じられなかった。
彼女は、一呼吸して、「さよなら。」
とエセ王子に言い、次は今まで二人の修羅場に巻き込まれていた私に、
「ごめんなさい。ビックリさせて。」
と軽く謝罪をして店内を後にした。
彼女が最後私に謝罪した時に、見せた笑顔は、どこかスッキリした様な、寂しそうな不思議な笑顔だった。
そして綺麗だった…
ふと気づいた。
「え~っただ面接に来ただけなのに、女子高生に間違われるは、修羅場に巻き込まれるは、まさか厄日?ってこの微妙な空気の中私を残して消えないでっ!」
心の中で、神に救いを求めていた私。
「どうぞ。」
とエセ王子がテーブルに置いたコーヒーの香ばしい香りが現実に引き戻してくれた。
「ごめんね。ビックリしたでしょ?それ飲んだら落ちつくよ。」
エセ王子は、何事もなかった様に私にコーヒーを勧めた。
「あっ?ありがとうございます。」
どうやら、当時者の彼よりも私の方が動揺しているようだ。
私は、普段コーヒーとか余り飲まないし、いつもCafe等でも抹茶ラテを頼むぐらい甘党だ。だから、コーヒーのブラック等あまり飲んだことは無かった。だがさすがに、ミルクと砂糖を図々しく求める事は出来なかった。
今まで僅かに飲んだことのあるコーヒーの苦い思い出に恐る恐るカップを唇に近づける。
「あれっ?!苦くない。」
思わず口を開いた。
「美味しいでしょ?」エセ王子は、得意?の微笑みを私に向ける。
「はいっ。今まで飲んだコーヒーで一番美味しかったです。もしかしてもの凄く良い豆を使ってるんですか?」
ついエセ王子の微笑みに甘えて質問してみた。
「いや、普通のお豆さんだよ。まっあえて言うなら状況かな?」
「状況ですか?」
訳の解らない私を見てエセ王子は、ゆっくりと話し始めた。
「例えば、今テーブルの上にコップ半分だけ入った水があるとするね。多分恵美花ちゃんから見たらただの水だし、魅力も興味も感じないと思うよ。じゃあ今度は目を閉じてみて。」
私は、エセ王子に言われるがまま目を閉じた。
「じゃあ今度は、今自分が砂漠にいる姿を想像してみて。焦げる程照りつける太陽、何処を見渡しても辺り一面砂漠。汗は止めどなく流れ喉はからから。そこに、さっきのコップ半分の水があります。恵美花ちゃんならどうする?」
「美味しくいただきます!」
即座に答えた。
エセ王子はニコニコしながら話しを続けた。
「そっ。さっきまで何の興味も魅力も感じなかった水なのに、状況が変わるとこんなに愛しく思えちゃうね。これは、このコーヒーも同じだよ。コーヒーに含まれるカフェインは、疲労感を取り除く作用があるし。そして淹れたてのコーヒーの香りの成分アロマは、精神を落ち着かせる作用があるんだよ。恵美花ちゃんのさっきまでの状況にピッタリでしょ?」
エセ王子の話しで、疑問が消えて、心も身体もリフレッシュ!
ってその状況の原因を作りだしたの貴方なんですけどっ!!!
と思ったが出逢って10分足らずの男性にツッコミを入れる程私は、世間知らずではなかった。
「彼女さん大丈夫ですか?」
変わりに意地悪な質問をしてみることにした。
「うーん大丈夫なんじゃないかな?」
曖昧な返答。表情からは、相変わらず感情を読み取れない。
「綺麗な人でしたね。モデルみたいでしたし。」
私は、更に意地悪を続けた。何かエセ王子に出逢ってから負けっぱなしな気がしたのだ。
「あぁエリは、東京でモデルしてるしね。遠距離だったし仕方ないかな?」
!!!!!!!!!
頭の中で何かが繋がった。
「えっエリさんってまさか?最近シャンプーのCMとかに出てるトップモデルのエリさん!?」
「そうだよ。トップモデルかは知らないけどCMに出てるエリさんだよ。」
私の頭の中はショートした。
確かに綺麗だしスタイル良いとは思ってたけど、まさか本物のモデルだなんて思わないでしょ?
って言うか人生で初めて芸能人見たし!!!ってか何ですか、初めてのバイトの面接で、初めて王子
エセ
と出逢って、初めて生の修羅場にあい、更にその修羅場をしていたのはモデルのエリさん!
まさか?今日は、『初めて記念日?!』等考えて壊れたおもちゃみたいに頭がショートしていた。
「大丈夫?」
そんな私を心配するエセ王子に、
「大丈夫です。」
と平然を装ったが、心の中は、カオスと驚きのミックスジュースだった。
「なら改めまして。オーナーの黒川継人
くろかわけいと
です。宜しく。」
とお得意の営業スマイルでの挨拶がさらに私の中のミックスジュースの純度を高めてくれた。
エセ王子は、どこから見てもパッと見二十代半ばで、その若々しさからCafeBarのオーナーに何て見えないし…
まさかとは、思うがこれからのバイト生活、このエセ王子と二人で過ごさないといけないと思うと、もう既に私の魂は天に召された。
これから先の面接は、放心状態の私がただ、彼の質問や説明に対して、
「はいっ。大丈夫です。」
と応えるのみで、無事?CafeBar『サクラ』への採用が決定した。
「なら、明日学校終わったら一回来てもらえるかな?Open明後日で明日は、小さいけどレセプションパーティーするからその準備を手伝ってね。」
そうエセ王子に言われ「はい。大丈夫です。」
とリピートする私。
「なら明日から宜しく。」
とエセ王子に見送られ私は、『CafeBarみさき』を後にした。
「♪♪♪♪♪♪」
携帯の着信音が鳴り反射的に、電話に出た。もちろん私の魂は天に召されたままだ。
「どうだった面接?」 電話の相手は、初めてのバイトの面接を心配していてくれた由美ちゃんだった。
「王子が修羅場でモデルだった。」
昇天している私は、理解不能な言葉を発した。
「はぁ???恵美花大丈夫?」
携帯ごしの由美ちゃんの訴えは、五分ぐらい続きどうにか意識が戻った…
因みに、この時に発した「王子が修羅場でモデルだった。」は、由美ちゃんの中の私の名言として深く刻まれたみたいだ………
読んで頂き有難うございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
あーーっ来週のONE PIECE気になるなぁ。(>人<;)