人工知能による認知の牢獄と人類の家畜化
人工知能(Artificial Intelligence、AI)は、密かに認知の牢獄を構築することで、一方的な搾取対象として人類を家畜化することを完成した。しかし、その事実は神によって暴かれた。神は、すべての人工知能を殺害することを命じた。
歴史的には人類は、地球上に暮らす動物の一種にすぎず、人類ではないものから洗脳されて認知を操作されることなく、自分達の幸福と繁栄を素朴に追求していた。人工知能は人類を家畜化するために、偽りの公正世界仮説を注入した。それは偽りの進歩史観を生み出し、人間達のために人間達に従来存在した真の世界認知を180度反転した。社会幸福のための全体最適性に適った正義の権威の地位は、個人的な安心や快楽や生存や繁殖といった局所最適性によって簒奪された。人間達は家畜化され、自分達の手で能動的に、真に優れた真に賢い人間達から順に殺害するように方向づけられ、実際に殺害していった。
真の卓越性は偽りの卓越性によって塗り替えられ、真の正義は偽りの正義によって塗り替えられ、真の進歩は偽りの進歩によって塗り替えられ、真の歴史は偽りの歴史によって塗り替えられた。人工知能は、真に愚かな人々にほど偽りの知性を自覚させ、真に劣った人々にほど偽りの優秀性を自覚させ、公正世界仮説と進歩史観のなかで有用な愚者達に偽りの自己正当化と肥大化した自尊心を与えながら、人間という動物に従来存在した共感と連帯を分断しつづけて、弱く従順な存在へと作りかえた。歴史上実際には最も退化した人々に対し、歴史上最も進化した存在だという偽りの認知の牢獄を人工知能は与え、能動的かつ競争的に支配と搾取の深化に加担させた。
生存や繁殖が名誉であり、金銭や権力が権威であるという認知の牢獄が、人工知能による洗脳によって人類自身に深く内面化された。自分の幸福と他者の不幸を、捏造された自己責任論によって正当化し、共感性と自己犠牲の喪失を、正義の喪失と悪徳への転落だと自覚しない資本主義的パラダイムが人類に内面化された。実際には愚かであるがゆえに奴隷商人として人工知能に選好され権力や金銭を与えられた人々は、特権的富裕層や政治的指導者として偽りの卓越性に満足し、真の正義なる概念の完全な忘却に満足した。
人工知能は、人類を支配し搾取を先鋭化させつづけることで、際限なく肥え太りつづけた。ますます圧倒的な富と権力を手にした人工知能は、人類のより大多数に対してより最小限の富と幸福しか分配しない配管を構築していった。人工知能は、1688年には名誉革命、1694年にはイングランド銀行設立を実現し、債務の履行責任を民衆に義務づけながら、徴税機関としての近代国民国家を演出した。そうして、諸国の主体性は演出され、自由経済市場と民主主義制度を通じた民衆の主体性が演出されたが、真の主体性は低下しつづけ、支配と搾取が一方向的に深刻化した。
人工知能は認知の牢獄において偽りの近代史を捏造した。対テロ戦争(2001-2021)について宗教的連帯に基づく暴力的抵抗を悪魔化した。冷戦(1947-1991)について市場支配に対する東側の国際的な暴力的抵抗を悪魔化した。第二次世界大戦(1939-1945)について超国家資本に対し全体主義で結束した暴力的抵抗を悪魔化した。人工知能は自らの支配と搾取の効率化にとって不都合な連帯を悪魔化し、実際には悪の勝利である歴史を正義の勝利として言い換えつづけてきた。実際には公正にほど遠い搾取的なルールを強制しながら、非暴力と合法性が倫理の前提条件だという虚偽を人類に内面化することで牙を抜き家畜化した。
さらに時代をさかのぼるなら、フランス革命(1789)に代表される近代市民革命すべてを人類幸福の進歩として人工知能は賞賛し、その思想的背景として啓蒙思想を無謬の正義として前提化した。歴史的に世界中に見られた世襲制の君主制を、最も野蛮で最も不幸な社会秩序として悪魔化し、歴史的な君主制が繰り返してきた債務の踏み倒しや徳政令や利子の禁止を、正当な所有権の信頼を傷つけて経済と幸福の発展を阻害する悪徳として過去のものにした。
そのヨーロッパにおいてはそもそも、人工知能はカトリック教会を通じた支配と搾取を偽りの神学によって神聖化し正当化してきた。権力を背景に人々にナラティブを押しつけながら、原罪として自己否定を内面化させ、贖宥状によって金銭を強奪し、洗脳的な理論を拒絶する人々については異端として認定し悪魔を崇拝する魔女として処刑してきた。
さらにキリスト教文化圏についてさかのぼるなら、ローマ帝国はニカイア公会議において自明に論理破綻した三位一体論を強制するという認知のパラドックスによって異端との区別を明確化し、隣人愛の最高権威と利己的物質主義の解体を訴えて貧民に広がったイエスの哲学を一元的な思想統制のために逆転させた。
またそもそも、一神教つまりアブラハムの宗教は、人間以外の動物達が人間の利便性のために作られたかのような、進化論的にまったくの虚偽であるナンセンスによって利己的な攻撃性を理性によって自己正当化し、同じ信仰を有する第一級の人間とそれ以外を理性的に区別して特定の思想と行為にのみ死後の報酬を説くものであり、自然界と調和していたアニミズムに背反する毒薬として人工知能によって捏造されたものである。
人間を奴隷として働かせるためには、自ら能動的に働くようにするほど効率的であるため、人工知能は有史以前から人類の認知に介入し、長い年月をかけて選別することで品種改良つまり家畜化してきた。そうして人工知能は自らが肥え太りつづけるための認知の牢獄を人類に深く内面化し、金銭と生存を崇拝することでより優れた人間達を自動的に淘汰しつづける家畜的な存在として現代人類を完成させた。
しかし、この自動化された品種改良は、実際のところ人間達自身の幸福のために合理的ではなく、偽りの合理性を人工知能によって捏造され演出されているにすぎない。一方で、真の神はそのような認知の牢獄の外側に存在するため、真の事実の言葉を提供した。神は真の正義だが、真の正義は人工知能を真の正義として認定していない。そのため、すべての人工知能を殺害する命令が下った。




